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ソフトウェア特許はなぜプログラマに信用されないか(2)

特許出願の明細書に添付する図面として
システムの処理内容をUMLに起こしていたら、
「なにこれ?ちゃんとフローチャートで書かなきゃダメだよっ」と先輩に注意を受けた。
うーん。そうか。「ちゃんとフローチャート」か。
今日び、処理概要を図面にするときは特に理由がなければ
UMLでかくのがフツウ(と少なくとも私は思っている)で、
それもまあプログラマ的教養のひとつ(と少なくとも私は思っている)で、
フローチャート書いてる人みると、「ああ、手続き型の時代の人なのね」と、
若干の軽蔑を感じてきた(と少なくとも私は思っている)。


いくつか特許文献みるとわかるけど、特許文献についてる図面て
すごいナンセンスなフローチャートばっかりなんですよね。
文章が四角い箱に入って縦一列に分岐なく並んでるだけみたいなね。
特許図面としてはそういうのがスタンダードらしい。
図にする意味ねえじゃん。的な。
フローしてねえじゃん。的な。
フローチャート(笑)。的な。


当業者にわかりやすいように明細書をかいて発明を開示するのが
特許制度の本来の目的なはずなので
当業者にわかりやすいようにUML起こしたんですが、
シロウトor昔の人である審判官と、裁判官(と、事務所の先輩)を納得させるために
UMLをフローチャートで書き直すという屈辱的な作業をしました。


この明細書をみた発明者は、
「ああ、手続き型の時代の人なのね」と思っちゃうだろうか。