5年くらい前に初めてフルマラソン走ってから、 なんとなくノリと勢いで走ってますけど、 ここにきてなんだか走るの面白くてしょうがねえなって思うように なってきました。というわけで、ランニング本たちの感想などを、 記録として。
- 『Born to run 走るために生まれた』クリストファー・マクドゥーガル
メキシコの秘境で走り続ける民族・ララムリ(タラウマラ族) を命懸けで追ったドキュメンタリー。 現在のイカれたランナーは大体読んでるマスターピース。 人間の体はそもそも走るようにできており、 走ることは人間の根源的な欲求であり喜びである、 ということを異常な説得力で感じることができます。
BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”
- 作者: クリストファー・マクドゥーガル,近藤隆文
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: ハードカバー
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- 『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹
- 『アルプスを越えろ! 激走100マイル』鏑木毅
アルプスを越えろ! 激走100マイル―― 世界一過酷なトレイルラン
- 作者: 鏑木毅
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/03/18
- メディア: 単行本
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- 『EAT & RUN』スコット・ジュレク
完全菜食主義者(ヴィーガン)にして、ウエスタンステイツ( 160kmトレイル)7連覇、スパルタスロン(246km) 3連覇、バッドウォーターウルトラマラソン(217km) 2連覇などの偉業を成し、 生きる伝説となった偉大なカリスマランナー、スコット・ ジュレクの自伝エッセイ。 ヴィーガン料理のレシピなんかもちょこちょこ入っていて美味しそ うです。なんというか、 サーフィンにおけるジェリーロペスのような、 ダイビングにおけるジャックマイヨールのような 、 聖人がかったような仙人がかったようなオーラを感じます。 そういえばトライアスロン初期の1980年代にアイアンマンレー スを6連覇したデイブ・ スコットもヴィーガンだったらしいですね。影響されそうな予感… !
- 作者: スコット・ジュレク,スティーヴ・フリードマン,小原久典,北村ポーリン
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2013/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 『ウルトラマラソンマン』ディーン・カーナゼス
ちなみに、『BORN TO RUN』では、 スコットジュレクが英雄として語られていることに対し、 ディーンカーナゼスはコマーシャリズムに魂を売ったセルアウト野 郎として、なんかそんなに恨みでもあんのって感じに語られます。
- 作者: ディーン・カーナゼス
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/02/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 『Run or Die』 キリアン・ジョルネ
比較的年齢を重ねた人が活躍するトレラン界において、 世界最高峰レースであるUTMBに若干21歳で優勝して二連覇し たスペインの新星。 山岳スキーやマウンテンバイクの選手としても活動するガチの山ヤ 。この人はfacebookでわりと頻繁に情報発信していて、 雪山の尾根を走ったりするGoProの映像とかをバンバン流して くるんですが、やばいですね。みてるだけでヒヤヒヤします。
https://www.facebook.com/kilianjornet
(日本語版はRUNNETからのみ)
- 『非常識マラソンメソッド ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9カ月で3時間13分!』
岩本能史
非常識マラソンメソッド ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9ヵ月で3時間13分! (ソフトバンク新書)
- 作者: 岩本能史
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2010/10/18
- メディア: 新書
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- 『マラソンは毎日走っても完走できない 「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42.195キロ』
小出義雄
マラソンは毎日走っても完走できない―「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42.195キロ (角川SSC新書)
- 作者: 小出義雄
- 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
- 発売日: 2009/11
- メディア: 新書
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- 『すべてのマラソンランナーに伝えたいこと』瀬古利彦
世界最強と謳われながらオリンピックに恵まれなかった無冠の帝王としてマラソン史に名を
伝説2. マラソンシューズは大学生の頃からメーカーに特注品を作ってもらっていたがシューズに対するこだわりはなく、市販のものでレースを走ったこともあるくらいだ
伝説3. レースが終わるとシューズは人にあげてしまっていた
伝説4. 初めて走ったマラソンでは30kまでの練習しかしていなかったので2時間26分もかかってしまった
伝説5. ある程度のレベルまでくると時計がなくてもだいたいのペースはわかるもので、訓練すれば400mを1秒も狂わず走ることができるし、0.5秒ずつ調整して走ることもできる
伝説6. 40kのタイムトライアルを一度も給水せずに行ったりしていたがたまにはそういう無茶も必要
伝説7. 気力が抜けてしまうので男女交際も性行為も禁止。脳や神経が疲れるのでヘッドホンで音楽を聴くのもコンピュータゲームも車の運転も自転車も禁止。自転車でいける距離なら走れば良い
伝説8. レース10日前から食事の量を減らし、レース前は腹が減っていてまさにハングリーな状態。その方が感覚が研ぎ澄まされ、集中力が増す
伝説9. 心酔する監督、中村清は選手に向かって、「君達はこの土を食べれば世界一になれるといわれたら食べることができるか。私はできる」といって土をじゃりじゃりと食べ始めた
伝説10. 箱根駅伝でタスキをつないだ後にバタンと倒れる選手がいるが、頑張ったことをアピールしたくてあんなポーズをとっているのかなと疑ってしまう。私はマラソンで勝ち、ゴールした後でも常に4,5kは走れる余力を残していた。倒れるくらいならもっと練習しなさい。
伝説11. 解説の仕事は楽しい。移動中継車は選手の真正面の位置を走るので、選手に向き合う特等席でマラソンを見られる。しかし、苦労もある。トイレの問題だ。マラソンは2時間程度だから我慢できるが、箱根駅伝は6時間くらいかかる。私は前日の20時以降は水分を控え、万が一の場合に備えて紙おむつをして解説席に座る。
ひとつも真似できる気がしませんw