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- IP(Intellectual Property), Computer Technology, Ocean Life, Triathlon, and more

知財業界人がカリフォルニアで運転免許を取る方法

知財業界人というのは基本的に新しい物好きのミーハーです。特許も著作権も商標も、その保護対象は要するにありきたりでない何らかのユニークさなのであって、そういった「ありきたりでなさ」を面白がるのが知財業界人の特性だからです。

そしてその「ありきたりでなさを面白がること」を文化的かつ商業的かつ社会的かつ経済的に世界で最も成功させた地域、それがカリフォルニアです。トップに憧れる世界中のエンジニアはシリコンバレーを目指し、エンターテナーはロサンゼルスを目指す。

つまり、全ての知財はカリフォルニアに通ずるわけです。知財の世界で世界を目指すならば、いつかはカリフォルニアで車を運転することになるでしょう。というわけで、最近カリフォルニア・ベイエリアで運転免許をとったので、カリフォルニアで運転免許を取る方法を記録しておこうと思います。

このエントリは、パテントサロンの「知財系 Advent Calendar 2022」に参加するものです。ここまでを読んで、勘の鋭い方はひょっとして、「…知財関係なくね?こいつさては、勢いで参加ボタンを押したもののネタに困って無理矢理こじつけているな?」と思ったかもしれません。正解です。

ゆっくりしていってね!!! - Wikipedia

カリフォルニアの運転免許について書いたブログはたくさん出てくるのでそっちをみてもらえれば良いのですが、それでもこのエントリを書く意義があると思ったことのひとつは、免許をとるとらないについての法的根拠を辿ったものが見当たらなかったからです。知財業界人というのは法律屋でして、法的根拠がわからないというのが気持ち悪かったので、いちおう調べてみたことを調べてみた範囲で記録します。

そもそもカリフォルニアの移動に車は必要か

カリフォルニアといっても広いのであれですが、サンフランシスコやロサンゼルスの都心of都心にいて都心内でしか移動しないというわけでもなければあった方が良いでしょう。電車やバスなんかで移動できるのは都心of都心だけで、ちょっと離れると車がないと不便です。

わりとほんとにこんな感じです。

レンタカー

ちょっとした出張や旅行にはUberLyft使えば足りると思います。Uberって日本にはないし、ちょっと前まではなんかちょっと怖いというか変な人がやってる場合もあるみたいな感じでしたけど、もう全然一般化していて気軽に日常的に使えます。街中やメジャーな観光地や人の多い住宅街なんかではいくらでも捕まえられると思います。

ただ、「シリコンバレー発祥の地」ヒューレットパッカードのガレージとか、

初期アップルでジョブズとウォズの作業場だったガレージとか、

こういうところをちょこちょこ移動して回りたい時にはやっぱり自分で運転する車があると便利ですね。

レンタカーなどでちょこっと運転するだけなら、日本の運転免許があればOKです。…というのはちょっとggると出てきますが、法的根拠を探してみました。これですね。

California Vehicle Code

カリフォルニア乗り物法、って感じでしょうか。ちなみにアメリカは州ごとに法律が違うので、他の州でどうなのかは知りません。

12500
(a) A person may not drive a motor vehicle upon a highway, unless the person then holds a valid driver’s license issued under this code, except those persons who are expressly exempted under this code.

→カリフォルニアでは運転免許証がないと車を運転してはいけません。ちなみに "highway" っていうのは高速道路に限らず一般道のこともいうみたいです。

12502
(a) The following persons may operate a motor vehicle in this state without obtaining a driver’s license under this code:
(1) A nonresident over the age of 18 years having in his or her immediate possession a valid driver’s license issued by a foreign jurisdiction of which he or she is a resident, except as provided in Section 12505.

→でも、カリフォルニアの非居住者で、居住地で発行された免許を持っている人は、運転して良いです。

435
“Nonresident” is a person who is not a resident of this State.

→「非居住者」っていうのは、カリフォルニアの居住者じゃない人のことです。

516
“Resident” means any person who manifests an intent to live or be located in this state on more than a temporary or transient basis. Presence in the state for six months or more in any 12-month period gives rise to a rebuttable presumption of residency.

→「居住者」っていうのは、カリフォルニアに住む意思を示している人のことです。12か月間以内に6か月以上州内に滞在した人は、とりあえず居住者ってことにします。

12504
(a) Sections 12502 and 12503 apply to any nonresident over the age of 16 years but under the age of 18 years. The maximum period during which that nonresident may operate a motor vehicle in this state without obtaining a driver’s license is limited to a period of 10 days immediately following the entry of the nonresident into this state except as provided in subdivision (b) of this section.

→非居住者が12502に基づいて運転できるのは、カリフォルニアに入ってから10日間に限定されます。

→→と、いうわけで、どういうことかというと、日本で発行された免許を持っている人が一時的にカリフォルニアにいる場合、カリフォルニアに入ってから10日間は、日本発行の免許を根拠として運転して良いってことですね。

国際免許証というのは翻訳文的な意味合いで持っていた方が良いかもしれませんが、少なくとも法的な条文上は必要ないということになります。

免許をとる

サンフランシスコ領事館が、「カリフォルニア州法は、「州内に住居を定めた日から10日以内に州政府の発給した運転免許証を取得しなければならない」旨規定しています。」といっています。

カリフォルニア州運転免許証取得情報 | 在サンフランシスコ日本国総領事館

これは、上でみた条文と、もうひとつこの条文を合わせると理解できます。

12505
(c) Any person entitled to an exemption under Section 12502, 12503, or 12504 may operate a motor vehicle in this state for not to exceed 10 days from the date he or she establishes residence in this state, except that a person shall not operate a motor vehicle for employment in this state after establishing residency without first obtaining a license from the department.

→12502、12504に当てはまる人は、カリフォルニアに居住地が確立した日から10日以内は運転して良いです。

→→居住者は、カリフォルニアで取得した運転免許をもってないと運転しちゃダメだけど、カリフォルニアに住んでから10日以内は運転して良いよ、ということですね。逆からいうと、サンフランシスコ領事館がいう通りの「カリフォルニア州法は、「州内に住居を定めた日から10日以内に州政府の発給した運転免許証を取得しなければならない」旨規定しています。」ということになります。なるほどなるほど。

筆記試験

カリフォルニアの居住者が車を運転するにはカリフォルニアでの免許をとらないといけない法的根拠がスッキリしたところで、運転免許センター、通称DMV(Department of Motor Vehicle)にいきましょう。DMVというのは聞き慣れないですが、実は我々の多くがDMVをみたことがあります。

『ズートピア』のキャラクターたちの魅力を紹介!特別映像 | cinemacafe.net

左上にDMVって書いてますね。ズートピアナマケモノが働いていたここがDMVです。アメリカではお役所的でなかなか話が進まない象徴とされる面倒なところなんですね。

ズートピア (字幕版)

ズートピア (字幕版)

  • ジニファー グッドウィン
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それなりの覚悟はしておいた方が良いとは思いますが、私が今回免許をとるまでにお世話になった感じだと、特にみなさん普通にテキパキと働いていたし不満はなかったです。こんな映画とかで笑いものにされちゃったから改善したんですかね。

California DMV

筆記試験は、まあ日本で普通に運転していた方なら、ちょっと問題に解き慣れれば普通に合格すると思います。違和感があるのは赤信号で右に曲がって良いことくらいでしょうか。あと、「事故を起こさないために最も大事なことは、流れに乗って走ること」だと教わるんですね。日本だと制限速度内ならちょっと遅いくらいで文句言われる筋合いないみたいな空気があるように思いますが、アメリカではなんなら標識の速度を超えていても流れに乗る方が大事みたいな雰囲気です。これは実際走っていても感じますね。私が勉強したのは以下。

https://www.dmv.ca.gov/portal/file/california-driver-handbook-japanese-pdf/
カリフォルニア州運転者用ハンドブック(日本語版)。2019年のものですが、たぶんあまりかわらないんだと思います。

RISTAドライビングスクール - 筆記試験練習問題集 - 南カリフォルニア・サンディエゴ運転免許教習
問題集1

カリフォルニア州の運転免許(ドライバーズライセンス)の筆記試験問題 | どんと来い、ロサンゼルス留学
問題集2。やる度に問題が変わってくれるので模擬試験的に何度か試しました。

ハンドブックをひと通り読んで、問題集1をひととおり問いて、問題集2を何度か試してみて、いけそうだな、と思ってからオンライン試験を受けました。一日くらい勉強しましたかね。オンライン試験はChrome限定で、Extensionを使ってインカメラでカンニングしてないか監視されながら受けます。

https://www.dmv.ca.gov/portal/driver-education-and-safety/online-learning-and-tests/

