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サンフランシスコマラソン2022完走記

サンフランシスコマラソン2022を走ってきたので、記録として。

www.thesfmarathon.com

ソフトウェア業界で働き始めた20年前からカリフォルニア・ベイエリアで働くのは夢というか現実味のない憧れだったんですけど、いろいろタイミングが重なって、幸運にもこないだからベイエリアで働いています。長年の憧れが強すぎていまだに実感がないんですけど、夢なのかなこれは。

まあそれはさておき、先週サンフランシスコでマラソンを走ってきました。いい感じの筋肉痛がきてたので、マラソン走ったのはたぶん現実です。

コース

こんな感じ。

サンフランシスコって坂の街なのでどーしても上り下りあってトータルで500mとか上るのでタイム狙うもんではない気がしますが、なかなかいい感じにサンフランシスコの観光地を回るコースになってます。 ベイブリッジを起点にして反時計回りに、サンフランシスコ湾の埠頭沿い→フィッシャーマンズ・ワーフ→クリッシーフィールド→ゴールデンゲートブリッジ→ゴールデンゲートパーク→ヘイトアンドアシュバリー→チェイスセンター→オラクルパークと、『地球の歩き方』に載ってるような所を通りながらサンフランシスコ北側を一周する感じ。

前半の東側の海沿いは横浜っぽい感じで既視感がありましたが、ゴールデンゲートパーク過ぎた辺りからの後半の西側は、映画やドラマでみたビクトリアンハウスが続いていて、またちょっとサグな感じのところも通ったりして、良い感じの非日常感、お祭り感がありました。

準備

まだまだ生活を整えるのにいっぱいいっぱいでレース用のトレーニングはできてないんですが、健康維持程度の自宅体幹トレは続けているので、完走だけなら普通にできるだろうなとは思っていました。100マイル40時間をやってしまうと、舐めてるわけではないですが40km4時間のレースに距離的なプレッシャーはなくなってきますね。

今回はタイム狙うつもりもないし、サブ4できれば満足かな、なんて思っていたんですが、このレースでサブ3をやった方の話をきくことができて、本番2週間前くらいにうっかりやる気に。準備はできてないのでどこまでいけるかわかりませんが、これまでの貯金は全部だして全力でいってみようかな、という気になってきました。

お祭り感覚の観光気分で、服装はこっちで買ったサンフランシスコのNBAチームのジャージと、こっちにきてからやたらネット広告が出てくるFableticsというところのショーツをかってみました。

shop.warriors.com

https://www.fabletics.com/

あと外国人として一応パスポートなんかは肌身離さずもっていた方が良いだろうな、と思って腰にまくこういうやつをかいました。

それなりにエイドがあるっぽいので、軽量化のためにも水やジェルなどはナシで望みます。

サンフランシスコ北側で前日受付があって、ゼッケンとTシャツをもらいました。ゼッケンは事前に有料で申し込めば郵送してくれるみたいです。

レース

スタートはオークランドにつながるベイブリッジの麓らへん。横浜っ子としてはベイブリッジという名前には親しみが湧きますね。この辺りの公園の雰囲気は山下公園っぽい感じがします。サンフランシスコは夏でも涼しいとはいえ流石に日中は暑いからなのか、一日中道路を占領するのも難しいからなのか、まあそのどちらもなんでしょうが、スタートは朝の5時半。まだ暗い中でのスタートです。

とりあえず突っ込むだけ突っ込んでみるか、ということでスタートはキロ4くらいで入りました。すぐにペース落ちましたけども、ええ。

例年、後半はそれなりに晴れて日差しがキツイときもあるようなんですけど、今回はずっと曇りで、走るには良い感じでした。

この写真はゴールデンゲートブリッジを折り返して戻るところ。ゴールデンゲートブリッジは流石に封鎖しておらず、車道は車がはしっていて、ランナーは両脇の歩道を走ります。この辺りまでは3時間15くらいのペースできてたんでしょうか、反対車線の行きの方たちがサブ4くらいのボリュームゾーンのランナーなのかなと思います。ゴールデンゲートブリッジを渡ったくらいでだいたい半分。

エイドは3キロおきくらいですかね、けっこうありました。水とスポーツドリンクだけなのがほとんどでしたけど、半分こえたすぐあとくらいの2箇所ではグミがありました。たぶんこれ。

www.amazon.com

あと"Runner valve"というのがあって、街中では何箇所か、人の切れ目でコースを分けるところがありました。数分間隔なんでしょうか、はいあなたからこっちー、みたいな。前方を走るランナーと別のコースにいかされるのはコースアウトしてるような感覚になるので、知らないと不安になりますね。

最初キロ4で突っ込んだのが後半は順調にキロ5分半くらいまで落ちて、ぎりぎりサブ3.5くらいでフィニッシュ。

ゴール地点でもまだ曇り。朝5時半からやってるので、フルマラソン走ってまだ9時です。変な感じ。

今後

とりあえずカリフォルニアにいる間にフルマラソンのサブ3と、憧れのウェスタンステイツ100マイルは走ってみたいなと思っています。という辺りを軸として、今後のレース見込みはこんな感じですかね。

2022/10 California Ironman
2022/12 California International Marathon (サブ3勝負レース)
2023/03 Los Angels Marathon
2023/04 Escape From Alcatraz Triathlon(あたれば)
2023/05 Half Moon Bay Triathlon
2023/06 Western States Endurance Run(あたれば)
2023/11 Rio Del Lago(ウェスタンステイツでられなければ)
2024/06 Western States Endurance Run(あたれば)

アメリカの市民ランナーにとっては Boston Marathon に出るのがひとつのゴール的なところがあるみたいで、これに出たランナーはBQ(Boston Qualifier)として尊敬されるようです。一応、自己ベストではBQタイムをもってるんですが、2023年のBoston Marathonにエントリするには昨年9月から今年の9月までにBQタイムを出さないといけないみたいなので、出れるとしても2024ですかね。ちなみに自己ベストのことを日本ではよくPB(Private Best)といいますが、アメリカではPR(Private Record)というようです。

www.baa.org

UTMF2022完走記

4/22~4/24に行われたUTMF2022を完走したので記録など。

コース

こんな感じ

ランニングスペック

初フルは10年くらい前で、PBはコロナ以前の3年ほど前に出したのが3:07くらい。チャレンジ富士五湖100km完走経験あり。トライアスロンアイアンマン完走経験あり。トレイルレースの一番長いのはITJの70kmですかね。

練習

エントリしていたものの、コロナの関係でやるのかやらないのかよくわからなかったのでレースのための練習はしていなくて、いつもの週一のスピ練(茅ヶ崎から江ノ島までのサイクリングロード往復20kmで1分ダッシュ→1分ジョグをくりかえすインターバル)だけやっていた。

こういうレースのやるやらないというのは政治的なこととかお金のこととかが複雑に絡み合うので予測をたてるのは無理だから、発表をまって結果を受け入れるしかないのだけど、3/6の東京マラソンがやる方向で調整しているのをみて、UTMFもやってもおかしくなさそうだなとは思っていた。そんななか3/3にyoutubeで開催方針についてのlive配信があった。結局中止になった昨年も同じような配信があってみたのだけど、そのときとの温度感の違いみたいなものを感じて、これはやりそうだな、と思った。

