It's Not About the IP

- IP(Intellectual Property), Computer Technology, Ocean Life, Triathlon, and more

私が特許を胡散臭いと思うワケ。そしてラブ&ピース。

ちょっとずつ暖かくなってきましたね。ウキウキします。
またinspired by ここ なので連日になってしまい恐縮なのですが、
書きたくなってしまったのでしょうがありません。書きます。暖かくなってきたし。

今日はグラハム・ベルの誕生日だ。おめでとう!彼がいなかったら、今頃電話なんてなかった。
なんて、そんなわけないだろ。他の誰かがつくったに決まってるだろ。
ネットだってそうだ。ティム・バーナーズ・リーがHTMLを設計しなかったらインターネットは広まらなかったのか?
なんて、そんなわけないだろ。他の誰かがつくったに決まってるだろ。
ラリー・ペイジがペイジランクを完成させなかったら検索がネットの主役になる時代はこなかったのか?
なんて、そんなわけないだろ。
ジミー・ペイジがギターを持たなかったらツェッペリンはなかったのか?
っていったらそれはなかっただろうけどさ。*1

しかしアインシュタインは原爆が落ちた後、「こんなはずじゃなかった」といって頭を抱えたというが、
別にあんたのせいじゃないよ。自分のせいにしようなんて、あなた、傲慢ですよ。
アインシュタインが署名しなくたって、原爆の開発は行われたし、原爆はおちた。
それが世界中の人間の意志だったのさ。
ヒトラーがいなければ虐殺は起きなかったのか?第二次大戦は起きなかったのか?
NOですよ。舞台はもう完璧に出来上がっていて、あとは役者が揃うだけだった。
遅かれ早かれ、そうなった。それが世界中の人間の意志だったからさ。
アメリカの伝説のギャングスター、アル・カポネは死に際にいったという、
「俺は100万人の胸のうちからうまれたお化けなのさ」と。

私は学生の頃にかなりいろんなものがどうでもよくなった時期があって、まあみんなあるんだと思うけど、
もーどーでもいーよ、人間なんてみんなクソだよ、と思ってプラプラとカウンターカルチャーというか
サブカルチャーというかそういう方面のことばかり考えていたときに、「ビートニク」という映画に出会った。
それは、「サイケもラブ&ピースもヒップホップも、全てはここからはじまった。」という
キャッチコピーが付けられていて、映画館にいって、ぶっとばされた。そこには、もーどーでもいーよ、みんなクソだよ、
という思想を徹底する変態たちが、ものすごくいい顔をして遊んでいるドキュメンタリー?の映画だった。

1950年頃アメリカで起こったビートムーブメント、その主犯格のウィリアム・バロウズ
ハーバードをでたインテリだが、プラプラプラプラしていて例えば新聞とか小説とかいろんな文章を切り貼りして
強引につなげて読むと意外とオモロイという遊びを発見して遊んでいたら勘違いしたエリートくんたちがもてはやして、
カットアップという小説手法を編み出したことになっているがあんなのどう考えたって遊んでただけだ。
遊びまくっていただけだ。グズグズだ。
ウィリアム・テルごっこをやっていてリンゴを頭に乗せた妻をピストルで誤って撃ち殺した、なんて、
アホすぎて心が躍る。ちなみに私の携帯の壁紙はずっとこれ(自作)

だ。真実などない。なにもかも許されている。
そうさ。真実なんてないのさ。
全てクソさ。アイツもクソ。ソイツもクソ。家族だってクソだし、恋人だってクソだ。
みんな死んじゃったっていいんだ。音楽なんてクソだし、小説もクソ。
金なんてクソだし教養だってクソ。戦争なんてクソもいいとこ、国なんてクソだ。

全てクソだと思い、そしてやっと自分もクソだと心の底から思ったとき、
初めて全てがフラットになった。
全てクソは、全てステキと同じ意味だと気付いた。
全てキライは、全てラブと同じ意味だと思った。
人間なんてみんな死んじゃったっていいからこそ、生きていることは素晴らしいと思った。
そうか。これがラブ&ピースの思想なのか。と思った。
だから、ラブ&ピースの思想に救われた私は、
自分がやらない限りこの世に起こらないことを、私はやる -- ビル・ジョイ
という思想を信用しません。
誰かにできることなんて、誰かにできるよ。
一人の人にできることは、万人に可能だと私は信じている(ガンジー)。
はしゃぐな。人間はみな素晴らしい。驕るな。選民思想は偏見を生むよ。
みんな同じなんだ。みんな生きてるんだ。人間はフラットだ。世界はフラットだ。
僕にはなにも夢がなかったので、全世界が僕の目の前に開けていた(ジャック・ケルアック)。
そうだ。すべての「こうあるべき」はファックだ。指向性のある夢は目を曇らせるよ。世界を歪めて見ることになるよ。
Imagine all the people living life in peace.(ジョン・レノン
ひとりで見る夢は夢にすぎないが、みんなで見る夢は現実になる(オノ・ヨーコ)。
なんて、ブリブリのネット寵児がビジネスを語るために引用して欲しくなかったな。なにもわかっちゃいない。

今日はグラハム・ベルの誕生日だ。おめでとう!
電話をつくってくれてありがとう!感謝しています。サイコーにリスペクトしています。
でも、あなたがつくんなくたって、つくっていた人がいたんだよ。
しかも、同じく特許をとろうとしていたんだ。たまたまちょっとでてくるのが早かった(たった2時間!)*2
ってだけでなにかを独占しようなんて、ピースじゃないな。

どうだい、特許なんてナンセンスだろ?
ソノ人につくれたものは、ソノ人がつくらなくたって、誰かがつくるんだよ。
ソノ人が開示しなくたって、誰かが同じことを思い付いているよ。
ということにはそろそろみんな気付いて良い頃だ。そろそろusにjoinしても良い頃だ。
だから特許なんてクソな制度だと思っているんだ。
コモンズはピースだと思っているんだ。
ホントの革命は、シャカリキな頑張りとかビジネスの場とかじゃない、ベッドの上とかで、
もっとナチュラルに起こるもんだ。
and the world will be as one.
世界中の全てに、ファックと、ピースを。


ビートニク [DVD]

ビートニク [DVD]

*1:ラリー・ペイジとキーボードを打ちながら、ジミー・ペイジっぽいな、と思ったというそれだけのハナシ

*2:今日の日本だったら、同日出願で協議命令、ですよねー。