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2011弁理士試験「不」合格体験記

弁理士試験

残念ながら、口述試験で不合格でした。いやー甘くないですね。論文合格発表から1ヶ月弱の間は神経をすり減らして一心不乱に勉強したのでやり切った感があったのですが、こうやって振り返ってみるとそれまでかなりサボっていたことがわかりました。

というわけで、不合格体験記、いきます。

合格歴と不合格歴

2009 短答合格、論文不合格
2010 短答免除、論文不合格
2011 短答免除、論文合格、口述不合格
来年は短答が復活です。
以下、2011年の軌跡。

〜論文受験まで

5月くらいまでは受験機関には行っておらず、参考書やらを趣味程度にダラダラと読んでいた程度。短答があった頃はGWの連休につなげて休暇をとり、一週間体制で勉強に没頭したものですが、今年は短答は受けなくて良いので休暇は取らなかった。取らなかったけど、GWから論文の問題を解いて書く練習を開始。某受験機関で確かGW後くらいに始まった、毎週全科目解くという答練に通った。あと模試を受けた。結果は最後まで散々だった。ただ基本的に一夜漬け体質で、試験直前の鬼気迫る追い込みっぷりをそれなりに信用していたので、最終模試後から本試験まで追い込み続ければ、なんとかなるかもしれないとは思っていた。というか性格的にこういうやり方しかできないと思っていた。

論文受験

細かいことは忘れた。試験直後は、試験中にこんな風な思考過程でこんなことを考えながら解いた、というのを文字起こししてブログに上げようかと思っていたけど、試験直後は夏で遊びまくっていたのでそれどころじゃなかった。
特許は大体かけたと思ったけど、小門でひとつ、条文適用の積極ミスをした。あと小門多すぎて構成用紙がゴチャゴチャになり、答案用紙に書くときに小門ひとつすっとばして書いてることに試験時間後半になって気付いた。焦った。何書くべきかはわかってた小門だった。(1)強引に挿入で書くか、(2)後の方にしれっと番号書いてくっつけとくか、(3)しょうがないから気付かなかったフリしてスルーするか迷った。(3)はないなと冷静に考えた。(1)も(2)も心証は最悪だなと思った。大門単位で順番前後するのは許されると聞いたことがあったような気がするけど、小門単位で(2)が許されるのかわからなかったし、コンパクトにキーワード並べるだけなら1、2行で済みそうな小門だったので、挿入用?の細い欄に(1)で強引に挿入した。あれが許されたのかどうかは謎だ。
意匠は問題みてナニコレと思って目がパチパチした。そこかよと思った。けど、ソーサクセツがどうとかジュヨーセツがどうとか、基本書不在で深く勉強しようのないことを聞いているんじゃないはずだ、と思った。基本事項の趣旨を思い出しながらその場で考えながら書いた。
商標は、なんか色んなところに振ってくるだろうと思って読み進めていたら、最初から最後まで立体商標一点バリで、なんかせっかく他にも色々勉強したのにもっと色々聞いてくれよ、と思った。大体無難に書いたと思う。
試験終わった直後には、それなりの書き切った感はあったが、昨年もソコソコのやり切った感がありながら不合格で、事後に送られてきた成績みたら余裕でDついてたりしたので、まあそんなもんかもしれないと思った。

論文受験後〜論文発表まで

なにはともあれ口述の勉強を始めようと思い、論文受験時に外で配られた受験予備校のチラシに載ってた口述対策講義みたいなのに行こうと思ったが、夏だし、海が呼んでるし、論文終わってフーッ、と息をついてるうちに気が付いたら講義はもう開始されていて、途中から行くのもアレだし予備校はとりあえずいいやと思った。とりあえず市販の口述対策本を買って、独学で勉強と条文の暗記をしようと思ったが、全然身が入らず、まあどうせ今覚えたって3ヶ月後には忘れてっし、とか思ってサボっていた。論文の出来を思い返すと失敗したところばかり鮮明に思い出されるし、昨年もソコソコ書いたと思ったのにあんまり良い成績じゃなったし、そもそも短答受かったのもマグレな気がするしやっぱりダメなんじゃないかと思っていた。あとあんまり大きな声ではいえないのだけど、論文試験中、問題文や構成用紙に赤や黄色のボールペンで色分けしながら問題分析や答案構成をしていたのだけど、この黄色ペンがちょこっと、ちょこっとだけ、答案用紙に滲んでついてしまったような気がした。気付かないフリをして記憶の彼方に忘却したつもりだけど、やっぱり、ちょこっと、ちょこっとだけ、答案用紙に滲んでついてしまっていたような気がする。なんか誤魔化したような気もするけど誤魔化せてない気がして、特定答案扱いで0点なんじゃないかと思っていた。
というわけで口述対策には身が入らず、7月、8月は大した勉強をしていなかった。あとこんな法律ばっかり勉強しているとヒトとしての脳が固まる気がしていたので、小説よんだり映画みたりして脳をほぐした。7月、8月と勉強はサボっていたので、9月に入ると、どっちにしろそろそろなんか動かないとな、と思ったけど、やっぱり論文ダメなんじゃないかと思っていて、口述の対策本を読んだけどやっぱり身が入らなかった。論文の勉強の仕方はそれなりに習慣化していてとっつきやすかったので、去年までにとっていた通信の論文の教材でまだやってないやつがあったのでそれで論文の勉強をチョボチョボはじめた。万が一論文に受かったとしても、何もしてないよりはマシだろうと思った。万が一論文に受かったとしても、やらなきゃならんと思ってからの鬼気迫る集中力はやっぱりそれなりに信用していたので、それから一心不乱に追い込めばなんとか戦える状態にはもっていけるんじゃないかと思っていた。