ChromeのExtensionを入れる過程でエラーがでまくって挫けかけましたがなんとかやりきってDMVに行きました。オンラインで筆記合格したことを伝えて、写真とったり視力検査したりなんたらしてペラ紙の仮免許証をもらいます。仮免許証は、正規の免許を持っている人が同乗していれば運転して良いよという免許証です。普通はこれから誰かに同乗してもらって路上練習するわけですね。

実技試験

実技試験は自分の車でいくので、免許をとる前に車が必要です。日本では車を持つのは免許とってからだと思いますが、アメリカでは免許をとるより先に車をもっている必要があるわけです。なんとなくですがさすがアメリカって感じです。

仮免許証では理屈上、試験会場に車を運転していくためにも誰かに同乗してもらわないといけないわけですが、日本の免許もってれば一人で行っても良いみたいな話もネットで調べてたら出てきていて、よくわからなかったのでDMVに聞いてみたら、一人で良いっていわれました。そして実際、一人で行って受けられました。上記の法的根拠からすると、日本の免許を持っていても居住した日から10日を経過した後はダメな気もするんですが、まあこまけえこたあいいんだよってことみたいです。車社会のカリフォルニアでは16歳から運転免許がとれるので、DMVに実技試験を受けに来ているのはそれくらいの子供と同乗者としての親のペアという感じの人が多かったです。こんな感じ。

右の女の子が履いているズボンの柄はなんと、悟空とクリリンです。アメリカでのドラゴンボールの浸透具合は本物で、ドラゴンボールの柄の服を着ている子供というのは街中で本当によくみかけます。先日はサンクスギビングのパレードをテレビでみていたら、練り物の中に突然、巨大な悟空バルーンが出てきてビックリしました。日本の知財、すごいですね(無理矢理)。

試験会場は場所によって難易度が違うといわれていて、私はネットで調べたところでは難しめとされる試験会場が最寄りでした。だからなのか、他の優しめといわれる会場では2か月待ちくらいのところ、1週間後くらいで空きがあって、まあ大丈夫だろと思ってそこで受けました。受けてみて特に厳しいという気もしなかったので、普通に運転してる人が普通にやれば合格すると思います。といいながら私はちょっとナメ過ぎていてフラッと受けに行ったら、道に出て最初の右折で、右折直前に路駐されている車の死角にトラップみたいに潜んでいた出っ張った低い路肩に思い切りヒットして、一発アウトで終わりました。いやーけっこう落ち込みましたね。マジかーと思った。笑えたけどw

しかしまたすぐ1週間後に予約できて、念のためちょっと早めに試験会場に行って1時間くらい周りをウロウロ運転して道に慣れてから試験に臨み、2回目で無事に合格しました。ちなみに一度のアプリケーションで3回まで受けられると聞いていて、3回目まで無料で受けられるのかなと思っていたら、2回目は追加で8ドル払いました。

というわけで無事に運転免許をゲット。実技試験から10日くらいでカードが送られてきました。自由に車を運転できるとやっぱり色々世界が広がります。車だとベイエリアから太平洋側にも気軽に出られるので、日常的にカリフォルニアらしい風景を堪能しながら山を走ったりサーフィンしたりできるようになりました。

それでは引き続き、パテントサロン「知財系 Advent Calendar 2022」をお楽しみ下さい!

adventar.org

Sunset Jesus / Avicii (和訳と解釈)

20代にして世界中のパリピの王として若者を熱狂させ、若くして亡くなった天才DJ、Avicii(アヴィーチー)。

en.wikipedia.org

私も憧れのカリフォルニアに暮らし始めたのですが、カリフォルニアを歌ったAviciiの"Sunset Jesus" がなんだか自分の境遇とも重なるような気がして、アメリカに来て以来ずっと毎日の通勤のテーマ曲としてヘビロテしています。トップに憧れる世界中のビジネスマンはニューヨークを目指し、エンジニアはシリコンバレーを目指し、エンターテナーはロサンゼルスを目指す・・・そんなカリフォルニアに渦巻く夢と挫折、不安と希望。そんな曲の、私なりの和訳と解釈を。


www.youtube.com

サンセットジーザス / アヴィーチー

(ヴァース1)
成功するために少し背伸びをしてここにきた
育った街では収まりきらない夢があるんだ
だから愛をくれ、平和を、平穏な気分になりたいんだ
もうやるしかないのはわかってるけど 少し助けてくれ

(ブリッジ1)
カリフォルニア、裏切らないでくれよ
キラキラしてみえるけど 困難ばかりだ
サンセットジーザスが現れた
彼はかつてはウェイターで、今は救世主として路上で小銭を稼いでる

(サビ1)
俺の夢はキラキラしてるけど
ちょっと疲れたし 打ちのめされてる
早くしないと この情熱は年とともに失せていくだろうな
落ち着け 落ち着こう 俺は大丈夫だ

(ヴァース2)
大スターが並んだ看板をバスの窓からみていると
俺があの中の1人に入っていても不思議ではない気がしてくる
だから希望だ、希望をくれ この孤独な旅に希望をくれ
俺はいつかスターになる男だ

(ブリッジ2)
カリフォルニア、がっかりさせるなよ
キラキラしてみえるけど 困難ばかりだ
サンセットジーザスがやってきた
彼はかつてはウェイターで、今は救世主として路上で小銭を稼いでる

Sunset Jesus / Avicii

(Verse1)
Try'na set myself up for the win
Some people got a dream that's so much bigger than the town they're in
So give me love, give me love, give me peace, give me peace of mind
I know that there's an ought to a start and I need a little help with mine

(Bridge1)
California, don't let me down
Seems so golden, but there's struggle all around
Sunset Jesus, came to me
He once was a waiter, now he's a savior making money on the street

(Chorus1)
My dreams are made of gold
My heart's been broken and I'm down along the road
But I know, my dreams keep fading till I get old
Breathe for a minute, breathe for a minute, I'll be okay

(Verse2)
Staring at the billboard from the bus
Looking at the faces, thinking that could be anyone of us
So give me hope, give me hope, give me hope on this lonely ride
Cause I know one day, I will be the one in the sky

(Bridge2)
California, don't let me down
Seems so golden, but there's struggle all around
Sunset Jesus, came to me
He once was a waiter, now he's a savior making money on the street

英語詩は以下から引用しました。
Avicii – Sunset Jesus Lyrics | Genius Lyrics

解釈

詩的な表現というのは捉え方が難しくて、ちょっとggってみても色んな解釈が出てきます。

洋楽翻訳☆お味噌味 - オリジナル歌詞和訳の妄想旅行へ /【歌詞和訳】Sunset Jesus / Avicii - サンセット ジーザス / アヴィーチー : 洋楽翻訳☆お味噌味 - オリジナル歌詞和訳の妄想旅行へ
FISH FROM PAKISTAN WATER / 【和訳】Avicii - Sunset Jesus
ケニー・シュロフのブログ / Aviciiの名曲「Sunset Jesus」を深堀してみる
leoyyyy / Avicii-Sunset Jesus和訳|leoyyyy|note

いやー、どれも良いですね。こういうのは受け取り側が受け取りたいように受け取れば良いのですが、そもそも "Sunset Jesus"というのは「夕焼けのイエス」と直接訳すよりは、アヴィーチーが住んでいたロサンゼルスにある Sunset Blvd という通りの路上でイエスの恰好をしていた路上パフォーマーが "Sunset Jesus" と呼ばれていたことを踏まえると良さそうです。名物的な人だったようで、ロサンゼルスといえば、の Snoop Dogg が彼を見かけた時の動画を残しています。


www.youtube.com

近寄ってきた彼にスヌープが20ドル渡そうとするのを、いやちょっと挨拶に来ただけだから、と断っていますね。彼は俳優を目指してロサンゼルスにやってきて、ウェイターをやって日銭を稼ぎ、いまは路上パフォーマーとしてお金を稼いでいる、という噂があって、これがブリッジ後半の "Sunset Jesus, came to me / He once was a waiter, now he's a savior making money on the street " の部分ですね。俳優としてスターになる夢はかないませんでしたが、単なるホームレスや物乞いでもなく、路上パフォーマーをやっている姿に無念や敗北や哀愁のようなものを感じつつも、地域に溶け込んで愛されながら暮らしている Sunset Jesusにインスパイアされてつくったのがこの曲、と考えると話がつながってきます。

ストックホルムから夢を抱いてロサンゼルスにやってきたアヴィーチーが、まだ成功するかどうかわからなかったころの不安な気持ちを、Sunset Jesusというモチーフを通して語っている…というわけです。