この時点でトレイルレースのための準備をする気になって、身体に刺激をいれるためとレース感を取り戻すために手頃なレースを探したら、日程的にも距離的にも丁度良さそうな六甲縦走トレイルというのをみつけてエントリして、走った。

ysmatsud.hatenablog.com

ここから週一くらいで山に行きたいところだったけど、なんやかんやでそんなにはいけなかった。鎌倉のトレイルを夜通し走る夜練をやったり、ホームである丹沢の塔ノ岳を走ったりしていて、本番2週間前にはUTMFに挑むためにやり残した宿題と思っていた「箱根外輪左回り・屏風山と飛竜の滝を通るトレイルフルコースを始発で行って日が沈むまでに帰ってくる」をやった。これがわりと普通にできた時点で、UTMFもがんばれば完走できるかもな、とは思っていた。ここからは基本休足。

目標は完走できれば充分ですが、40時間くらいかな。調子が良ければあわよくば36時間くらいでいけるかもしれないなとも思っていた。

足首の捻挫と鵞足炎と浮腫

右足首に捻挫癖があって、昨夏にわりと激しく捻ったのを放っておいたらなんだか完治していないままで長時間走ると痛くなってくる。とか思ってたら右膝のあたりも痛くなってきていて、どうやら足首の捻りを無意識にかばうことからきた鵞足炎のよう。

整形外科にいって相談したら、まあいまさらどうしようもないねみたいな感じ。足首にテーピングをしようかとも思ったんですが、いちいち巻くのも面倒なのでこういうやつを買いました。

薄手のやつは靴下的な感じで履いたまま走れるし、厚手のやつは家で寝るときとかにしておくと翌朝の調子が良い、ような気がする。今回も薄手のやつを履いたまま走りました。捻りかけて捻り切らなかった場面が何度かあったので、これに助けられたと思っています。また副次的な効果として、常に圧迫しているので、浮腫が少なかった。長距離走ったあとにゾウ足になるのはあるあるですが、対処としては物理的に圧迫するのが良さそうです。

宿

茅ヶ崎仲間のおじさんたちとAirbnb富士急ハイランド付近に宿をとって、男子部室の合宿ノリで前泊。

前日の昼は焼肉、夜はほうとうを盛り食い。受付も無事に済み、EXPOで少しのお買い物など。

TNFのトレランシューズを買いました。

装備

時計は意識高い系トレイルランナーの高機能のカッコイイやつではなくて、シンプルなGarminのこれ。GPSトラック機能はついてますが40時間とかはもたないので普通の時計としてだけ使います。

携帯する補給食も意識高い系トレイルランナーのカッコいいジェルではなくて、ふだんのんでるザバスの200mlのこのシリーズのやつ。

嵩張りますが、こいつをザックに5個、ドロップバッグに5個いれてのぞみます。プロテインがあればなんでもできる!
水はハイドレーションパック2Lを満タンで。
あと細かいお楽しみ補給食として個包装のこういうのをザックのすぐ取り出せるところにいれていました。

今回はエイドで毎回マスクをしないといけないので、すぐ出し入れできるパンツの右ポケットに常にマスクをれておきます。個包装の補給食のゴミなどはパンツの左ポケットに貯めておいて、エイドで捨てます。すぐに出せるザックの肩ストラップの小物入れには、右側に↑の固形補給食、左側にザバスをいれておいて、食べたいときに食べます。

高低表と各エイドで何がでるかというのは常にチェックできるように、プリントアウトしてジップロックにいれてザックのすぐ出し入れできるところにいれておきます。何回もみた。

スタート

いよいよきたな、このときが。

鏑木さんと六花さんが3年ぶりのスタートを盛り上げます。

スタート(16:00)~U1富士宮(18:30)~U2麓(22:00)

天子山地のトレイルが天気の関係でなくなって迂回路になり、スタート~U1富士宮U2麓まで山という山なし。というわけで当たり前のようにみんなノンストップで走る。いうても50kmですよ。登らないにしても50km走るって、普通に考えたらけっこう大変なことなんだと思いますけど、もはやみんな天子のぼらないし体力使い放題だーみたいな感じで走るわけですよ。イカれてますね。

U1富士宮までは明るいうちにいけそうだったので、ライトはU1富士宮でつけることにして、そこまではとりあえず突っ走りました。U1富士宮でヘッドライトをつけて、天子迂回路へ。迂回路もぐちゃぐちゃだったので、天子いってたらやばかったなと思いました。

U2麓(22:00)~U3本栖湖(24:00)~U4精進湖(4:00)

U2麓は2018にボラをやった思い出のエイド。あのときはまさか自分が走るとは思っていなかったなあ。やきそばを頂いて出発。 この辺りまで山がなくて何しにきたんだっけという気にもなっていたんだけど、この辺りからトレランらしくなってきた。グイグイ登る。

UTMFはあまり天気がよくなくて富士山がみえない回も多いようなのだけど、今回はわりと昼も夜も富士山がみえていました。

いわゆる富士の樹海辺りを走りながら、チャレンジ富士五湖でもお馴染みのU4精進湖へ。

U4精進湖(4:00)~U5富士急ハイランド(8:00)~U6忍野(12:00)~U7きらら(16:00)

U4精進湖で田舎ぞうすいを頂いて出発。この辺りで夜が明けてきて、早朝の紅陽台~五湖台あたりからの富士山がきれいでした。

U5富士急ハイランドではトップ選手が既にゴールしてたりするのかなと思ったけど、まだいなかった。ドロップバッグには特にたいしたものはいれてなくて、いちおう靴下を履き替えた。エイドにあるパンとかを頂いて、出発。ここまでくれば後は這ってでもゴールできるだろ、という気がしてきた。

この辺りから灼熱地獄でやばかった。調子のって走ったりしてたんだけど、ちょっと熱中症気味だなと気付いて、休み休みの抑え気味に。じっとしてればひんやりとした風があったりしたので、落ち着いて身体を冷やす。

U6忍野で、救護の人にちょっと熱中症気味なんですけど何か冷やすものありますか、ときいたら、特にないみたい。水を頭から被って冷やしていたら、KAIのトップ選手が到着。めちゃ速い。

この辺りから元気なKAIの方たちに囲まれ煽られもみくちゃに。UTMFは年齢層高めな気がしますが、なんだか若い方がたくさんいるのですねKAIは。良いですね。瑠偉くん効果でしょうか。

大平山辺りで、眠気と疲れと熱中症気味とが合わさってフラフラしてきたので、大平山山頂のベンチで10分ほど仮眠をとりました。

U7きらら(16:00)~U8二重曲(21:00)~U9富士吉田(1:00)~ゴール(6:00)

U7きららで豚の入っていない豚汁を頂き、おにぎりも頂いて休息。ここでも水を被って、二重曲へ出発。

このU7きらら~U8二重曲が鬼門でしたね今回は。熱中症で体力を奪われてむかえた2日目の夜に、ヌルヌルと滑りズボズボと埋まる泥んこの上り下りが延々と続く。途中でドーンドーンと聞こえてきたのは雷かな、こんな時間に自衛隊の砲撃演習やってるわけないしな、と思ったら、どうやら河口湖でやっている花火の音だったようで、山の上から遠くの空に花火がみえました。きれいでした。

そんなこんなで迎えたU8二重曲峠。ここがまじやばくて、まじでやめようかと思った。エイドもこれまではちゃんとした建物だったりしたんですがここは狭いテントで人がごった返し、ブルーシートに置かれたストーブの周りで人が寝ている野戦病院状態。

もう疲労困憊ですが、次に現れる難所・杓子山はまあまあの急登で岩場や鎖場もあるところ。塔ノ岳みたいなもんでしょなんとかなるだろ、と思っていたんですが、改めて考えると24時間以上100km動き続けている状態からの塔ノ岳ってけっこうヤバいぞ。疲労と眠気と野戦病院のザワザワから、なんだか杓子山が不安になってきた。

しかしここまできたしな~、と思って、ここまでもらっていなかったエイドの温かいカフェオレを頂いたら、気分転換してスイッチはいった。よし、いくべ。いけるいける。

ここまではわりとストイックにきてたんですが、疲れたし眠いし杓子は危ないっていうし、素直に前の人についてこ、という心理になって、おしゃべりをして眠気と疲れを紛らわす作戦に。この辺りまでくると周りに生き残ってる人たちはもうみんな戦友のような気持ちで謎の親近感があって、楽しくおしゃべり登山。

無事に杓子を終え、最終エイドのU9富士吉田でもしばし10分程度の仮眠。あわよくば36時間とも思っていたけど、もうタイムとかどうでもよくなってきた。完走できればなんでも良いっす。UTMFのフィニッシャーですといえれば良いっす。

というわけで霜山に突入。ここでも素直に前の人についてこ、というつもりでのぞんで、楽しくおしゃべり登山。

そんなこんなで、38時間くらいでゴール~。ありがとうございました!!

