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It's Not About the IP

- IP(Intellectual Property), Computer Technology, Ocean Life, Triathlon, and more

ウェットスーツ比較(トライアスロン×サーフ×スクーバ)

トライアスロンのスイムのパートは海を泳ぐんですが、だいたいの大会がレギュレーションでウェットスーツ着用必須になってます。私はサーフィン用のウェットスーツをもっていたので、まあ同じようなもんだろということでそれを着て出ていたんですが、サーフィン用のウェットスーツとトライアスロン用のウェットスーツとの違いはなんなんだろうな、というのは疑問に思っていました。人に聞いてみたりggったりしてみても、わかるようなわかんないような感じでした。で、このたびついにトライアスロン用のウェットスーツを手にいれたところ、ああなるほどここが違うんだな、と自分なりに思うところがあったので書いておきます。スキューバダイビング用のウェットスーツも持っているので、ついでにこれも比較してみます。

機能的なところの結論をざっくりいうと、
(動きやすさ) サーフィン > トライアスロン > スキューバ
(保温性) スキューバ > サーフィン > トライアスロン
(着脱のしやすさ) トライアスロン > サーフィン > スキューバ
といったところでしょうか。


左から、トライアスロン用、サーフィン用、スキューバ用です。
// この写真、PCでみると普通にみえるんですが、ケータイからみると縦横が逆になって表示されるようです(2015/3/29時点)

トライアスロンのウェットスーツというのは、保温もありますが主な趣旨は安全のためのようです。ウェットスーツは浮くので、着てると浮きます。クロールで掻くわけなので肩回りは動きやすいようになっている一方、足はバタ足という単純動作なので動きやすさはそこそこです。また、トランジションを早くするために着脱しやすいように工夫されています。
サーフィンのウェットスーツは、肩回りもブンブン動きたいですし、腰回りもブンブン動きたいですし、足回りもブンブン動きたいです。というわけで、全身できるだけ動きやすいように工夫されています。
キューバのウェットスーツは保温が命です。動きやすさはあんまりいりません(スキューバではむしろより動かない方がよりスキルが高いともいえる)。

パーツの数

ウェットスーツはいくつかのパーツからできていて、各所に繋ぎの部分があります。一番右のスキューバのでいうと、白い線の部分が縫い目の部分です。首、腕、胴体の部分が分かれていて、足の部分さらにいくつかの部分に分かれています。基本的には、このパーツが多ければ多いほど動きやすいということになります。スキューバはあんまり動かないので腕なんか1パーツですが、サーフィンのもトライアスロンのも、写真からわかりにくいかもしれませんが肩から腕先にかけていくつかの切り込みがあって、いくつかのパーツでできています。サーフィンのは腰部分にも切り込みがあるし足もいくつかのパーツに分かれていますが、トライアスロンのは下半身は腰から膝まで1枚、ひざ下で1枚と、サーフィンよりパーツが少ないですね。

生地

ウェットスーツの生地にはゴム(スキン)とジャージがあります。基本的にはゴムの方がより柔らかく動きやすく、保温性が高いですが、傷んだり破れたりしやすく、料金が高いです。ジャージの方が伸びにくく動きにくく、水がしみてくるぶん保温性が低いですが、丈夫で、安いです。
トライアスロンのウェットスーツは、全体がゴムです。動きやすさ重視ですし、ジャージで水を吸いながらだと推進力的にもブレーキになるからだと思います。サーフィンのウェットスーツももちろん全体ゴムのもありますが、私のこれはパーツごとにゴムだったりジャージだったりします。胴体部分とかはゴムで、青い部分はジャージです。

厚さ

厚い方が保温性は高いですが、動きにくいです。スキューバはあんまり動かないし保温命なので全体として厚い(5mm〜)です。薄い方が動きやすいので、サーフィンのやトライアスロンのは、胴体部分には厚め(3mm〜5mm)の素材を使いつつ、肩から腕にかけては薄め(〜3mm)の素材でできています。サーフィンでは足もバンバン動かしたいので股のあたりから下はやっぱり薄めになっているのに対し、トライアスロンのは、下半身を浮かせやすくさせるためもあり、ヒザまでガッツリ厚いです。

足部分の長さ

トライアスロンの大会なんかで他の選手たちのをみていて、なんだかみんなウェットスーツがくるぶしのけっこう上まででツンツルテンだな、サイズあってないんじゃねーの、とか思っていたんですが、どうやらわざとのようです。その方が脱ぎやすいからだと思います。また、トライアスロンのウェットスーツの足の口部分は、脱ぎ易いように、後側が緩やかに逆V字の切り込みが入ったような形になっています。

首周り

写真からわかりにくいかもしれませんが、サーフィンのとスキューバのとは首回りの部分が襟というかハイネックのように首まできていて、かつ厚くなっていて水ができるだけ入らないようになっています。これに対し、トライアスロンの首周りは、Tシャツのような感じにバックリとしていて首部分まできていません。

ヒザ当て

サーフィンのとスキューバのはヒザ当てがありますが、トライアスロンのはないですね。サーフィンもスキューバも通常動作のうちにヒザをつくところがありますが、トライアスロンの通常動作では泳いでいるだけのはずなのでヒザつかないからいらないということなんでしょうか。

背中ジッパー部分の切り込み


首後ろのジッパー部分の切り込みの長さは、長い方から順にトライアスロン、スキューバ、サーフィンとなっています。トライアスロンの切り込みが長いのは、切り込みが長い方がより早くバカッと開いてズルっと脱ぎ易いからでしょう。ジッパーのヒモもトライアスロンのがいちばん長いです。後ろ手に探って見つけやすいからでしょう。最近のサーフィン用のウェットスーツは被るタイプのノンジップが主流になってきてますが、あれは着脱するのにそれなりに気を遣うので、トランジションで一刻もはやく、かつ雑に脱ぎたいという場面があるトライアスロンにはあまり向かない気がします。

というわけで、同じようなもんではあるもののけっこう違うといえばけっこう違う感じですね。

オマケ

ちなみに、トライアスロンのウェットはだいたいフルスーツ(長袖長ズボン)かロングジョン(袖なし長ズボン)です。私はサーフィン用のシーガル(半袖長ズボン)(しかもジャージ)でトライアスロンレースに出たことがあって(しかも会場でジッパーが壊れて閉まらなくなってしょうがないから背中開いたまま泳いだ)、レギュレーション的にダメとかいわれないかドキドキしましたが大丈夫でした。意外と大丈夫じゃん、と思ってタッパ(上半身だけの半袖)と下半身はトライスーツだけでいったこともあります。近くにマーシャルがいたんですが何も言われなかったので、まあ大丈夫なのかなと思います。