若きアヴィーチーもサンセットジーザスも、自身が育った街では叶えられない大きな夢があって、それを実現するためにロサンゼルスにやってきた。もうやるしかないのはわかってるけど、不安な気持ちに押しつぶされそうなときもある。同じように夢をもってやってきたけどスターになることはなく、路上パフォーマーをやっているサンセットジーザスに、自分の将来が重なってみえたりもしたのでしょう。自分もああなりそうな気がして不安で、焦る。うまくいかないことが続いて年をとっていけば自分も情熱を失っていくだろう、、、いや、そんなことはない、落ち着いて、深呼吸をして、自分はそうならない、大丈夫だと言い聞かせる。成功した大スターをみても、自分とそんなに違うわけではない、いけるような気がする。でも不安。でもやるか。みたいな。

そういう曲だと思って聴いています。

その他の英語の参考文献
What does "Sunset Jesus" by Avicii mean? / https://www.popsongprofessor.com/blog/2015/10/05/what-does-sunset-jesus-by-avicii-mean
Songfacts / https://www.songfacts.com/facts/avicii/sunset-jesus
Kevin Short, West Hollywood’s ‘WeHo Jesus,’ Dies at 57 / https://variety.com/2018/biz/news/weho-jesus-dead-dies-kevin-short-1202652951/

サンフランシスコマラソン2022完走記

サンフランシスコマラソン2022を走ってきたので、記録として。

www.thesfmarathon.com

ソフトウェア業界で働き始めた20年前からカリフォルニア・ベイエリアで働くのは夢というか現実味のない憧れだったんですけど、いろいろタイミングが重なって、幸運にもこないだからベイエリアで働いています。長年の憧れが強すぎていまだに実感がないんですけど、夢なのかなこれは。

まあそれはさておき、先週サンフランシスコでマラソンを走ってきました。いい感じの筋肉痛がきてたので、マラソン走ったのはたぶん現実です。

コース

こんな感じ。

サンフランシスコって坂の街なのでどーしても上り下りあってトータルで500mとか上るのでタイム狙うもんではない気がしますが、なかなかいい感じにサンフランシスコの観光地を回るコースになってます。 ベイブリッジを起点にして反時計回りに、サンフランシスコ湾の埠頭沿い→フィッシャーマンズ・ワーフ→クリッシーフィールド→ゴールデンゲートブリッジ→ゴールデンゲートパーク→ヘイトアンドアシュバリー→チェイスセンター→オラクルパークと、『地球の歩き方』に載ってるような所を通りながらサンフランシスコ北側を一周する感じ。

前半の東側の海沿いは横浜っぽい感じで既視感がありましたが、ゴールデンゲートパーク過ぎた辺りからの後半の西側は、映画やドラマでみたビクトリアンハウスが続いていて、またちょっとサグな感じのところも通ったりして、良い感じの非日常感、お祭り感がありました。

準備

まだまだ生活を整えるのにいっぱいいっぱいでレース用のトレーニングはできてないんですが、健康維持程度の自宅体幹トレは続けているので、完走だけなら普通にできるだろうなとは思っていました。100マイル40時間をやってしまうと、舐めてるわけではないですが40km4時間のレースに距離的なプレッシャーはなくなってきますね。

今回はタイム狙うつもりもないし、サブ4できれば満足かな、なんて思っていたんですが、このレースでサブ3をやった方の話をきくことができて、本番2週間前くらいにうっかりやる気に。準備はできてないのでどこまでいけるかわかりませんが、これまでの貯金は全部だして全力でいってみようかな、という気になってきました。

お祭り感覚の観光気分で、服装はこっちで買ったサンフランシスコのNBAチームのジャージと、こっちにきてからやたらネット広告が出てくるFableticsというところのショーツをかってみました。

shop.warriors.com

https://www.fabletics.com/

あと外国人として一応パスポートなんかは肌身離さずもっていた方が良いだろうな、と思って腰にまくこういうやつをかいました。

それなりにエイドがあるっぽいので、軽量化のためにも水やジェルなどはナシで望みます。

サンフランシスコ北側で前日受付があって、ゼッケンとTシャツをもらいました。ゼッケンは事前に有料で申し込めば郵送してくれるみたいです。

レース

スタートはオークランドにつながるベイブリッジの麓らへん。横浜っ子としてはベイブリッジという名前には親しみが湧きますね。この辺りの公園の雰囲気は山下公園っぽい感じがします。サンフランシスコは夏でも涼しいとはいえ流石に日中は暑いからなのか、一日中道路を占領するのも難しいからなのか、まあそのどちらもなんでしょうが、スタートは朝の5時半。まだ暗い中でのスタートです。

とりあえず突っ込むだけ突っ込んでみるか、ということでスタートはキロ4くらいで入りました。すぐにペース落ちましたけども、ええ。

例年、後半はそれなりに晴れて日差しがキツイときもあるようなんですけど、今回はずっと曇りで、走るには良い感じでした。

この写真はゴールデンゲートブリッジを折り返して戻るところ。ゴールデンゲートブリッジは流石に封鎖しておらず、車道は車がはしっていて、ランナーは両脇の歩道を走ります。この辺りまでは3時間15くらいのペースできてたんでしょうか、反対車線の行きの方たちがサブ4くらいのボリュームゾーンのランナーなのかなと思います。ゴールデンゲートブリッジを渡ったくらいでだいたい半分。

エイドは3キロおきくらいですかね、けっこうありました。水とスポーツドリンクだけなのがほとんどでしたけど、半分こえたすぐあとくらいの2箇所ではグミがありました。たぶんこれ。

www.amazon.com

あと"Runner valve"というのがあって、街中では何箇所か、人の切れ目でコースを分けるところがありました。数分間隔なんでしょうか、はいあなたからこっちー、みたいな。前方を走るランナーと別のコースにいかされるのはコースアウトしてるような感覚になるので、知らないと不安になりますね。

最初キロ4で突っ込んだのが後半は順調にキロ5分半くらいまで落ちて、ぎりぎりサブ3.5くらいでフィニッシュ。

ゴール地点でもまだ曇り。朝5時半からやってるので、フルマラソン走ってまだ9時です。変な感じ。

今後

とりあえずカリフォルニアにいる間にフルマラソンのサブ3と、憧れのウェスタンステイツ100マイルは走ってみたいなと思っています。という辺りを軸として、今後のレース見込みはこんな感じですかね。

2022/10 California Ironman
2022/12 California International Marathon (サブ3勝負レース)
2023/03 Los Angels Marathon
2023/04 Escape From Alcatraz Triathlon(あたれば)
2023/05 Half Moon Bay Triathlon
2023/06 Western States Endurance Run(あたれば)
2023/11 Rio Del Lago(ウェスタンステイツでられなければ)
2024/06 Western States Endurance Run(あたれば)

アメリカの市民ランナーにとっては Boston Marathon に出るのがひとつのゴール的なところがあるみたいで、これに出たランナーはBQ(Boston Qualifier)として尊敬されるようです。一応、自己ベストではBQタイムをもってるんですが、2023年のBoston Marathonにエントリするには昨年9月から今年の9月までにBQタイムを出さないといけないみたいなので、出れるとしても2024ですかね。ちなみに自己ベストのことを日本ではよくPB(Private Best)といいますが、アメリカではPR(Private Record)というようです。

www.baa.org

UTMF2022完走記

4/22~4/24に行われたUTMF2022を完走したので記録など。

コース

こんな感じ

ランニングスペック

初フルは10年くらい前で、PBはコロナ以前の3年ほど前に出したのが3:07くらい。チャレンジ富士五湖100km完走経験あり。トライアスロンアイアンマン完走経験あり。トレイルレースの一番長いのはITJの70kmですかね。

練習

エントリしていたものの、コロナの関係でやるのかやらないのかよくわからなかったのでレースのための練習はしていなくて、いつもの週一のスピ練(茅ヶ崎から江ノ島までのサイクリングロード往復20kmで1分ダッシュ→1分ジョグをくりかえすインターバル)だけやっていた。

こういうレースのやるやらないというのは政治的なこととかお金のこととかが複雑に絡み合うので予測をたてるのは無理だから、発表をまって結果を受け入れるしかないのだけど、3/6の東京マラソンがやる方向で調整しているのをみて、UTMFもやってもおかしくなさそうだなとは思っていた。そんななか3/3にyoutubeで開催方針についてのlive配信があった。結局中止になった昨年も同じような配信があってみたのだけど、そのときとの温度感の違いみたいなものを感じて、これはやりそうだな、と思った。