眠気がヤバい

疲れたかっていうと疲れたんですけど、疲れたよりも眠気がヤバい。帰りの車でおしゃべりをしていたつもりが気付いたらストンと寝てる。この状態で車の運転とかしたらヤバいなと思いました。

靴をかえた

ボロボロになった靴。

4年くらい前にトレランに手を出したときに友人に頂いたお下がりの靴を気に入って、同じのを買いなおして履いてたんですが、またボロボロに。靴底も擦り減ってるし、周りも削れています。今回でこのシューズともお別れ。次回からはEXPOで買ったトレランシューズで走ります。

またやりたいか?

といわれれば、現時点では、いやもういいっす、充分っす、と思っています。
しかし思えば初めてマラソン走ったときもそう思ったからな。またやりたくなるのかな。

六甲縦走トレイルラン2022完走記

神奈川・茅ヶ崎から弾丸遠征して「第11回六甲縦走トレイルラン2022」に参加してきました。とっても良いイベントでした、楽しかったです。ありがとうございました!

www.actrep-sports.com

というわけで忘れないうちに記録として。

レース概要

須磨浦公園から六甲全山縦走路をいって、六甲山最高峰までいった後に宝塚にいかずに北に抜けて有馬温泉でゴールするルート。

公式だと38kmのD+2000となってますが、私が今回動かしたReliveの記録だと37.1kmのD+3221でした。同じレースを走ったガチオさんの記録ではD+2682のようなので、どっちにしろ2000では済んでないんじゃないかなという感じですね。体感的にも2000よりはキツかった気がしました。

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コースは神奈川でいえば三浦半島縦走やアオバトのような市街地を抜けながら山をつないでいくルートで、知らないと道がわからなくなります。恐縮ながら一度もいったことないコースなので一見の私はロストしそうで不安だったんですが、分岐には都度、「日本トレイルランサーキット協議会」とかかれたコースマーキングがあったり係の方がいてくれて、ほぼずっと前後にランナーもいたので迷わずに完走できました。

コースやレースの雰囲気は、事前にこちらのyoutubeをみてイメトレさせてもらいました。とても助かりました、ありがとうございました。


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私のランニングスペックと今回の身体作り

10年ほど前に初めてフルマラソンを走ってから走るのは習慣になってますが、コロナ以来レースはお預け。トレランのレースに最後にでたのはたぶん2018年の年末なので、3年ちょっとぶりですね。フルマラソンPBはそれより前ですが3:07くらい。トライアスロンアイアンマン完走経験あり。UTMFエントリ資格あり、今年初参加予定。100マイルレースは未経験ですが昨年に野良的に100マイル走りました。

ysmatsud.hatenablog.com

最近のラン練は週に1回、ロードを20km走る程度。この20kmはガーミン先生にリズムをとってもらいながら、1分ダッシュ(キロ3分半くらい)→1分ジョグ(キロ5分半くらい)のインターバルを延々と繰り返す。これでしっかり追い込んでいるつもりではいますが、週1でこれだけなので月間走行距離は80kmとかですし山にはしばらくいってないです。

これ以外に2日に1回で1時間程度、体幹レーニングというか柔軟体操というか筋トレ的なことをyoutubeをみながらやっています。愛聴させてもらってるのはアクトレさんとL-Fitさんです。まじお世話になってます。


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走り込みは明らかに足りてないので六甲縦走はかなりぶっつけ感がありますが、まあ頑張ればいけるんじゃないかなと思ってはいました。

ただ、ねんざ癖がありまして、昨年夏に山でけっこう激しく右足首をひねったのが完治してない感があってだましだまし過ごしています。この足首ねんざの派生としての鵞足炎がさいきん発症して、痛いときはけっこう痛いので、痛み的に足がもつのかというのが勝負どころ。

目標は完走ですが、走り終わったらそのまま新幹線で茅ヶ崎に帰るつもりなので、あんまり遅くならないうちに、8時間くらいでは走りたいところ。

前日

レースはスタート地点の須磨浦公園で朝7:00-8:00に当日受付。神奈川から当日朝の出発で間に合う便はなさそうだったので、前日に新幹線で向かいます。走った後に新幹線に乗る新神戸駅に荷物を預けておきたかったので、新神戸から近い三宮に宿をとりました。

晩御飯は、検索したら神戸のソウルフードといわれているらしい街中華的なここで。

s.tabelog.com

Cラーメン&半チャーハンを頂きました。茅ヶ崎でいう横浜飯店的な感じか。ガッツリとおいしかったです。

当日朝

遠足とか当日の朝に荷造りするタイプ。4:30くらいに起きて荷造りを開始。ここでハイドレの先っちょを茅ヶ崎に忘れてきたことに気付きます。

これね↓。これがないと水が駄々洩れです。

うわーやっちゃったなーどうしようかなーと思ったけど、チューブの先をハイドレ本体よりも上にあげてれば重力のおかげでなんとか漏れなさそうだったので、ザックの肩に上向くようにひっかけて気をつけながらいくことに。途中、体勢などにより水がピューっとこぼれる場面もありましたが、なんとかやりきりました。

朝5:50くらいの地下鉄で三宮から新神戸にいってコインロッカーに荷物を預け、スタート&受付の須磨浦公園に向かいます。

レース

須磨浦公園、初めてきましたけど、良いところですね。街と丘と山と海が近くて、横浜や湘南にはない雰囲気です。

受付をして待っていたら運営の方たちがスピーカーの点検を兼ねて?音楽を流し始めたんですが、そこで始めてきいた音楽が不意に刺さって、shazamで検索したらヨアソビのハルカという曲でした。おお、ヨアソビってなんとなく名前はきいたことあったけど、こういう曲を歌う人たちなのか。


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今回はウェーブスタート。事前のフルマラソンのタイム申告順に、遅い人からスタートです。今回はロストしないようにボリュームゾーンにいたかったので、ちょっと遅めに申請させてもらいましたテヘペロ

暑くなりそうな予報だったので、UTMFボラでもらったペラペラのウィンドブレーカーに短パンでスタート。すぐに上りですぐ暑くなって、初期でウィンドブレーカーは脱いでずっとTシャツ+短パンで走ってました。

わりと序盤で、イチローさんが走っていたことでも有名な馬の背があります。絶景かな絶景かな。

www.kobe-np.co.jp

走りだして鵞足炎は気にはなるもののどうしようもないほどではなかったんですが、第1エイドにつく前にはむしろ右足首の痛みがでてきて、ちょっとこのまま続けたらやばいかもなというレベルになってきてリタイアも頭をよぎりました。しかしこれでヘコたれてたらUTMFなんかとても完走できないよなー、まあとりあえず第1エイドまではいくか、という感じで走りながら、右利きだから着地とかがどうしても右足を軸にしてしまうのを、左足を軸にするように意識してみたら、なんだか痛みが引いてきたような気がする。

