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It's Not About the IP

- IP(Intellectual Property), Computer Technology, Ocean Life, Triathlon, and more

国会という法律ジェネレータの性能

真理を知らないものはただの馬鹿者です。だが、真理を知っていながらそれを虚偽というものは、犯罪人だ!(ブレヒト*1

というとある戯曲のセリフがあって、ダラダラとものを考えたり本を読んだりする時間だけはいっぱいあった学生時代の私は、このセリフにけっこうグッときたものです。オープンソースという考え方を私がカッコイイと思っているのは、こういうセリフをカッコイイと思ったことの延長にあるのかも知れません。というわけで、私は真理なんて何も知りませんが、まあ考えていることはたらたらと晒していこうと思います。

政治家は大なり小なり政治家になろうと思うような性格 (枡野浩一*2

という「現代短歌アーティスト」・枡野浩一さんの秀逸な短歌があって、政治ってなんてクソなんだ!という誰もが思う感じが冷ややかにグサッと表れていると思うし、枡野浩一という人の文章もマインドも私は大好きなんだけど、この短歌はマインドとしてはちょっと微妙というか普遍性はないかもなーと思っていたりする。政治家ってクソっぽい人もけっこう多くて実際にはカネとかコネとかにがんじがらめにされてアレなんだろうけど、多分だいたいの政治家は頭は良いというか要領は良いし、もともとは本当はちゃんと素晴らしい社会をつくりたい!と思っている政治家もけっこういるというかだいたいはたぶんほんとうは思っているんじゃないかなーと思う。だから、

リスペクトされる政治はまだ不在 (maccho)*3

というのはハマの大怪獣(っていまでもいうのかな)、オジロザウルスのブリンブリンのラッパーのマッチョ(maccho)のリリックだけど、この人はあんまりスマートな感じのラップではないんだけどマインド的にはすごくわかってらっしゃる感じのする人で、政治とかも手放しでクソだーというのではなく、「まだ不在」の「まだ」のあたりに、すごく分かってらっしゃる感を私は感じる。そういえば学生の頃はちょいちょい↑マッチョとかがでてる横浜の港方面のクラブとかそのへんで遊んだりしてたんだけど、あるときのイベントというかダンスというかで、某レゲエのMCが、「世の中にはクソな政治家とかクソな法律とかがいっぱいあるけどさ、そんなのとは関係ないとこで俺たちは盛り上がってこーぜー!」とかいって観客を煽っていて観客もノッてたりしたんだけど、むしろ私はそういうの引くなあと感じた思い出があったりします。

政治を軽蔑するものは、軽蔑に値する政治しかもつことはできない (トーマス・マン

のだから。
しかし、というかだからこそ、政治とか法律とかってのは批判的にみなきゃいかん。というわけで特許の話ですが、特許ってのは新しい技術が開放されて累積的な技術の進化を促すという尤もらしい理屈がつくられているわけですが、本当に、そうか?というのはキチッとピアレビューにかけられる必要があります。官僚というのはなんだかんだで賢い人がいっぱいいますから、法律というもんが一般ピープルに明らかに「クソだなー」と思われるようになっているわけがない。マンガ『サンクチュアリ*4に、老獪の政治家が、公衆の前で青臭いようだけど正論な演説を打つ新進気鋭の政治家に脅威を感じ、「正論は人を惹き付ける・・・!」と呟くシーンがあるのですが、政治家(or|and 官僚)ってのは日本最高級の頭脳を以て一般ピープルを惹き付ける正論を考えている人たちなわけで、彼らにかかっちゃあたぶん良い事も悪い事もうまいこと正論にコンパイルされた法律ができるわけです。で、正直にいうといまのところ、特許制度なんて私にはその実は、金持ちはますます金持ちになり、貧乏人はますます貧乏になるシステムにしかみえんかったりするのです。

*1:ガリレオ・ガリレイの生涯』

ブレヒト戯曲全集〈第4巻〉

ブレヒト戯曲全集〈第4巻〉

*2:

ますの。―枡野浩一短歌集

ますの。―枡野浩一短歌集

*3:

ROLLIN’045

ROLLIN’045

*4:

サンクチュアリ (1) (ビッグコミックス)

サンクチュアリ (1) (ビッグコミックス)