この時点でトレイルレースのための準備をする気になって、身体に刺激をいれるためとレース感を取り戻すために手頃なレースを探したら、日程的にも距離的にも丁度良さそうな六甲縦走トレイルというのをみつけてエントリして、走った。

ysmatsud.hatenablog.com

ここから週一くらいで山に行きたいところだったけど、なんやかんやでそんなにはいけなかった。鎌倉のトレイルを夜通し走る夜練をやったり、ホームである丹沢の塔ノ岳を走ったりしていて、本番2週間前にはUTMFに挑むためにやり残した宿題と思っていた「箱根外輪左回り・屏風山と飛竜の滝を通るトレイルフルコースを始発で行って日が沈むまでに帰ってくる」をやった。これがわりと普通にできた時点で、UTMFもがんばれば完走できるかもな、とは思っていた。ここからは基本休足。

目標は完走できれば充分ですが、40時間くらいかな。調子が良ければあわよくば36時間くらいでいけるかもしれないなとも思っていた。

足首の捻挫と鵞足炎と浮腫

右足首に捻挫癖があって、昨夏にわりと激しく捻ったのを放っておいたらなんだか完治していないままで長時間走ると痛くなってくる。とか思ってたら右膝のあたりも痛くなってきていて、どうやら足首の捻りを無意識にかばうことからきた鵞足炎のよう。

整形外科にいって相談したら、まあいまさらどうしようもないねみたいな感じ。足首にテーピングをしようかとも思ったんですが、いちいち巻くのも面倒なのでこういうやつを買いました。

薄手のやつは靴下的な感じで履いたまま走れるし、厚手のやつは家で寝るときとかにしておくと翌朝の調子が良い、ような気がする。今回も薄手のやつを履いたまま走りました。捻りかけて捻り切らなかった場面が何度かあったので、これに助けられたと思っています。また副次的な効果として、常に圧迫しているので、浮腫が少なかった。長距離走ったあとにゾウ足になるのはあるあるですが、対処としては物理的に圧迫するのが良さそうです。

宿

茅ヶ崎仲間のおじさんたちとAirbnb富士急ハイランド付近に宿をとって、男子部室の合宿ノリで前泊。

前日の昼は焼肉、夜はほうとうを盛り食い。受付も無事に済み、EXPOで少しのお買い物など。

TNFのトレランシューズを買いました。

装備

時計は意識高い系トレイルランナーの高機能のカッコイイやつではなくて、シンプルなGarminのこれ。GPSトラック機能はついてますが40時間とかはもたないので普通の時計としてだけ使います。

携帯する補給食も意識高い系トレイルランナーのカッコいいジェルではなくて、ふだんのんでるザバスの200mlのこのシリーズのやつ。

嵩張りますが、こいつをザックに5個、ドロップバッグに5個いれてのぞみます。プロテインがあればなんでもできる!
水はハイドレーションパック2Lを満タンで。
あと細かいお楽しみ補給食として個包装のこういうのをザックのすぐ取り出せるところにいれていました。

今回はエイドで毎回マスクをしないといけないので、すぐ出し入れできるパンツの右ポケットに常にマスクをれておきます。個包装の補給食のゴミなどはパンツの左ポケットに貯めておいて、エイドで捨てます。すぐに出せるザックの肩ストラップの小物入れには、右側に↑の固形補給食、左側にザバスをいれておいて、食べたいときに食べます。

高低表と各エイドで何がでるかというのは常にチェックできるように、プリントアウトしてジップロックにいれてザックのすぐ出し入れできるところにいれておきます。何回もみた。

スタート

いよいよきたな、このときが。

鏑木さんと六花さんが3年ぶりのスタートを盛り上げます。

スタート(16:00)~U1富士宮(18:30)~U2麓(22:00)

天子山地のトレイルが天気の関係でなくなって迂回路になり、スタート~U1富士宮U2麓まで山という山なし。というわけで当たり前のようにみんなノンストップで走る。いうても50kmですよ。登らないにしても50km走るって、普通に考えたらけっこう大変なことなんだと思いますけど、もはやみんな天子のぼらないし体力使い放題だーみたいな感じで走るわけですよ。イカれてますね。

U1富士宮までは明るいうちにいけそうだったので、ライトはU1富士宮でつけることにして、そこまではとりあえず突っ走りました。U1富士宮でヘッドライトをつけて、天子迂回路へ。迂回路もぐちゃぐちゃだったので、天子いってたらやばかったなと思いました。

U2麓(22:00)~U3本栖湖(24:00)~U4精進湖(4:00)

U2麓は2018にボラをやった思い出のエイド。あのときはまさか自分が走るとは思っていなかったなあ。やきそばを頂いて出発。 この辺りまで山がなくて何しにきたんだっけという気にもなっていたんだけど、この辺りからトレランらしくなってきた。グイグイ登る。

UTMFはあまり天気がよくなくて富士山がみえない回も多いようなのだけど、今回はわりと昼も夜も富士山がみえていました。

いわゆる富士の樹海辺りを走りながら、チャレンジ富士五湖でもお馴染みのU4精進湖へ。

U4精進湖(4:00)~U5富士急ハイランド(8:00)~U6忍野(12:00)~U7きらら(16:00)

U4精進湖で田舎ぞうすいを頂いて出発。この辺りで夜が明けてきて、早朝の紅陽台~五湖台あたりからの富士山がきれいでした。

U5富士急ハイランドではトップ選手が既にゴールしてたりするのかなと思ったけど、まだいなかった。ドロップバッグには特にたいしたものはいれてなくて、いちおう靴下を履き替えた。エイドにあるパンとかを頂いて、出発。ここまでくれば後は這ってでもゴールできるだろ、という気がしてきた。

この辺りから灼熱地獄でやばかった。調子のって走ったりしてたんだけど、ちょっと熱中症気味だなと気付いて、休み休みの抑え気味に。じっとしてればひんやりとした風があったりしたので、落ち着いて身体を冷やす。

U6忍野で、救護の人にちょっと熱中症気味なんですけど何か冷やすものありますか、ときいたら、特にないみたい。水を頭から被って冷やしていたら、KAIのトップ選手が到着。めちゃ速い。

この辺りから元気なKAIの方たちに囲まれ煽られもみくちゃに。UTMFは年齢層高めな気がしますが、なんだか若い方がたくさんいるのですねKAIは。良いですね。瑠偉くん効果でしょうか。

大平山辺りで、眠気と疲れと熱中症気味とが合わさってフラフラしてきたので、大平山山頂のベンチで10分ほど仮眠をとりました。

U7きらら(16:00)~U8二重曲(21:00)~U9富士吉田(1:00)~ゴール(6:00)

U7きららで豚の入っていない豚汁を頂き、おにぎりも頂いて休息。ここでも水を被って、二重曲へ出発。

このU7きらら~U8二重曲が鬼門でしたね今回は。熱中症で体力を奪われてむかえた2日目の夜に、ヌルヌルと滑りズボズボと埋まる泥んこの上り下りが延々と続く。途中でドーンドーンと聞こえてきたのは雷かな、こんな時間に自衛隊の砲撃演習やってるわけないしな、と思ったら、どうやら河口湖でやっている花火の音だったようで、山の上から遠くの空に花火がみえました。きれいでした。

そんなこんなで迎えたU8二重曲峠。ここがまじやばくて、まじでやめようかと思った。エイドもこれまではちゃんとした建物だったりしたんですがここは狭いテントで人がごった返し、ブルーシートに置かれたストーブの周りで人が寝ている野戦病院状態。

もう疲労困憊ですが、次に現れる難所・杓子山はまあまあの急登で岩場や鎖場もあるところ。塔ノ岳みたいなもんでしょなんとかなるだろ、と思っていたんですが、改めて考えると24時間以上100km動き続けている状態からの塔ノ岳ってけっこうヤバいぞ。疲労と眠気と野戦病院のザワザワから、なんだか杓子山が不安になってきた。

しかしここまできたしな~、と思って、ここまでもらっていなかったエイドの温かいカフェオレを頂いたら、気分転換してスイッチはいった。よし、いくべ。いけるいける。

ここまではわりとストイックにきてたんですが、疲れたし眠いし杓子は危ないっていうし、素直に前の人についてこ、という心理になって、おしゃべりをして眠気と疲れを紛らわす作戦に。この辺りまでくると周りに生き残ってる人たちはもうみんな戦友のような気持ちで謎の親近感があって、楽しくおしゃべり登山。

無事に杓子を終え、最終エイドのU9富士吉田でもしばし10分程度の仮眠。あわよくば36時間とも思っていたけど、もうタイムとかどうでもよくなってきた。完走できればなんでも良いっす。UTMFのフィニッシャーですといえれば良いっす。

というわけで霜山に突入。ここでも素直に前の人についてこ、というつもりでのぞんで、楽しくおしゃべり登山。

そんなこんなで、38時間くらいでゴール~。ありがとうございました!!

