It's Not About the IP

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知的財産とプログラム

情報に関する法規範に興味をもったきっかけのようなもの

人類史上初めての全世界同時進行の革命であるIT革命において、その革命で形成される国境なきインターネット社会の法規範とは、如何にあるべきなのか?どこに向かうのか?ということを考えるには、情報とはなにかについての規範である知的財産という思想か…

特許公報の技術的価値(ソフトウェア特許はなぜプログラマに信用されないか(3))

仕事に慣れてきて処理量が増えるに伴って、最近はなんだか波長がグリグリした通信ものとか電子がウニウニした回路ものとかの伝統的なアナログ電気な感じの案件を担当する機会が増えてきました。で、さいきんアナログ回路な明細書をかくための技術の下調べを…

私が特許を胡散臭いと思うワケ。そしてラブ&ピース。

ちょっとずつ暖かくなってきましたね。ウキウキします。またinspired by ここ なので連日になってしまい恐縮なのですが、書きたくなってしまったのでしょうがありません。書きます。暖かくなってきたし。今日はグラハム・ベルの誕生日だ。おめでとう!彼がい…

特許業界をDISる。

前置き。 私より後に職場にやってきた同年代の新人弁理士が、激務とノルマのプレッシャーと人間関係のストレスとが原因で悔しい思いをしながら辞めてしまうことになって、私はまたやりたいことが増えた。 「男なら、売れてからノーガキ垂れろよ」といったの…

勝手に特許明細書(はてなワールド)

特許技術者なりのハック 特許技術者なりのハックとして、勝手に特許明細書を書いてみてやろうと思いましたので書いてみました。題材は、はてなワールド。「はてなワールドの特徴」を発明提案書と想定します。出願書類まるごとかいてみようと思ったのですが、…

なぜいま知的財産がオモロイのか?(3)

「世界ぜんたいが幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」といった宮澤賢治が、農業を経営していたのは偶然ではない。宮澤賢治が現代に生きていたらIT産業に参画しているだろう、といったのが誰だったかは忘れたが、宮澤賢治が農業をやったのは食が…

BPMオフ会にいってきた

inspired byビールパーティみんなでしましょ 第2回BPMオフ会/ビールパーティ終了!! 第2回BPMオフ会お疲れ様でした!===========BPMというよくわからないウェブ技術?があるらしくて、その勉強会があるというので、なんとなく勢いで参加してきてみました。 …

Culture First(、Money Second)

inspired byCulture First 「iPod課金」は「文化を守るため」――権利者団体が「Culture First」発表 Culture First はこんなにすばらしい権利者団体です。 まずは、そもそも論から。 知的財産権の話というのはどうにも腑に落ちないことばかりなんだけど、その…

code(プログラムコード)とcode(法律)

ohhhhhh・・・・・・・shit!頭痛て。また呑みすぎた。 今日も二日酔いでエントリー行きます。code code 【名】 《法律》法体系{ほうたいけい}、法典{ほうてん} 《法律》〔地方自治体{ちほうじちたい}の〕条例{じょうれい}、規約{きやく} 作法{さ…

電気系の特許技術者であるとしても

事務所のベテラン弁理士としゃべっていたら、 10年くらい前は電気は回路ものばっかりで みんな複雑な回路もかけたんだけど、 最近の人はソフトウェアはすごいわかってるみたいだけど、 回路は複雑になってくるとちゃんとかけない人が多い。 だから、ちゃん…

法律というシステムの運用

法律の人達は神様でも裁いてればいいんだと思う 法律もsubversionで書けばいいのに=============================================↓教科書的な仕組みはこうですよね 0.国民は、コミット権限のある政治家を選ぶ 1.政治家(立法)は、国民から「国家はこう…

インターネットが与える知財への影響の考え方2.0

インターネットが与える知財への影響は 大変なことで、これはもう革命的なものだぞ。 オモロいことになりそうだぞ。 産業革命は所有権という概念を生み出したといわれるが、 情報革命はどんな概念を生み出すのか? まだわからないが、それはいまでいう知的所…

新米特許技術者のころ(いま)

20代の後半である私は特許明細書の作成にどっぷりつかっている。特許事務所に就職してからの特許業務というのは先に記したとおり、企業で作られた提案書から明細書を仕上げるというのが主な仕事で技術的または法律的または制度的なチャレンジという意味で…

知的財産制度の胡散臭さを説明するヒント

今日はやろうと思っていたことがあったんだけど、 昨日呑み過ぎて体だるいし頭痛かったので、 家でグズグズしている。 で、私はだいたい昼飯をくいにいくときには 部屋にある本を適当にもっていくのだが、 今日は保坂和志の『途方に暮れて、人生論』を 持っ…

知的財産の性質

なぜいま知的財産がオモロイのか? ソフトウェア特許はなぜプログラマに信用されないか? とかについてたまにかきたくなったときに かいているわけなんですけど、 「なんだかよくわかんねえ」というのが ここ数年考え続けているとこのいまんところの感想なん…

なぜいま知的財産がオモロイのか?(2)

なぜいま知的財産がオモロイのか?(1) で、ですね。 なんだっけ。 そ、インターネットは、 地域も時間も飛び越えて、しかもほぼゼロのコストで情報(知的財産)が 無限に伝搬されるという恐ろしいインフラなわけです。 これは、個人が技術を周知といえる…

なぜいま知的財産がオモロイのか?(1)

最近呑みながらいろんな人に知的財産とその周辺について話すんだけど、 悲しいことに全然話が通じてないらしいことがわかってきた。 話す相手を間違えてるっちゃあそうなんだけど、 知的財産のことを単純にすごくオモロイとおもっているので、 小島よしおっ…

ロボットに愛は生まれるか?

ソフトウェアが動的に作り出した情報(絵とか音とか)の著作者は ソフトウェアである、という考え方は論理的に間違ってない。ということを書いた。 いま読み返してみたら相当端折っているのでメモを足しておく。 私にとって、科学技術への好奇心というか興味…

『ディジタル著作権』

名和小太郎さんという人がいて、どういう方なのかまだよくわからないのだけれど、ディジタル著作権作者: 名和小太郎出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2004/03/16メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (34件) を見るがオモロすぎて、興奮し…

ソフトウェア特許はなぜプログラマに信用されないか(2)

特許出願の明細書に添付する図面として システムの処理内容をUMLに起こしていたら、 「なにこれ?ちゃんとフローチャートで書かなきゃダメだよっ」と先輩に注意を受けた。 うーん。そうか。「ちゃんとフローチャート」か。 今日び、処理概要を図面にする…

ソフトウェア特許はなぜプログラマに信用されないか

という問いに対する残念な答えのひとつは、 プログラムを書いたことのない人が、ソフトウェア特許の権利書たる特許明細書を書いているからです。 ソフトウェア特許の明細書だけで食っていくというのは なかなか成り立たないので、電気全般、または機械ものな…

諸君 私は知的財産が好きだ

諸君 私は知的財産が好きだ 諸君 私は知的財産が好きだ諸君 私は知的財産が大好きだ 明細書作成が好きだ 発明抽出が好きだ 中間処理が好きだ 周辺技術の調査が好きだ 自分の書いた請求項を眺めるのが好きだ 審判を起こすのが好きだ 審判を起こされるのも好き…