おお、いけるわいけるわ、と思って進みました。 #chiga_jog の偉大なる部長がいっていた、「痛みが続いてて治らないときにキツめのを走るとむしろ治ることがある。要するに治癒力が本気を出すんだよ」と。それか。

第1エイドを抜けて菊水山を登り始めた辺りで、後ろから調子よく進む足音が聞こえてきたので道を譲ったら、「失礼しまーす!」と元気よくお声を頂いて追い越していったのは、あれは確かにガチオさんでした。「ガチオさんじゃないですか!」と声かけるタイミングをワンテンポ見失ったうちにドンドン先に進んでいってしまいみえなくなりましたが、神奈川遠征組として勝手な親近感を感じましたw

そのまま進んでいって、六甲ガーデンテラスというところで初めてちょっとだけ唯一ロストしました。トレイルを抜けて六甲ガーデンテラスの敷地内に入るかロードの方に向かうかという分岐があって、そういうちょっと迷う分岐にはだいたいマーキングがしてくれてあったんですがここにはなかった。敷地内にいくわけじゃないだろうなーと思ってロードをちょっと下ったらまた分岐があったんですがやっぱりマーキングがなくて、おやこれはおかしいぞ、と思って立ち止まって振り返ったらランナーがこない。ちがったかなーと思って戻ったら、ガーデンテラス内に入っていくランナーを発見。おおそっちが正解なんですねと進んでいったら、ガーデンテラスを抜けるあたりでみなれたマーキングがあってホッとしました。敷地内をルートにいれるのは許可されたけどマーキングは貼れなかったって感じなんですかね。

そしてもうちょっといくと、六甲最高峰!ちょっとだけですがまさかのきた道を折り返すルートは笑えましたw

ここをこえたら後はほぼずっと下り。また足首を捻らないように、丁寧に下っていって有馬温泉の湯泉神社で、思ったより早く7時間ちょっとでゴール。

MCの方がゼッケンナンバーを読み上げてくれるともに、「安全に走れたお礼にお参りしていってねー」という呼び掛け。なるほどなるほど、ゴール会場として神社の敷地使わせてもらってるわけですし、そんくらいしなきゃね。微妙に奮発したお賽銭をいれて、二礼二拍手一拝でお参り。ありがとうございました。

ゴール後

ゴール近くの銀の湯という温泉で汗を流して、帰路へ。有馬温泉って初めてきたんですけど、なんか若者ですごい賑わってるところなんですね。たまたまかな。箱根の温泉街とかってわりと家族連れとか年配の方が多い気がするんですけど、原宿かってくらいに若者比率が高かった気がしました。大学生風のグループとか、10代っぽいカップルとか。なんでなんでしょ、神戸の街から近いからなのかな。

有馬温泉名物で炭酸煎餅というのをめっちゃ推してたので買ってみました。

炭酸煎餅って初めてきいたので、食べるとシュワシュワする煎餅なのかなとおもったんですけどそうではなくて、温泉街の炭酸水を使ってつくるとサクサクの煎餅ができるということらしい。そして後にggったところによれば、炭酸水のウィルキンソンって、イギリス人のウィルキンソンさんが有馬温泉の天然の炭酸水をボトル詰めして売り始めたのが起源らしい。ふーん。

帰りの新幹線で、新神戸駅でかった但馬牛の駅弁とビールを頂く。

停電があったらしくてダイヤが乱れていて、新神戸から名古屋までのぞみ、名古屋から三島までひかり、三島から小田原までこだま、という新幹線3種を乗り継いで、茅ヶ崎帰着。おつかれちゃーん。

参加Tシャツは前面無地でバックプリントのみの黒T。

そして

なんだかやるっぽいですね、UTMF。ポイント計算方法が変わってタナボタ的に2020にエントリしたものの延期、2021は中止になるだろうなと思ってエントリしなかったんですが今年はダメ元でワンチャンあるかもなと思ってエントリしてます。やるならやらいでか、ということでレース勘を取り戻すために急遽エントリした今回の六甲縦走トレイルラン、運営やエイドの方たちもとても気持ち良くご対応頂き、六甲の山も神戸の町も楽しめて、強行スケジュールでしたが行って良かったです。

こっから1ヶ月ちょい、UTMFに向けて身体つくってくぞ、と喝も入りました。体力も不安ですが、右足首が不安だなー。レースとしては初の100マイル、完走するためにこれからできる準備はしていく所存です。

追記

ガチオさんの動画があがってました。


www.youtube.com

・神奈川から遠征
・初めての関西の山
・三宮前泊
・目的はUTMFに向けて身体に刺激をいれること
・次は宝塚まで走ってみたい

というあたりの思考と行動が同じでしたw

チガフジ100マイル完走記

コロナ禍でマラソンやトレイルのレースは軒並み中止だし、やるのかな~どうなのかな~とヤキモキするより自分たちでやっちゃえばよくね?ってことで、茅ヶ崎海抜ゼロメートルから富士山山頂までの往復100マイルを走って行って帰ってきたので記録など。40時間160kmの、イカれた大人の遠足です。

発端

2010年に湘南国際マラソンの完走を目指してゆるっと結成された茅ヶ崎のジョギングサークル #chiga_jog 、当時は10km走ったというとスゲー!とか称え合ってたんですが、最近は100マイル(160km)のフィニッシャーもチラホラ。

自分たちで100マイルの草イベントやろうぜ、という話はいつからだったかたまに話題になっていて、コース候補として箱根外輪3周、伊豆から城ケ崎までの相模湾沿岸トレースとかが挙がってたところ、茅ヶ崎から富士山頂までちょうど80kmくらいだから往復で160kmになると気付いてしまった人が。

いつかやりたいねーといいながら、日程合わせるのも実際やるのも色々大変だしなーと思っていたうち、このコロナ禍でエントリしたあのレースもそのレースも軒並み中止、そしてやるのかやらないのかよくわからないが休みであることは決まっているオリンピック休暇による4連休。ここでやるでしょ!ということで決行しました。

コース

ベースはGoogle Mapで茅ヶ崎海水浴場と富士山頂を結ぶと出てくるルート。

やると決めてから、前々週に一人で茅ヶ崎~新御殿場口を試走、前週に御殿場ルートを試走してきました。山北あたりの246は歩いては通れないことがわかったので、そこのところは旧道に迂回するように修正。また分岐してわかりにくいところはできるだけ道なりになるように微調整。

気持ち的には海沿い区間、二宮大井町区間、246区間、御殿場区間、富士山区間、という感じに分かれます。海沿い区間から御殿場区間はロードで、富士山だけトレイル。御殿場ルートの下りは、大砂走にはつらいイメージしかなかったので5-7合目間はできれば登山道を下りたいと思ったのだけど、山小屋の方にきいたらそれはマナー的にあまりよろしくないようで、大砂走を下ることを決意。

スケジュール想定

富士山はより安全な日中に、ロードはより涼しい夜間になるように。

2021/7/22(木)(祝日・海の日)
 17:00 サザンビーチCスタート→二宮→山北
  A1:山北ファミリーマート(35km)
2021/7/23(金)(祝日・体育の日)
 6:00 新御殿場口(標高1440m/70km)
  A2:大石茶屋(6:00からうどん食べれる)
 12:00 富士山頂→御鉢巡り一周(標高3776m/84km)
 16:00 新御殿場口
2021/7/24(土)
 4:00 サザンビーチCゴール(164km)
 コンビニでビールを買って健闘を称え合いながら日の出(4:45)をみたら解散