眠気がヤバい

疲れたかっていうと疲れたんですけど、疲れたよりも眠気がヤバい。帰りの車でおしゃべりをしていたつもりが気付いたらストンと寝てる。この状態で車の運転とかしたらヤバいなと思いました。

靴をかえた

ボロボロになった靴。

4年くらい前にトレランに手を出したときに友人に頂いたお下がりの靴を気に入って、同じのを買いなおして履いてたんですが、またボロボロに。靴底も擦り減ってるし、周りも削れています。今回でこのシューズともお別れ。次回からはEXPOで買ったトレランシューズで走ります。

またやりたいか?

といわれれば、現時点では、いやもういいっす、充分っす、と思っています。
しかし思えば初めてマラソン走ったときもそう思ったからな。またやりたくなるのかな。

六甲縦走トレイルラン2022完走記

神奈川・茅ヶ崎から弾丸遠征して「第11回六甲縦走トレイルラン2022」に参加してきました。とっても良いイベントでした、楽しかったです。ありがとうございました!

www.actrep-sports.com

というわけで忘れないうちに記録として。

レース概要

須磨浦公園から六甲全山縦走路をいって、六甲山最高峰までいった後に宝塚にいかずに北に抜けて有馬温泉でゴールするルート。

公式だと38kmのD+2000となってますが、私が今回動かしたReliveの記録だと37.1kmのD+3221でした。同じレースを走ったガチオさんの記録ではD+2682のようなので、どっちにしろ2000では済んでないんじゃないかなという感じですね。体感的にも2000よりはキツかった気がしました。

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コースは神奈川でいえば三浦半島縦走やアオバトのような市街地を抜けながら山をつないでいくルートで、知らないと道がわからなくなります。恐縮ながら一度もいったことないコースなので一見の私はロストしそうで不安だったんですが、分岐には都度、「日本トレイルランサーキット協議会」とかかれたコースマーキングがあったり係の方がいてくれて、ほぼずっと前後にランナーもいたので迷わずに完走できました。

コースやレースの雰囲気は、事前にこちらのyoutubeをみてイメトレさせてもらいました。とても助かりました、ありがとうございました。


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私のランニングスペックと今回の身体作り

10年ほど前に初めてフルマラソンを走ってから走るのは習慣になってますが、コロナ以来レースはお預け。トレランのレースに最後にでたのはたぶん2018年の年末なので、3年ちょっとぶりですね。フルマラソンPBはそれより前ですが3:07くらい。トライアスロンアイアンマン完走経験あり。UTMFエントリ資格あり、今年初参加予定。100マイルレースは未経験ですが昨年に野良的に100マイル走りました。

ysmatsud.hatenablog.com

最近のラン練は週に1回、ロードを20km走る程度。この20kmはガーミン先生にリズムをとってもらいながら、1分ダッシュ(キロ3分半くらい)→1分ジョグ(キロ5分半くらい)のインターバルを延々と繰り返す。これでしっかり追い込んでいるつもりではいますが、週1でこれだけなので月間走行距離は80kmとかですし山にはしばらくいってないです。

これ以外に2日に1回で1時間程度、体幹レーニングというか柔軟体操というか筋トレ的なことをyoutubeをみながらやっています。愛聴させてもらってるのはアクトレさんとL-Fitさんです。まじお世話になってます。


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走り込みは明らかに足りてないので六甲縦走はかなりぶっつけ感がありますが、まあ頑張ればいけるんじゃないかなと思ってはいました。

ただ、ねんざ癖がありまして、昨年夏に山でけっこう激しく右足首をひねったのが完治してない感があってだましだまし過ごしています。この足首ねんざの派生としての鵞足炎がさいきん発症して、痛いときはけっこう痛いので、痛み的に足がもつのかというのが勝負どころ。

目標は完走ですが、走り終わったらそのまま新幹線で茅ヶ崎に帰るつもりなので、あんまり遅くならないうちに、8時間くらいでは走りたいところ。

前日

レースはスタート地点の須磨浦公園で朝7:00-8:00に当日受付。神奈川から当日朝の出発で間に合う便はなさそうだったので、前日に新幹線で向かいます。走った後に新幹線に乗る新神戸駅に荷物を預けておきたかったので、新神戸から近い三宮に宿をとりました。

晩御飯は、検索したら神戸のソウルフードといわれているらしい街中華的なここで。

s.tabelog.com

Cラーメン&半チャーハンを頂きました。茅ヶ崎でいう横浜飯店的な感じか。ガッツリとおいしかったです。

当日朝

遠足とか当日の朝に荷造りするタイプ。4:30くらいに起きて荷造りを開始。ここでハイドレの先っちょを茅ヶ崎に忘れてきたことに気付きます。

これね↓。これがないと水が駄々洩れです。

うわーやっちゃったなーどうしようかなーと思ったけど、チューブの先をハイドレ本体よりも上にあげてれば重力のおかげでなんとか漏れなさそうだったので、ザックの肩に上向くようにひっかけて気をつけながらいくことに。途中、体勢などにより水がピューっとこぼれる場面もありましたが、なんとかやりきりました。

朝5:50くらいの地下鉄で三宮から新神戸にいってコインロッカーに荷物を預け、スタート&受付の須磨浦公園に向かいます。

レース

須磨浦公園、初めてきましたけど、良いところですね。街と丘と山と海が近くて、横浜や湘南にはない雰囲気です。

受付をして待っていたら運営の方たちがスピーカーの点検を兼ねて?音楽を流し始めたんですが、そこで始めてきいた音楽が不意に刺さって、shazamで検索したらヨアソビのハルカという曲でした。おお、ヨアソビってなんとなく名前はきいたことあったけど、こういう曲を歌う人たちなのか。


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今回はウェーブスタート。事前のフルマラソンのタイム申告順に、遅い人からスタートです。今回はロストしないようにボリュームゾーンにいたかったので、ちょっと遅めに申請させてもらいましたテヘペロ

暑くなりそうな予報だったので、UTMFボラでもらったペラペラのウィンドブレーカーに短パンでスタート。すぐに上りですぐ暑くなって、初期でウィンドブレーカーは脱いでずっとTシャツ+短パンで走ってました。

わりと序盤で、イチローさんが走っていたことでも有名な馬の背があります。絶景かな絶景かな。

www.kobe-np.co.jp

走りだして鵞足炎は気にはなるもののどうしようもないほどではなかったんですが、第1エイドにつく前にはむしろ右足首の痛みがでてきて、ちょっとこのまま続けたらやばいかもなというレベルになってきてリタイアも頭をよぎりました。しかしこれでヘコたれてたらUTMFなんかとても完走できないよなー、まあとりあえず第1エイドまではいくか、という感じで走りながら、右利きだから着地とかがどうしても右足を軸にしてしまうのを、左足を軸にするように意識してみたら、なんだか痛みが引いてきたような気がする。

おお、いけるわいけるわ、と思って進みました。 #chiga_jog の偉大なる部長がいっていた、「痛みが続いてて治らないときにキツめのを走るとむしろ治ることがある。要するに治癒力が本気を出すんだよ」と。それか。

第1エイドを抜けて菊水山を登り始めた辺りで、後ろから調子よく進む足音が聞こえてきたので道を譲ったら、「失礼しまーす!」と元気よくお声を頂いて追い越していったのは、あれは確かにガチオさんでした。「ガチオさんじゃないですか!」と声かけるタイミングをワンテンポ見失ったうちにドンドン先に進んでいってしまいみえなくなりましたが、神奈川遠征組として勝手な親近感を感じましたw

そのまま進んでいって、六甲ガーデンテラスというところで初めてちょっとだけ唯一ロストしました。トレイルを抜けて六甲ガーデンテラスの敷地内に入るかロードの方に向かうかという分岐があって、そういうちょっと迷う分岐にはだいたいマーキングがしてくれてあったんですがここにはなかった。敷地内にいくわけじゃないだろうなーと思ってロードをちょっと下ったらまた分岐があったんですがやっぱりマーキングがなくて、おやこれはおかしいぞ、と思って立ち止まって振り返ったらランナーがこない。ちがったかなーと思って戻ったら、ガーデンテラス内に入っていくランナーを発見。おおそっちが正解なんですねと進んでいったら、ガーデンテラスを抜けるあたりでみなれたマーキングがあってホッとしました。敷地内をルートにいれるのは許可されたけどマーキングは貼れなかったって感じなんですかね。

