大学院で論文を書くのに文献管理ソフトのMendeleyを使ってるんですが、東大ローレビューに沿った引用書出しのフォーマットがなかったのでつくりました。引用フォーマットのCSLはGitHubでOSS管理されていたので、プルリクしてマスターにマージされました。各種ツールから正式に使えるようになってると思います。よろしければどぞ。
github.com
東京大学法科大学院ローレビュー
http://www.sllr.j.u-tokyo.ac.jp/
東京大学法科大学院ローレビューにおける文献の引用方法
(pdf) http://www.j.u-tokyo.ac.jp/students/wp-content/uploads/sites/5/2017/11/20180115quote.pdf
CSL概要はこちら。
http://docs.citationstyles.org/en/1.0.1/primer.html
CSL仕様はこちら。
http://docs.citationstyles.org/en/1.0.1/specification.html
Mendeley CSL Editor利用ガイド
(pdf) https://www.elsevier.com/__data/assets/pdf_file/0009/794700/mendeley_csl_editor_user_guide.pdf
CSLのVisual Editorの使い方。ただ、ここで紹介されているVisual Editorは動きが重いし出力に余計なタグがくっついてきたりしてなかなかうまくできなかったので、結局普通のテキストエディタでスクラッチからかきました。
https://marineasty.wordpress.com/2013/11/19/citation-style%E3%82%92%E7%B7%A8%E9%9B%86%E3%81%99%E3%82%8B/
筑波大の学生がつくって公開してくれていたらしきmendeleyの日本語マニュアル。2013年から更新されてないですが、とっても助かりましたありがとうございます。
(pdf) https://library.k.tsukuba-tech.ac.jp/k/ori/Mendeley.pdf
以下は余談です。
日本における法律アカデミアというのはなんやかんやいうて東大をお手本としていて、日本の法律学における論文の書き方のお作法は東大アカデミアにおける論文の書き方のお作法に倣います。
そして学術論文というものは何をもって学術論文なのかというと、過去の学術論文の成果を盛り込んだ上で新たな成果を加えるという作業が学術的といわれるようです。いくら斬新な着眼点や素晴らしいアイデアであっても、過去の論文の蓄積からの文脈で語れなければ学術的ではないのですね。
そこで、過去の学術論文を探し、読み、頭に貯めるのが学術論文をかくにあたっての基礎作業になります。こういう作業の支援はコンピュータは得意です。というわけで論文を管理するツールがあります。
とか
とかです。広く使われていますが、日本語論文のフォーマットはあまりなく、東大ローレビューのフォーマットも当然のようになかったので、自分でつくりました、という話。