スタート・海沿い区間

というわけで予定通りの17:00、 #chiga_jog のゆかいな仲間たちの激励を受け、ANKとANDさんとKKさんと私、途中離脱予定のMTMさんとの5人で茅ヶ崎海水浴場を出発。

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ちなみに全員100km以上のレース完走経験者で、年齢的にもトレイル経験的にも私が一番ヒヨッコです。

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茅ヶ崎のスタートから平塚、大磯、二宮までの海沿いは慣れた道だし、まだ元気なので余裕のジョグ。

二宮大井町区間

二宮で線路を北側に越えて住宅街を北上し、ヒトケの少ない山間部をアップダウンしながら北上して最短ルートで246を目指す。

だいたい固まって走って適当なところでコンビニに立ち寄る、という感じで進んでいて、二宮こえた中井町のコンビニの後はしばらくコンビニのない山間部に入ります。試走した際にここのアップダウンでもう嫌になった頃に自販機が出てきてメロンソーダの缶ジュースを飲んだのを思い出して、「次は嫌になった頃に自販機が出てくるのでそこエイドで」といって進んでいたところ、先頭の人がそこにいない。まあどこかにいるだろ、と思って進んでいたがいないまま道が分岐するところまできちゃう事態が発生。はぐれちゃったなと思って連絡したところ、まあまあ近くのコンビニにいることがわかって無事に合流。この辺りで21:00くらい。

以降、コンビニごとに次のルートを確認し、分岐のある区間は固まって移動して道なりでOKなところまできたら、あと何キロくらいでこのコンビニがこっち側に出てくるからそこで合流ね(例えば、「あと5、6kmで右側にセブンがあるからそこで」)、とブリーフィングする運用が定着。

246区間

ここは大きなトラックがビュンビュン通る脇の歩道を進む区間。昼間に試走した時は左側に箱根の山々ときれいな形の矢倉岳なんかを拝みながら走ったんですけど、真っ暗で何もみえない。歩道はあれど藪に覆われたところもありました。246は自動車専用のバイパスになる区間があるので、そこでは迂回して旧道へ。このあたりで夜の23:00くらい。

暗闇の山道を進みながら、夏休みっぽいね、スタンドバイミ―っぽいね、と語り合う平均年齢40後半のおじさん達。

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御殿場区間

さみしげな山間部を抜けて、駿河小山あたりからまた町になってきます。明後日から開催されるオリンピックの自転車ロードレースのコースになっていて、応援幕などが目立つ。御殿場市に突入した辺りで夜中の2:00過ぎくらい。

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このあたりも日中だとこれまで通ってきた山がみえて景色の良い箇所もあるんですけど真っ暗で何もみえない。

さらに富士山が近付いてくると、暗闇の山頂付近に富士宮ルートと吉田ルートを登る人たちの明かりがみえてきます。

滝ヶ原駐屯地の横にあるセブンイレブンが富士山前のラストコンビニ。ここから五合目の新御殿場口をつなぐ富士山スカイラインは単調な舗装道路で、10kmを延々と800mのぼる難所です。

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この辺りで夜が明けてきて、鹿がキュンキュンいいながらこちらをみていたりしました。 f:id:ysmatsud:20210725090112j:plain

朝日に照らされる赤富士に向かって、走らず淡々と2時間くらい歩く。この富士山スカイラインは、翌日に行われるオリンピックの自転車ロードレースでは水ケ塚側から登ってこっちを一気に下るようです。

富士山区間

予定より少し遅れめで、朝7:00頃に五合目到着。既に若干のやり切った感。

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日差し対策に日傘をもってきた人。その発想はなかった。

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大石茶屋でうどんやカツ丼をいただいて準備を整え、スタートからご一緒してきてここで離脱するMTMさんに見送られながら、意気揚々と富士山に突入します。

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しかし既に徹夜で70km移動していたところに延々と続く砂利地獄。

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富士登山中に、別便の電車とバスの始発できたKSさん、HLさん、SNさんと合流することになっています。始発でくると御殿場口到着が8:15なので、既に疲れているこっちが先に登り始めても登山中に合流できる想定です。合流できずに山頂まで到着しちゃうも有り得るかもなーと思ってたら速攻合流できた。五合目から六合目までの間で追いつかれた。

私は今回の道中、ここの区間が一番つらかった。試走として先週も登ったので2週連続というか5日ぶりの御殿場登山で、なんでこんなことやってんだろ感、きました。

もうやめたい感がピークの時に合流した追走合流組のKSさんは、帰路は一緒に走る説もあったんですが、やっぱり帰路はやらないし富士山だけやったら御殿場の駅前でビールのんで帰るわ、という囁き。なにそれめっちゃ楽しそう。

しかしまあ帰路はさておいて、せっかくだから少なくとも茅ヶ崎から富士山頂まではやらないとな、と心を無にしてとにかく登る。

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雲上のカフェ・七合目の砂走館でラーメンを食べたら、元気回復。一気に頂上へ。

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頂上に着いたのが想定2時間遅れの14:00くらい。

いやいや、がんばればいけるだろうなと思ってはいましたけど、本当にきました、茅ヶ崎の海抜ゼロメートルからの茅ヶ崎ゼロ富士。または茅ヶ崎海水浴場のシンボル「C」モニュメントからの富士山頂上 "C to Summit 100mile" 略してC2S。

頂上では、追走合流組のHLさんが今年還暦を迎えられたので、赤いバフの贈呈式を行うなどしました。

帰路

そんなこんなで帰路。大砂走をぶっとばして五合目まで下りてきたところ、まさかの雨降り。ここまで富士山込みで90km近く移動してきてそれなりに疲労感もあり、これからの帰路でもし夜中雨とかだったら普通に命の危険を感じるやつです。五合目トレイルステーションの水場で足を洗うなどしながらどうしようか相談して、私は正直ここでやめて御殿場駅前でビールのむのも良いなと思ってたんですけど、まあとりあえず行ってみるか、ということに。

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五合目バス停を背にスカイラインに向かうおじさん達。もう疲れたしゆっくりいこうね、といっていたところ、腹が減り過ぎて早くコンビニに行きたいANDさんが下りとはいえここにきてキロ4分のぶっとばし。まじイカれてる。

滝ヶ原駐屯地のコンビニで腹を満たして帰路へ再出発。このあたりで19:00くらいでしたかね。

もう暗くなり始めて疲労も眠気も積もって二晩目に突入、このあたりから口数も減り始めます。ちゃんと椅子に座って食事がしたいし、早く寝たい。

帰りはほぼ下りなので、ヘロヘロの状態でも思ったより早いですね。35km地点の山北ファミリーマートで夜中の0:30くらい。

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コンビニに寄った際、眠気がたまらず駐車場の隅っこに目立たないところを探して寝る人。大人としてどうかと思う。

心を無にして淡々と進み、夜が明け始めてきた朝4:00ころに二宮あたり。

なんとここで #chiga_jog 部長が茅ヶ崎から大磯まで自転車で迎えに来てゴールまで伴走してくれるというサプライズ。ありがとうございます!!

なんだかんだで朝8:00くらいに茅ヶ崎海水浴場に帰還。

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HLさんが用意してくれたビールで乾杯。

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互いの激走を称えガッチリと握手を交わすおじさん達。

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迎えに来てくれた皆様と記念撮影。

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ありがとうございました!!