そしてもうちょっといくと、六甲最高峰!ちょっとだけですがまさかのきた道を折り返すルートは笑えましたw

ここをこえたら後はほぼずっと下り。また足首を捻らないように、丁寧に下っていって有馬温泉の湯泉神社で、思ったより早く7時間ちょっとでゴール。

MCの方がゼッケンナンバーを読み上げてくれるともに、「安全に走れたお礼にお参りしていってねー」という呼び掛け。なるほどなるほど、ゴール会場として神社の敷地使わせてもらってるわけですし、そんくらいしなきゃね。微妙に奮発したお賽銭をいれて、二礼二拍手一拝でお参り。ありがとうございました。

ゴール後

ゴール近くの銀の湯という温泉で汗を流して、帰路へ。有馬温泉って初めてきたんですけど、なんか若者ですごい賑わってるところなんですね。たまたまかな。箱根の温泉街とかってわりと家族連れとか年配の方が多い気がするんですけど、原宿かってくらいに若者比率が高かった気がしました。大学生風のグループとか、10代っぽいカップルとか。なんでなんでしょ、神戸の街から近いからなのかな。

有馬温泉名物で炭酸煎餅というのをめっちゃ推してたので買ってみました。

炭酸煎餅って初めてきいたので、食べるとシュワシュワする煎餅なのかなとおもったんですけどそうではなくて、温泉街の炭酸水を使ってつくるとサクサクの煎餅ができるということらしい。そして後にggったところによれば、炭酸水のウィルキンソンって、イギリス人のウィルキンソンさんが有馬温泉の天然の炭酸水をボトル詰めして売り始めたのが起源らしい。ふーん。

帰りの新幹線で、新神戸駅でかった但馬牛の駅弁とビールを頂く。

停電があったらしくてダイヤが乱れていて、新神戸から名古屋までのぞみ、名古屋から三島までひかり、三島から小田原までこだま、という新幹線3種を乗り継いで、茅ヶ崎帰着。おつかれちゃーん。

参加Tシャツは前面無地でバックプリントのみの黒T。

そして

なんだかやるっぽいですね、UTMF。ポイント計算方法が変わってタナボタ的に2020にエントリしたものの延期、2021は中止になるだろうなと思ってエントリしなかったんですが今年はダメ元でワンチャンあるかもなと思ってエントリしてます。やるならやらいでか、ということでレース勘を取り戻すために急遽エントリした今回の六甲縦走トレイルラン、運営やエイドの方たちもとても気持ち良くご対応頂き、六甲の山も神戸の町も楽しめて、強行スケジュールでしたが行って良かったです。

こっから1ヶ月ちょい、UTMFに向けて身体つくってくぞ、と喝も入りました。体力も不安ですが、右足首が不安だなー。レースとしては初の100マイル、完走するためにこれからできる準備はしていく所存です。

追記

ガチオさんの動画があがってました。


www.youtube.com

・神奈川から遠征
・初めての関西の山
・三宮前泊
・目的はUTMFに向けて身体に刺激をいれること
・次は宝塚まで走ってみたい

というあたりの思考と行動が同じでしたw

チガフジ100マイル完走記

コロナ禍でマラソンやトレイルのレースは軒並み中止だし、やるのかな~どうなのかな~とヤキモキするより自分たちでやっちゃえばよくね?ってことで、茅ヶ崎海抜ゼロメートルから富士山山頂までの往復100マイルを走って行って帰ってきたので記録など。40時間160kmの、イカれた大人の遠足です。

発端

2010年に湘南国際マラソンの完走を目指してゆるっと結成された茅ヶ崎のジョギングサークル #chiga_jog 、当時は10km走ったというとスゲー!とか称え合ってたんですが、最近は100マイル(160km)のフィニッシャーもチラホラ。

自分たちで100マイルの草イベントやろうぜ、という話はいつからだったかたまに話題になっていて、コース候補として箱根外輪3周、伊豆から城ケ崎までの相模湾沿岸トレースとかが挙がってたところ、茅ヶ崎から富士山頂までちょうど80kmくらいだから往復で160kmになると気付いてしまった人が。

いつかやりたいねーといいながら、日程合わせるのも実際やるのも色々大変だしなーと思っていたうち、このコロナ禍でエントリしたあのレースもそのレースも軒並み中止、そしてやるのかやらないのかよくわからないが休みであることは決まっているオリンピック休暇による4連休。ここでやるでしょ!ということで決行しました。

コース

ベースはGoogle Mapで茅ヶ崎海水浴場と富士山頂を結ぶと出てくるルート。

やると決めてから、前々週に一人で茅ヶ崎~新御殿場口を試走、前週に御殿場ルートを試走してきました。山北あたりの246は歩いては通れないことがわかったので、そこのところは旧道に迂回するように修正。また分岐してわかりにくいところはできるだけ道なりになるように微調整。

気持ち的には海沿い区間、二宮大井町区間、246区間、御殿場区間、富士山区間、という感じに分かれます。海沿い区間から御殿場区間はロードで、富士山だけトレイル。御殿場ルートの下りは、大砂走にはつらいイメージしかなかったので5-7合目間はできれば登山道を下りたいと思ったのだけど、山小屋の方にきいたらそれはマナー的にあまりよろしくないようで、大砂走を下ることを決意。

スケジュール想定

富士山はより安全な日中に、ロードはより涼しい夜間になるように。

2021/7/22(木)(祝日・海の日)
 17:00 サザンビーチCスタート→二宮→山北
  A1:山北ファミリーマート(35km)
2021/7/23(金)(祝日・体育の日)
 6:00 新御殿場口(標高1440m/70km)
  A2:大石茶屋(6:00からうどん食べれる)
 12:00 富士山頂→御鉢巡り一周(標高3776m/84km)
 16:00 新御殿場口
2021/7/24(土)
 4:00 サザンビーチCゴール(164km)
 コンビニでビールを買って健闘を称え合いながら日の出(4:45)をみたら解散

スタート・海沿い区間

というわけで予定通りの17:00、 #chiga_jog のゆかいな仲間たちの激励を受け、ANKとANDさんとKKさんと私、途中離脱予定のMTMさんとの5人で茅ヶ崎海水浴場を出発。

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ちなみに全員100km以上のレース完走経験者で、年齢的にもトレイル経験的にも私が一番ヒヨッコです。

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茅ヶ崎のスタートから平塚、大磯、二宮までの海沿いは慣れた道だし、まだ元気なので余裕のジョグ。

二宮大井町区間

二宮で線路を北側に越えて住宅街を北上し、ヒトケの少ない山間部をアップダウンしながら北上して最短ルートで246を目指す。

だいたい固まって走って適当なところでコンビニに立ち寄る、という感じで進んでいて、二宮こえた中井町のコンビニの後はしばらくコンビニのない山間部に入ります。試走した際にここのアップダウンでもう嫌になった頃に自販機が出てきてメロンソーダの缶ジュースを飲んだのを思い出して、「次は嫌になった頃に自販機が出てくるのでそこエイドで」といって進んでいたところ、先頭の人がそこにいない。まあどこかにいるだろ、と思って進んでいたがいないまま道が分岐するところまできちゃう事態が発生。はぐれちゃったなと思って連絡したところ、まあまあ近くのコンビニにいることがわかって無事に合流。この辺りで21:00くらい。

以降、コンビニごとに次のルートを確認し、分岐のある区間は固まって移動して道なりでOKなところまできたら、あと何キロくらいでこのコンビニがこっち側に出てくるからそこで合流ね(例えば、「あと5、6kmで右側にセブンがあるからそこで」)、とブリーフィングする運用が定着。

246区間

ここは大きなトラックがビュンビュン通る脇の歩道を進む区間。昼間に試走した時は左側に箱根の山々ときれいな形の矢倉岳なんかを拝みながら走ったんですけど、真っ暗で何もみえない。歩道はあれど藪に覆われたところもありました。246は自動車専用のバイパスになる区間があるので、そこでは迂回して旧道へ。このあたりで夜の23:00くらい。

暗闇の山道を進みながら、夏休みっぽいね、スタンドバイミ―っぽいね、と語り合う平均年齢40後半のおじさん達。

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御殿場区間

さみしげな山間部を抜けて、駿河小山あたりからまた町になってきます。明後日から開催されるオリンピックの自転車ロードレースのコースになっていて、応援幕などが目立つ。御殿場市に突入した辺りで夜中の2:00過ぎくらい。