論文発表〜口述試験まで

論文、まさかの合格。マジかと思った。積極ミスしたのに。小門ひとつすっとばして強引に挿入したのに。特定答案やっちゃったかと思ったのに。マジか。そうですか。口述か。そうですか。やるしかない。口述の準備は全くできていないし、というか何をどうやったらいいかも正直わかってない。とりあえずソッコウで口述模試に申込み、恥晒すというかこんな状態で申し訳ないと思ったけど、論文発表の2日後くらいに一発目の口述模試をとりあえず受けた。結果は散々だったけど、全くわからないってわけでもなく、論文に合格して知識がそれなりに認められたという自信のようなものを身に付けているのを感じた。一心不乱に追い込めば、それなりに戦える状態にはもっていけるんじゃないかと思った。論文発表から口述試験まで、一心不乱に追い込んだ。一心不乱に勉強していたが故に私が家のことをやらないことで妻のストレスがハンパないことになったり、試験直前も仕事が忙しく思うように休んで勉強するわけにはいかなかったりと不安要素は数え切れないが、それなりに戦える状態には持ってきたと思う。模試はたしか結局6回くらい受けて、バシバシっと答えて時間余るとこまではいかなかったけど、後半の方では合格点も付いてきた。正直、本番には強い方だ。いけるかもしれないと思った。

試験前日、寝る前に電気を消して湘南の街を眺めていたら、フラッシュバックしたeminemのリリック。

Look, if you had one shot or one opportunity
to seize everything you ever wanted in one moment.
Would you capture it? or just let it slip?

よくみろ。お前がこれまで望んできたことの全てを一時に手に入れることができる、この場面、このチャンス。お前はこれを掴めるか?それとも、滑り落とすか。

-Lose yourself(EMINEM)

(…結果、slipped (´・_・`) )

口述受験

細かいことはここ(2011弁理士試験口述再現)に書いた。正直、もうちょっとなんかアレならひょっとしたらアレだったかもしれないのに感を全く感じていないといえばウソになりますが、同じ日に受験して合格したTMkenさんが同じように口述再現を上げてくれていて(平成23年度口述試験レポート)、これと比較すると、明らかな実力の差を感じざるを得ません。インターネット上には合格した口述再現はたくさんあるものの、不合格の口述再現はほとんどなく、ましてこんなにリアルな合格と不合格の口述再現を比較できるようになったなんて、インターネットにとって、とっても良いことですね。

口述不合格、そして

意匠は頻出テーマの組物で、模試や問題集でも何度も目を通したとこだった。意味的にはそれなりに理解していたつもりだったけど、今読み返せば、松竹梅を青本通りの煎茶セットで言えなかったことは試験官に相当の不信感を与えたはずだし、組物で部分ができない理由も、あの程度の回答で許されるんじゃないかと思い込んで青本通りの記載を覚えるのを確かにサボっていたとこだった。防護標章についても、意味的な理由に囚われて条文に立ち返ることができなかったのは、明らかな練習不足、勉強不足と捉えられてしょうがない。最後まで答えきれなかったけどそれまではそれなりに答えてたし、ひょっとしたら情状酌量の余地が…なんて期待をしていないわけではなかったけど、最後まで答えられたか否かでバシッと切ってきたという点で、やはり公平な試験だったと、今は思います。

期待をしてくれた方には本当に申し訳ない結果となりましたが、数年前は雲の上だと思っていた弁理士という資格が、手の届く範囲にあるという自信を得ることはできました。短答受かったのも、たぶんマグレじゃなかった。論文受かったのも、たぶんマグレじゃなかった。口述はダメだったけど、それなりに戦うことはできた。と思う。地獄とウワサに聞く口述落ち後の一年が始まりましたが、もうやるしかない。口述は本当にハンパない緊張感のリアル神経衰弱、もう二度とやりたくないですけど、しょうがないからやるよ。受験生なんだから、頑張るのは当たり前だ。結果を出しなさい、結果を。来年は受かります。

心をすり減らしその削りカスで得るもの つまり情熱よ お前のスタミナを試すぞ
-Still standing in the bog(THA BLUE HERB)

教訓:
・論文のときに色ペン使うのはいいけど、万が一答案にインクが滲んで特定答案になったらオジャンだからマジ気を付けろ。
・論文終わってから発表までの2ヶ月の間に集中して勉強できてたら結果は違ってたかもしれない。報われないかもしれない真夏の2ヶ月と、その後12ヶ月地獄をみるかのバーター取引。もう一度良く考えろ。
・口述で最後までいかなかったけどそれなりに答えたし雰囲気も悪くなかったしひょっとしたらBつくこともあるかも…は、幻想。それはない。ないない。
↓来年は法改正満載だ。もう載ってるらしい。買いだ。

知的財産権法文集〈平成24年度版〉

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↓四法対照もでてる。こいつも買いだ。

産業財産権四法対照

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↓Lose yourself(EMINEM)

8 Mile

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↓Still standing in the bog(THA BLUE HERB)
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