というわけで

めちゃ面白かったです。これからは茅ヶ崎の海から富士山の頂上を眺めるとき、あぁここからあそこまで走って行って帰ってきたことがあったなぁ、と思うことでしょう。

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私を含めた4人中3人のGPS計測では100マイル(160km)超えたんですが、1人は100マイルいくかどうか微妙な感じでした。計測も何が正しいかわからないですけど、事前にGoogle Mapで調べていた感じでもそのままだとギリギリ足りないも有り得るかもと思ってお鉢巡りをするつもりだったところ、今回はお鉢巡りをやりませんでした。

やっぱり富士山頂でお鉢巡りをして間違いなく100マイルを超えるのが正式ルートかなあと思うので、やり残した感があるといえばありますね。次回があるかどうかわかりませんが、あればお鉢巡り込みでお願いしたいと思います。

"走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはあるからだ。僕らにできるのは、その「ほんの少しの理由」をひとつひとつ大事に磨き続けることだけだ。" 村上春樹

「山と高原地図/箱根」を握りしめて箱根を走り尽くす #RoadToUTMF2022

実際に行こうと決めて「山と高原地図」をゲットしてまじまじと眺めながらアレコレ考えるのって、バックパッカーやってた頃に「地球の歩き方」を読み込んでたワクワク感を思い出しますね。

f:id:ysmatsud:20210523065649j:plain 3年前にトレランを始めたときに買った丹沢は、わりといろんなところにいったので箱根版を買った。フフフ。

というわけで「山と高原地図/箱根」を握りしめて箱根を何度か走り回ってとりあえず気が済んだので記録として。

0週目:自転車100マイルツーリング

来年でるつもりのトレランの100マイルレースUTMFに向けて、ランの前にとりあえず自転車で100マイル走ってみた。

f:id:ysmatsud:20210523074252j:plain stravaって時間やペースが速めに出るんだけど、設定を「レース」にすると実経過時間で表示されることに気付いた。左上に「レース」と出ているけどレースではない。

箱根エリアでは小田原から国道1号(箱根駅伝路)→箱根裏街道から、開通したてのはこね金太郎ラインへ。

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はこね金太郎ラインを通ってから丹沢湖を抜けて東の林道から松田方面にいこうとしたら、崩落による通行止めで引き返した。

1週目:箱根外輪山1周(箱根湯本駅阿弥陀寺→塔ノ峰→明星ケ岳→明神ケ岳→金時山→丸岳→長尾峠富士見公園湖尻峠三国山→山伏峠→海ノ平→鷹ノ巣山浅間山→湯坂路)

とりあえず外輪を1周。 f:id:ysmatsud:20210523081550j:plain 前回の自転車と比べると行動時間は短いですが消費カロリーは多いですね。

詳しくはこちら↓ ysmatsud.hatenablog.com

2週目:箱根外輪変則右回り

先週やり残した屏風山を通り、カルデラ内部の山を走りながら外輪山を突き抜けてカルデラの外に出るルート。

f:id:ysmatsud:20210523081941j:plain 10時間行動を目安でやってます。

昨晩まで雨が降っていたからか、羽虫がすごい飛んでて、かつトレイル中に蜘蛛の巣が張っててかき分けて進む感じでした。

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芦ノ湖西岸のトレイル。のんびりランかなと思ったら、ヤブが張り出して道が狭く湖側は切り立った崖になっていて、足踏み外したら滑落するなというような怖い個所がけっこうあった。

湖尻水門を過ぎて桃源台から箱根カルデラ中心部の神山、大涌谷、駒ケ岳あたりにも登山道があるんですけど、この辺りの山道は残念ながら2016年に火山活動が活性化してから今も立入禁止。しょうがないのでいけるところまでトレイルをいって、大涌谷の噴煙をみながら舗装道路で強羅側に抜けます。

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強羅からは正面に大文字焼の明星ケ岳がみえて、山の中腹には自転車で先週とおった箱根裏街道の切り込みがみえます。強羅の登山道から明星ケ岳を登り、大文字焼の現場へ。

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f:id:ysmatsud:20210523093030j:plain 大文字焼の大の中心部から強羅を見下ろすとこんな感じ。壮観なパノラマなんですが、写真では伝わらないですね。

明星ケ岳からは外輪山の尾根を右回りに南に下り、塔ノ峰から外輪山の外側のトレイルへ。地図ではこのルートの終点は風祭駅なんですが、小田原駅まで1kmちょいくらいだったので電車に乗らずロードを走りました。

f:id:ysmatsud:20210523083041j:plain 今回の補給はこんな感じ+ハイドレ水2L。塩分タブレットは7個たべた。マルチビタミンのサプリ剤4粒×2をもっていって途中でのんだ。ソイのドリンクは良かったけど荷物的にちょっと大きいかなという気がした。前回は終盤で水がなくなって、今回もけっこう汗かいてると思ったので昼頃に強羅の自動販売機で麦茶ペット500mlをかった。暑かったので冷たくてまじうまかった。でも最終的にハイドレ水が半分くらい残ったので手持ちだけでもったっぽい。

3週目:箱根外輪右回りから大雄山

カルデラ内でまだいっていない道を通りつつ、山と高原地図の裏面図に進むルート。

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前回は前日夜に雨が上がっていましたが、今回は昨晩まで土砂降り、朝もまだ小雨が降っている中の箱根湯本スタート。雨上がりは羽虫が増える印象だけど、まだ上がってなかったからか今回は少なかった。トレイルはどろんこで、大雨が流れていたであろう水の道がくっきりできていました。

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箱根湯本駅から20分でいける「いま、会いにゆきます」的な雨の山道。

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飛龍ノ瀧は分岐地点が既にけっこうな滝になっていた。

f:id:ysmatsud:20210523104022j:plain 二子山は旧街道からきれいに二つ並んでみえるのが名前の由来のようで、展望広場があるんですが全く何もみえなくて笑う。

芦ノ湖にでたら東岸を北上します。山と高原地図では自動車道しかないのかなという感じですが、自動車道の内側に歩道があります。 f:id:ysmatsud:20210523104353j:plain

芦ノ湖北端の湖尻水門から北側のゴルフコース内の小道を辿って仙石原へいき、登山道から金時山へ。今日は金時山から絵のような雲上の富士がみえました。 f:id:ysmatsud:20210523104647j:plain

雲に覆われる箱根カルデラ。あそこもあそこも走ったなあ。 f:id:ysmatsud:20210523104651j:plain

金時山から北の足柄峠側に抜けて山北駅をゴールにしようと思ってたんですが、なんと通行止め。まじか。よくみたら地図にもその旨かいてあったの見落としてた。

しょうがないどうしようかな、まだ通ってない浅間山あたりから大平台とか小涌谷とか宮ノ下とかに延びてるトレイルでもいくかな、と思ったんですが、やっぱり山と高原地図の裏面にいきたくて、明星ケ岳から最乗寺の方のトレイルにいってみることにした。地図によれば明神水とか神明水とかいう縁起の良さそうな水場があるみたいなのでのもうと思ったんですが、みつけらないまま最乗寺に到着。 f:id:ysmatsud:20210523104700j:plain

天狗様。明神ケ岳から下ってくると最乗寺も天狗様も背後から対面することになるので、なんだか申し訳ないような順序が違うような気になりました。

最乗寺から3kmほどで大雄山線最乗寺駅へ。 f:id:ysmatsud:20210523104711j:plain

おつランです。

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今回の補給はこんな感じ+ハイドレ水2L。塩分タブレットは6個たべた。マルチビタミンのサプリ剤は今回は4粒のんだ。鉄分のむヨーグルトはよくみたらカロリーオフで、この場合カロリーはオフらないでほしかったので物足りない気がした。ソイのタンパク質ドリンクは良かった。ホエイも良いけどなんとなくソイの方がすき。今回もハイドレ水は半分くらい残った。前回は暑かったけど今回は雨だったし涼しかったというかTシャツ短パンではちょっと寒いくらいだったが、このくらいで汗をかかない方がエネルギー効率は良いのだな。