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このあたりも日中だとこれまで通ってきた山がみえて景色の良い箇所もあるんですけど真っ暗で何もみえない。

さらに富士山が近付いてくると、暗闇の山頂付近に富士宮ルートと吉田ルートを登る人たちの明かりがみえてきます。

滝ヶ原駐屯地の横にあるセブンイレブンが富士山前のラストコンビニ。ここから五合目の新御殿場口をつなぐ富士山スカイラインは単調な舗装道路で、10kmを延々と800mのぼる難所です。

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この辺りで夜が明けてきて、鹿がキュンキュンいいながらこちらをみていたりしました。 f:id:ysmatsud:20210725090112j:plain

朝日に照らされる赤富士に向かって、走らず淡々と2時間くらい歩く。この富士山スカイラインは、翌日に行われるオリンピックの自転車ロードレースでは水ケ塚側から登ってこっちを一気に下るようです。

富士山区間

予定より少し遅れめで、朝7:00頃に五合目到着。既に若干のやり切った感。

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日差し対策に日傘をもってきた人。その発想はなかった。

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大石茶屋でうどんやカツ丼をいただいて準備を整え、スタートからご一緒してきてここで離脱するMTMさんに見送られながら、意気揚々と富士山に突入します。

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しかし既に徹夜で70km移動していたところに延々と続く砂利地獄。

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富士登山中に、別便の電車とバスの始発できたKSさん、HLさん、SNさんと合流することになっています。始発でくると御殿場口到着が8:15なので、既に疲れているこっちが先に登り始めても登山中に合流できる想定です。合流できずに山頂まで到着しちゃうも有り得るかもなーと思ってたら速攻合流できた。五合目から六合目までの間で追いつかれた。

私は今回の道中、ここの区間が一番つらかった。試走として先週も登ったので2週連続というか5日ぶりの御殿場登山で、なんでこんなことやってんだろ感、きました。

もうやめたい感がピークの時に合流した追走合流組のKSさんは、帰路は一緒に走る説もあったんですが、やっぱり帰路はやらないし富士山だけやったら御殿場の駅前でビールのんで帰るわ、という囁き。なにそれめっちゃ楽しそう。

しかしまあ帰路はさておいて、せっかくだから少なくとも茅ヶ崎から富士山頂まではやらないとな、と心を無にしてとにかく登る。

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雲上のカフェ・七合目の砂走館でラーメンを食べたら、元気回復。一気に頂上へ。

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頂上に着いたのが想定2時間遅れの14:00くらい。

いやいや、がんばればいけるだろうなと思ってはいましたけど、本当にきました、茅ヶ崎の海抜ゼロメートルからの茅ヶ崎ゼロ富士。または茅ヶ崎海水浴場のシンボル「C」モニュメントからの富士山頂上 "C to Summit 100mile" 略してC2S。

頂上では、追走合流組のHLさんが今年還暦を迎えられたので、赤いバフの贈呈式を行うなどしました。

帰路

そんなこんなで帰路。大砂走をぶっとばして五合目まで下りてきたところ、まさかの雨降り。ここまで富士山込みで90km近く移動してきてそれなりに疲労感もあり、これからの帰路でもし夜中雨とかだったら普通に命の危険を感じるやつです。五合目トレイルステーションの水場で足を洗うなどしながらどうしようか相談して、私は正直ここでやめて御殿場駅前でビールのむのも良いなと思ってたんですけど、まあとりあえず行ってみるか、ということに。

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五合目バス停を背にスカイラインに向かうおじさん達。もう疲れたしゆっくりいこうね、といっていたところ、腹が減り過ぎて早くコンビニに行きたいANDさんが下りとはいえここにきてキロ4分のぶっとばし。まじイカれてる。

滝ヶ原駐屯地のコンビニで腹を満たして帰路へ再出発。このあたりで19:00くらいでしたかね。

もう暗くなり始めて疲労も眠気も積もって二晩目に突入、このあたりから口数も減り始めます。ちゃんと椅子に座って食事がしたいし、早く寝たい。

帰りはほぼ下りなので、ヘロヘロの状態でも思ったより早いですね。35km地点の山北ファミリーマートで夜中の0:30くらい。

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コンビニに寄った際、眠気がたまらず駐車場の隅っこに目立たないところを探して寝る人。大人としてどうかと思う。

心を無にして淡々と進み、夜が明け始めてきた朝4:00ころに二宮あたり。

なんとここで #chiga_jog 部長が茅ヶ崎から大磯まで自転車で迎えに来てゴールまで伴走してくれるというサプライズ。ありがとうございます!!

なんだかんだで朝8:00くらいに茅ヶ崎海水浴場に帰還。

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HLさんが用意してくれたビールで乾杯。

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互いの激走を称えガッチリと握手を交わすおじさん達。

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迎えに来てくれた皆様と記念撮影。

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ありがとうございました!!

というわけで

めちゃ面白かったです。これからは茅ヶ崎の海から富士山の頂上を眺めるとき、あぁここからあそこまで走って行って帰ってきたことがあったなぁ、と思うことでしょう。

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私を含めた4人中3人のGPS計測では100マイル(160km)超えたんですが、1人は100マイルいくかどうか微妙な感じでした。計測も何が正しいかわからないですけど、事前にGoogle Mapで調べていた感じでもそのままだとギリギリ足りないも有り得るかもと思ってお鉢巡りをするつもりだったところ、今回はお鉢巡りをやりませんでした。

やっぱり富士山頂でお鉢巡りをして間違いなく100マイルを超えるのが正式ルートかなあと思うので、やり残した感があるといえばありますね。次回があるかどうかわかりませんが、あればお鉢巡り込みでお願いしたいと思います。

"走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはあるからだ。僕らにできるのは、その「ほんの少しの理由」をひとつひとつ大事に磨き続けることだけだ。" 村上春樹

「山と高原地図/箱根」を握りしめて箱根を走り尽くす #RoadToUTMF2022

実際に行こうと決めて「山と高原地図」をゲットしてまじまじと眺めながらアレコレ考えるのって、バックパッカーやってた頃に「地球の歩き方」を読み込んでたワクワク感を思い出しますね。

f:id:ysmatsud:20210523065649j:plain 3年前にトレランを始めたときに買った丹沢は、わりといろんなところにいったので箱根版を買った。フフフ。

というわけで「山と高原地図/箱根」を握りしめて箱根を何度か走り回ってとりあえず気が済んだので記録として。

0週目:自転車100マイルツーリング

来年でるつもりのトレランの100マイルレースUTMFに向けて、ランの前にとりあえず自転車で100マイル走ってみた。

f:id:ysmatsud:20210523074252j:plain stravaって時間やペースが速めに出るんだけど、設定を「レース」にすると実経過時間で表示されることに気付いた。左上に「レース」と出ているけどレースではない。

箱根エリアでは小田原から国道1号(箱根駅伝路)→箱根裏街道から、開通したてのはこね金太郎ラインへ。

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はこね金太郎ラインを通ってから丹沢湖を抜けて東の林道から松田方面にいこうとしたら、崩落による通行止めで引き返した。

1週目:箱根外輪山1周(箱根湯本駅阿弥陀寺→塔ノ峰→明星ケ岳→明神ケ岳→金時山→丸岳→長尾峠富士見公園湖尻峠三国山→山伏峠→海ノ平→鷹ノ巣山浅間山→湯坂路)

とりあえず外輪を1周。 f:id:ysmatsud:20210523081550j:plain 前回の自転車と比べると行動時間は短いですが消費カロリーは多いですね。

詳しくはこちら↓ ysmatsud.hatenablog.com

2週目:箱根外輪変則右回り

先週やり残した屏風山を通り、カルデラ内部の山を走りながら外輪山を突き抜けてカルデラの外に出るルート。

f:id:ysmatsud:20210523081941j:plain 10時間行動を目安でやってます。

昨晩まで雨が降っていたからか、羽虫がすごい飛んでて、かつトレイル中に蜘蛛の巣が張っててかき分けて進む感じでした。

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芦ノ湖西岸のトレイル。のんびりランかなと思ったら、ヤブが張り出して道が狭く湖側は切り立った崖になっていて、足踏み外したら滑落するなというような怖い個所がけっこうあった。

湖尻水門を過ぎて桃源台から箱根カルデラ中心部の神山、大涌谷、駒ケ岳あたりにも登山道があるんですけど、この辺りの山道は残念ながら2016年に火山活動が活性化してから今も立入禁止。しょうがないのでいけるところまでトレイルをいって、大涌谷の噴煙をみながら舗装道路で強羅側に抜けます。