UTMFへの道

今回、1回あたり10時間くらいを3回走って合計が150kmくらいでD+7500mくらい。UTMFは160kmのD+7500mくらいだから、この3回を一気にやる感じと考えればかなりきついけど不可能ではないかなという気もしてきた。

タイム:上で測ったデータによるとだいたい 12min/km っぽいので、このペースで160kmをやりきったとして32時間くらいか。ドロップバックエイドで着替えたりとか歯を磨いたりとか夜はペースが落ちることを考えると、どのくらいになるんだろうな。14:00スタートだとすれば34時間で完走すると二晩目を越さずに2日目の24:00にゴール、40時間だと二晩目を越して3日目の朝6:00にゴール。二晩目は幻覚をみると聞いていて恐ろしいような楽しみなような感じだけど、頑張れば二晩目を越さずにゴールできる可能性もあるのかな、どうなんだろ。

服装:とにかく汗をかかないこと。これ大事。瀬古さんがマラソンの解説をしながら「選手の調子は汗のかきかたでわかる」といっていたのを初めて聞いたときはあまりピンとこなかったけど、わかる気がしてきた。汗をかくと水と塩分、カリウムなどの栄養を失い、エネルギーを失う。失った栄養とエネルギーは補給等で賄わないといけないので、失わないに越したことはない。汗をかかないようにコントロールすることは、それだけの補給食をもつことと同じ価値がある。暑かったらすぐに軽装になろう。体を冷やし過ぎないことも大事だが、走れば温かくなるので、ちょっと寒いくらいが丁度良い気がする。

消費カロリー:上で測ったデータによればランで10時間動くとだいたい5000kcal消費で、全体で15000kcal。このエネルギーを補給と予め蓄積した脂肪等で賄うことになる。

補給計画:15000kcal、おにぎりでいうと100個!いったいどうすれば良いのか。今回の3回は固形物なしの液体とゼリーだけだったが、エネルギーの枯渇も極端な空腹も感じなくて、固形物を食べると胃腸に負荷がかかるし消化にエネルギーをもってかれるのだなという気がしてきた。かといって30時間から40時間、固形物なしの液体とゼリーだけで動き続けるというのも現実的でない気がする。富士宮のA2エイドでボラをやったときは焼きそばとかが美味しそうだったが、改めて考えると焼きそばとかは控えて、おかゆとかそういう消化の良さそうなものを自分で用意しておくのが良いのかもしれない。

箱根に響くズズーンという音

ところで直近で4回箱根を走ったんだけど、4週目のときはやたらとズズーン、ドーン、という砲撃のような音が頻繁に聞こえた。特に仙石原のゴルフコース内林道で何度も聞こえた。以前、これは富士山の方で自衛隊が訓練をしている音だというのをきいたことがあったのだけど、もっと近くから、丸岳などの外輪山の中腹から聞こえているような気がして、これは猟をしている銃の音がこだまして増幅され大きく何度も聞こえているのではないかなとも思った。でもそれにしては音が大きすぎる。上の写真のように山は雲で覆われた状態で雷の音だといわれれば納得というくらいの大きな音が何度もしていたが、雷雲ではない。

じゃあなんなのか、と思って調べてみたが、箱根だけに火山活動による地鳴りという説もなくはないようだがなんか違う。丹沢でも同じ音を聞くことがあって、そういえばこないだ大山に登ったときに同じ音をよくきいたときも雨雲の中を登っていたときだった。ggってみると、伊勢原市秦野市の公式サイトに「防衛省自衛隊東富士演習場静岡県御殿場市)において行われる訓練に由来するものである可能性が高いと思われます。」とかいてある。やっぱりこれか。

断続的な地鳴りのような重低音について | 伊勢原市

断続的な地鳴りのような重低音 | 秦野市役所

そしてこのサイトから辿れるリンクによれば訓練は毎日のようにやっているが、ここ直近で4回いった中であきらかに4週目のときだけ気になったことと大山でよくきこえたときも雨雲の中だったことを考えると、ハハーン、雲が多いと音がよく聞こえるとかなんだなきっと、と思ってggったらやっぱりそういうことがあるっぽい。

weathernews.jp

参考:曇りの日は音がうるさい? | 【バドミントンと静けさ】を愛する「としや」のブログ

涼しい地表と、そこを覆っている雲の上部が太陽に照らされて暖かいことの関係から音が屈折して、外輪山を緩く屈折して音が回り込んでくる、ということでとりあえず納得した。

箱根外輪山トレイルを1周してきた

1年後のUTMF2022に向けて準備を始めようと思い、そのキックオフ的なつもりで箱根外輪山を1周してきたので記録など。

箱根は大昔は全体として富士山のような巨大な火山だったといわれていて、噴火しまくって空洞化したところに山頂が陥没してカルデラを形成した。この陥没で残った周りの縁の部分を箱根外輪山といい、カルデラ内部にできた芦ノ湖や強羅、大涌谷などの観光地をぐるっと一周囲んでいます。

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wikipediaをよんでこういうことかなと思ってかいてみた図

箱根山 - Wikipedia

ぐるっと囲んでいるということはスタート地点から稜線を辿ってピストン(往復)ではなくワンウェイで元の位置に戻ってこれるということで、箱根湯本駅を発着として1周すると50kmのD+3000で頑張れば1日でやりきれる。そんなわけでちょっと慣れたトレイルランナーの定番コースになっています。

箱根外輪山の稜線ルートは輪とはいいながら三角形のような形で、雰囲気的にも3辺でそれぞれ金時セクション、静岡県境セクション、元箱根セクションといった感じに分かれます。今回は左回りで。

↓strava記録にラクガキしたもの f:id:ysmatsud:20210508082341j:plain f:id:ysmatsud:20210508153118j:plain

左回りルート(金時→元箱根)だと、前半にドスーンと登って後半に向けて下っていく感じ。右回りルート(元箱根→金時)だと、前半はゆるゆると登って小分けにアップダウンを繰り返しながら金時山頂に着いた後は一気に下る感じ。どちらも当然トータルの獲得標高は変わらないが、以下のように元箱根セクションはバリエーションがあるので、終わり時間など気にする必要がある場合は左回りの方があるていど融通が利く。

金時セクション

箱根湯本駅阿弥陀寺~塔ノ峰~明星ケ岳~明神ケ岳~金時山~丸岳~長尾峠あたりまで。この区間金時山を中心に、ワイルドなトレイルだったり、富士山や芦ノ湖の絶景だったりを楽しめるエリア。またこのエリアは外輪トレイルでも温泉の硫黄の匂いがして、リゾート気分を感じながら過ごすことができます。

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外輪山からのぞむ大涌谷

強羅でやっているお祭りからみる大文字焼は、このセクションの明星ケ岳の強羅側の山腹です。ちなみに箱根外輪山の最高峰は金時山(1212m)ですが、箱根最高峰はカルデラ内部の大涌谷のところにある神山(1437m)です。箱根がカルデラ化する以前の25万年前には、箱根山は今の神山の倍程度の2700m程の高さだったらしいですよ。在りし日の巨大な箱根山を心の眼でみながら外輪を進みます。

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金時山に近付くと整備されて開けた感じ

この時期はきれいに芝刈りされて整っていますが、真夏にはボーボーで景色もみえず藪漕ぎすることになり、いうほど高度もないからクッソ暑くていろいろハードルが上がります。

金時山周辺は老若男女のハイカーで渋滞しがちですが、焦らずゆっくり歩きましょう。私も小学校の林間学校かなんかで登ったなあ、そういえば。まさか30年後にこんな風に外輪1周してるなんて思いもしなかった。