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強羅からは正面に大文字焼の明星ケ岳がみえて、山の中腹には自転車で先週とおった箱根裏街道の切り込みがみえます。強羅の登山道から明星ケ岳を登り、大文字焼の現場へ。

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f:id:ysmatsud:20210523093030j:plain 大文字焼の大の中心部から強羅を見下ろすとこんな感じ。壮観なパノラマなんですが、写真では伝わらないですね。

明星ケ岳からは外輪山の尾根を右回りに南に下り、塔ノ峰から外輪山の外側のトレイルへ。地図ではこのルートの終点は風祭駅なんですが、小田原駅まで1kmちょいくらいだったので電車に乗らずロードを走りました。

f:id:ysmatsud:20210523083041j:plain 今回の補給はこんな感じ+ハイドレ水2L。塩分タブレットは7個たべた。マルチビタミンのサプリ剤4粒×2をもっていって途中でのんだ。ソイのドリンクは良かったけど荷物的にちょっと大きいかなという気がした。前回は終盤で水がなくなって、今回もけっこう汗かいてると思ったので昼頃に強羅の自動販売機で麦茶ペット500mlをかった。暑かったので冷たくてまじうまかった。でも最終的にハイドレ水が半分くらい残ったので手持ちだけでもったっぽい。

3週目:箱根外輪右回りから大雄山

カルデラ内でまだいっていない道を通りつつ、山と高原地図の裏面図に進むルート。

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前回は前日夜に雨が上がっていましたが、今回は昨晩まで土砂降り、朝もまだ小雨が降っている中の箱根湯本スタート。雨上がりは羽虫が増える印象だけど、まだ上がってなかったからか今回は少なかった。トレイルはどろんこで、大雨が流れていたであろう水の道がくっきりできていました。

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箱根湯本駅から20分でいける「いま、会いにゆきます」的な雨の山道。

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飛龍ノ瀧は分岐地点が既にけっこうな滝になっていた。

f:id:ysmatsud:20210523104022j:plain 二子山は旧街道からきれいに二つ並んでみえるのが名前の由来のようで、展望広場があるんですが全く何もみえなくて笑う。

芦ノ湖にでたら東岸を北上します。山と高原地図では自動車道しかないのかなという感じですが、自動車道の内側に歩道があります。 f:id:ysmatsud:20210523104353j:plain

芦ノ湖北端の湖尻水門から北側のゴルフコース内の小道を辿って仙石原へいき、登山道から金時山へ。今日は金時山から絵のような雲上の富士がみえました。 f:id:ysmatsud:20210523104647j:plain

雲に覆われる箱根カルデラ。あそこもあそこも走ったなあ。 f:id:ysmatsud:20210523104651j:plain

金時山から北の足柄峠側に抜けて山北駅をゴールにしようと思ってたんですが、なんと通行止め。まじか。よくみたら地図にもその旨かいてあったの見落としてた。

しょうがないどうしようかな、まだ通ってない浅間山あたりから大平台とか小涌谷とか宮ノ下とかに延びてるトレイルでもいくかな、と思ったんですが、やっぱり山と高原地図の裏面にいきたくて、明星ケ岳から最乗寺の方のトレイルにいってみることにした。地図によれば明神水とか神明水とかいう縁起の良さそうな水場があるみたいなのでのもうと思ったんですが、みつけらないまま最乗寺に到着。 f:id:ysmatsud:20210523104700j:plain

天狗様。明神ケ岳から下ってくると最乗寺も天狗様も背後から対面することになるので、なんだか申し訳ないような順序が違うような気になりました。

最乗寺から3kmほどで大雄山線最乗寺駅へ。 f:id:ysmatsud:20210523104711j:plain

おつランです。

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今回の補給はこんな感じ+ハイドレ水2L。塩分タブレットは6個たべた。マルチビタミンのサプリ剤は今回は4粒のんだ。鉄分のむヨーグルトはよくみたらカロリーオフで、この場合カロリーはオフらないでほしかったので物足りない気がした。ソイのタンパク質ドリンクは良かった。ホエイも良いけどなんとなくソイの方がすき。今回もハイドレ水は半分くらい残った。前回は暑かったけど今回は雨だったし涼しかったというかTシャツ短パンではちょっと寒いくらいだったが、このくらいで汗をかかない方がエネルギー効率は良いのだな。

UTMFへの道

今回、1回あたり10時間くらいを3回走って合計が150kmくらいでD+7500mくらい。UTMFは160kmのD+7500mくらいだから、この3回を一気にやる感じと考えればかなりきついけど不可能ではないかなという気もしてきた。

タイム:上で測ったデータによるとだいたい 12min/km っぽいので、このペースで160kmをやりきったとして32時間くらいか。ドロップバックエイドで着替えたりとか歯を磨いたりとか夜はペースが落ちることを考えると、どのくらいになるんだろうな。14:00スタートだとすれば34時間で完走すると二晩目を越さずに2日目の24:00にゴール、40時間だと二晩目を越して3日目の朝6:00にゴール。二晩目は幻覚をみると聞いていて恐ろしいような楽しみなような感じだけど、頑張れば二晩目を越さずにゴールできる可能性もあるのかな、どうなんだろ。

服装:とにかく汗をかかないこと。これ大事。瀬古さんがマラソンの解説をしながら「選手の調子は汗のかきかたでわかる」といっていたのを初めて聞いたときはあまりピンとこなかったけど、わかる気がしてきた。汗をかくと水と塩分、カリウムなどの栄養を失い、エネルギーを失う。失った栄養とエネルギーは補給等で賄わないといけないので、失わないに越したことはない。汗をかかないようにコントロールすることは、それだけの補給食をもつことと同じ価値がある。暑かったらすぐに軽装になろう。体を冷やし過ぎないことも大事だが、走れば温かくなるので、ちょっと寒いくらいが丁度良い気がする。

消費カロリー:上で測ったデータによればランで10時間動くとだいたい5000kcal消費で、全体で15000kcal。このエネルギーを補給と予め蓄積した脂肪等で賄うことになる。

補給計画:15000kcal、おにぎりでいうと100個!いったいどうすれば良いのか。今回の3回は固形物なしの液体とゼリーだけだったが、エネルギーの枯渇も極端な空腹も感じなくて、固形物を食べると胃腸に負荷がかかるし消化にエネルギーをもってかれるのだなという気がしてきた。かといって30時間から40時間、固形物なしの液体とゼリーだけで動き続けるというのも現実的でない気がする。富士宮のA2エイドでボラをやったときは焼きそばとかが美味しそうだったが、改めて考えると焼きそばとかは控えて、おかゆとかそういう消化の良さそうなものを自分で用意しておくのが良いのかもしれない。

箱根に響くズズーンという音

ところで直近で4回箱根を走ったんだけど、4週目のときはやたらとズズーン、ドーン、という砲撃のような音が頻繁に聞こえた。特に仙石原のゴルフコース内林道で何度も聞こえた。以前、これは富士山の方で自衛隊が訓練をしている音だというのをきいたことがあったのだけど、もっと近くから、丸岳などの外輪山の中腹から聞こえているような気がして、これは猟をしている銃の音がこだまして増幅され大きく何度も聞こえているのではないかなとも思った。でもそれにしては音が大きすぎる。上の写真のように山は雲で覆われた状態で雷の音だといわれれば納得というくらいの大きな音が何度もしていたが、雷雲ではない。

じゃあなんなのか、と思って調べてみたが、箱根だけに火山活動による地鳴りという説もなくはないようだがなんか違う。丹沢でも同じ音を聞くことがあって、そういえばこないだ大山に登ったときに同じ音をよくきいたときも雨雲の中を登っていたときだった。ggってみると、伊勢原市秦野市の公式サイトに「防衛省自衛隊東富士演習場静岡県御殿場市)において行われる訓練に由来するものである可能性が高いと思われます。」とかいてある。やっぱりこれか。

断続的な地鳴りのような重低音について | 伊勢原市

断続的な地鳴りのような重低音 | 秦野市役所

そしてこのサイトから辿れるリンクによれば訓練は毎日のようにやっているが、ここ直近で4回いった中であきらかに4週目のときだけ気になったことと大山でよくきこえたときも雨雲の中だったことを考えると、ハハーン、雲が多いと音がよく聞こえるとかなんだなきっと、と思ってggったらやっぱりそういうことがあるっぽい。

weathernews.jp

参考:曇りの日は音がうるさい? | 【バドミントンと静けさ】を愛する「としや」のブログ

涼しい地表と、そこを覆っている雲の上部が太陽に照らされて暖かいことの関係から音が屈折して、外輪山を緩く屈折して音が回り込んでくる、ということでとりあえず納得した。