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丸岳からの景色

金時山を越えた丸岳のあたりでは、正面に芦ノ湖、左奥に相模湾、右奥に駿河湾という景色がみられます。山深いカルデラ内部の湖とその両脇に海を一望できるダイナミックな絶景は、ここでしかみられないのではないでしょうか。このダイナミックさは写真では伝わらないので、是非いってみてほしいですね。

この辺りが外輪一周の中間地点で、反対側から右回りで出発したんだろうなというトレイルランナーとチョコチョコすれ違います。写真右側の稜線が、これからいく静岡県境セクションです。これを奥までいきます。

静岡県境セクション

長尾峠富士見公園湖尻峠三国山~山伏峠~海ノ平あたりまでの区間の稜線は静岡県と神奈川県の県境になっています。長尾峠あたりからは自動車道がトレイルと並行していて雰囲気がかわり、エンジン音を聞きながら走ることになります。近くで終始ブオンブオンいってるのはあんまり風情の良いものでもありませんが、その分、トレイルが整備されていたりトイレなどの施設があったりヒトケがあって安心感があったりと、文明の恩恵を得ながら進むことができます。湖尻峠までの北側を箱根スカイライン、南側を芦ノ湖スカイラインというようです。

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三国山を越えて山伏峠を越えると、隣に並行する自動車道の終わりの料金所がみえてきます。このあたりでトレイル的にも次のセクションへ。

元箱根セクション

海ノ平から曲がって箱根湯本駅まで戻ってくる区間。トレイルランナーが「箱根外輪山1周」というとき、金時セクションと静岡県境セクションは誰もが同じルートになりますが、この元箱根セクションは人により場合によりルートが異なっているようで、なかにはこの区間は走らずに1周といっている場合もあるようです。どのルートが正しいというわけでもないでしょうが、だいたい以下のようなパターンがありそうです。

ルート1:

関所跡からトレイルに入って屏風山を辿るルート。二子山は山道がなく越えられないので、ここから旧街道を辿る畑宿側か、お玉ケ池、精進池側を回って湯坂路に復帰して、鷹ノ巣山浅間山→湯坂路といく。浅間山鷹巣山、屏風山は5万2000年前の噴火でできたといわれる地質学上のれっきとした外輪山(新期外輪山)なので、「箱根外輪山1周」を名乗るならここを通るのがフルコースなのかなという気もします。ちなみに、地質学上の古期外輪山である塔ノ峰、明星ヶ岳、明神ヶ岳、丸岳、三国山と並ぶのはこのセクションだと大観山、白銀山のようですが、まともな山道もないようですしちょっと外れるのでそこはいかないで良いんじゃないでしょうか。

ルート2:

元箱根から湯坂路入口までは箱根6区のロードを辿り、湯坂路入口からトレイルに復帰して鷹ノ巣山浅間山→湯坂路といくルート。今回私が通ったのはこれ。これがオーソドックスなんじゃないかなという気はします。元箱根から湯坂路入口まではオプション的に脇道的なトレイルをつなぐこともできます。

ルート3:

元箱根から旧街道を畑宿側に抜け、旧東海道や石畳を辿ってロードメインで箱根湯本に戻るルート。

箱根湯本の温泉で汗を流して帰るのが定番です。

その他のメモなど

箱根登山鉄道の始発ホームに注意

小田原駅箱根登山鉄道の乗車ホームといえば奥にある11番線が定番ですが、なぜか朝イチの始発だけ手前の7番線から出発します。始発と2本目だと15分くらいスタート時間が変わるので、できるだけ時間を稼ごうと始発発車前に余裕で着いて11番線に停まってる電車に乗って待ってたら、隣のホームにいた電車が先に出発したときは目が点になりました。気をつけろ!

補給

これまでトライアスロンやトレランで完走に5時間以上かかるようなロングレースでは、腹が減るとやる気がなくなり集中力がなくなる気がするのと、ジェルとかああいうケミカルなものはなんとなく好きじゃないし、そして餓鬼憑き≒ハンガーノックには米粒と梅干が効くという山伏とかそっち方面の日本古来の言い伝えに納得したから、という理由でおにぎりを複数個用意してたんだけど、46時間おにぎり抱えまくってレースするのも効率悪いし、今後レースが再開されるとしてもヒト同士の接触を減らすためにエイドなどのサポートは最小限になるだろうから、省エネ身体につくりかえようと実験してみている。 で、今回はおにぎり無しの固形物なしで、途中で調達はせずに持参した補給だけでやってみた。もっていったのは以下。

玄人の人たちはみんなソフトボトルな気がしますが、いまのところ私は量が入るバックパック派。今回は最終セクションの湯坂路に入った辺りで2Lのみきった。もうちょっと暑くなるともっと必要だろう。筋肉の活動には水が必要で、これまでは水足りないと思ったら飲めば良いやくらいに思っていたんだけど、できるだけ汗をかかないように動き続けるにはどうしたら良いのかを研究しなきゃなと思っているところ。

これを一袋持っていった。食べたのは5粒くらいかな。

井村屋 ワンプッシュゼリー 塩ぷるレモン 6本 ×8袋

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これも一袋もっていった。3つ食べた。

これを2つ持って行って、食べた。

「おにぎりの代わりにせめて」と思ってもっているのがこれ。数年前は1種類か2種類くらいしかなかった気がするけど、最近は味も増えてきたので今回はこれのバナナ1、バニラ1、ストロベリー1で合計3つもっていった。全部のんだ。もっと欲しかった。

おにぎりなしでやってみて、思ったよりいけた。いけたし、そうだと思えば空腹感もなく、なんだか調子良いような気もしたし、集中力も切れなかった。なるほど、ジェルとかそういうのは、荷物が減らせるとか補給時間を短くできるとかの効率以上に、吸収のための胃腸の負荷を省力化できるということなのだな、と今更ながら気付いた。昔の人の知恵も良いですが現代科学の成果も素直に取り入れていくべきですね。

地図

今回は箱根を勉強し直そうと思って、最新版の紙の地図をゲットしてしっかり頭にいれ、握りしめて位置など確認しながら走りました。

UTMFに向けて

UTMFというのは富士山の周りの山を46時間かけて基本寝ないで100マイル(160km)走る変態レースで、他のロングレースでの完走経験などそれなりの参加条件がある上に希望者多数により抽選でハードルが高いところ、私は2020年に参加権を得たもののコロナにより中止、2021年も中止で、2022年に参加権を繰り越せることになっています。ここんところはあんまりレースのためのガチ練はやってなかったんですが、せっかくなので来年は完走を目指してエントリしようかなと。UTMFは160kmのD+7500ということで、だいたい箱根外輪3周くらい。箱根外輪1周を8時間、2周を20時間くらいでいけるようになっておけば、エイド少ないハードモードのUTMFを完走できるんじゃないだろうか。困難だけど不可能ではないかも、という気はしてきました。

弁理士試験に論文合格したときのリアル答案構成を晒す

部屋の片付けをしていたら、弁理士の論文試験に合格した年(平成23年度)の問題冊子がでてきたので晒しておきます。10年くらい前のものなので参考になるのかわかりませんが、本番試験中の息遣いみたいなものは感じられるのではないかと。 f:id:ysmatsud:20201024105027j:plain

特許・実用新案

試験開始と同時に、まずホチキス止めされた問題冊子から後半の余白用紙をバラして問題文と並べてメモっていきます。
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特実は事例が複雑なので、色のついたボールペンで主体とか状況とかを書き分けて整理してました。

意匠

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問題Ⅰの答案構成におおきく×がついてるのは、間違えたとかじゃなくて、問題Ⅰを答案に書き終えた時点で、もう問題Ⅰのことは忘れて問題Ⅱに集中するぞと脳スイッチを切り替えるためだったような気がします。忘れたけど。

商標

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