It's Not About the IP

- IP(Intellectual Property), Computer Technology, Ocean Life, Triathlon, and more

ドラマ「STARTUP」観た。面白かった。

Amazonプライムビデオに出てる「STARTUP」というアメリカのドラマを観ました。連続ドラマなんて他に全然みてないので比べられないんですが、面白かったです。というわけで、観たという記録として、できるだけネタバレなしで書き留めておきます。

Seed Money

Seed Money

マイアミ

舞台はアメリカ、フロリダ州のきれいな海のリゾートビーチな観光都市、マイアミ。マイアミといって想起するのはマイアミ・バイスか、藤沢市がたしか東洋のマイアミとかっつって姉妹都市だったなーくらいの印象ですが、最近はスタートアップ(新興ベンチャー企業)が集まり先進大手IT企業も拠点をつくり、カリフォルニアのシリコンバレーに次いでシリコンコーストとかシリコンビーチとか言われてるようです。そんな夢と希望と、金と暴力と、セックスとドラッグが渦巻くマイアミ。

ここ。

南米に近く、特にキューバ系の移民が多いらしい。ハイチも近いですね。本ドラマでも、イジーはキューバ系、ロナルドはハイチ系。イジーの家族との会話にはスペイン語が混じり、ロナルドの会話にはフランス語が混じります。

GenCoin

このドラマの中心にあるのは、GenCoin(ジェンコイン)と呼ばれる仮想通貨システム。若き大物投資家、アレックス・ベル曰く、「ビットコインなりなんなりの仮想通貨はオープンソースなので、悪用されやすい。だがこのGenCoinはそうではない。そしてビットコインよりも良くできてる」。まあ言いたいことはありますが、そこはそういうもんとして受け入れましょう。

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イザベル"イジー"・モラレス(オトマラ・マレロ)

GenCoinを開発した若き起業家。情報革命の震源地・スタンフォードで秀才として名を轟かすも、GenCoinのインスピレーションを得て開発に専念するために退学。実家のあるマイアミに戻ってきて、「つまらない男にヤらせることで」寝食をつなぎながらGenCoinの開発と売り込みを続け、世界を変えるチャンスを狙う。

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ニック・タルマン(アダム・ブロディ)

イジーの売り込みプレゼンを受けた銀行マン。裕福で安泰に暮らしつつもなんだか不満げな日々。GenCoinの可能性を感じ取ったニックは、個人としてGenCoinに賭けることを決意して会社を辞め、イジーと行動を共にする。

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ロナルド・デイシー(エディ・ガテギ)

ひょんなことからイジーとニックに出会うギャング。この人が熱い。画面越しにも睨まれたらビビってしまう鋭い眼光、鍛え抜かれた肉体。マイアミ界隈のハイチ系チンピラをまとめ上げ裏稼業でコミュニティを立て直すも、仲間と何よりも家族の平穏のため、新たな生活を模索中。

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フィル・ラスク(マーティン・フリーマン

ひょんなことからGenCoinに絡むFBI捜査官。この役者、人気ドラマの「シャーロック」でワトソンを演じているらしく、そっちではたぶん愛されキャラなんだと思いますが、本ドラマでは何しだすかわからない狂った雰囲気を放つブチギレキャラ。こわい。

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言葉集

印象に残った言葉をいくつか記録しておきます。

  • 不可能か?方法がわからないのか?
    あるトラブルで自信をなくしてヤケクソになるイジーに、ニックが投げかける言葉。
    「不可能か?方法がわからないのか?」
    「…方法がわからない」
    「よかった。大丈夫だ。方法はみつけることができる。僕が助けるよ。あらゆる手を使って。君を助けたい。」
    “Is it impossible? or you don’t know how?”
    “…I don’t know how.”
    “That’s okay, that’s fine, that’s good. ‘Cause you could find the way. I’ll help you. I’ll help you anyway I can. Let me help you.”

  • Why?
    業界通のイジーをして「次のイーロン・マスク」と言わしめる大物投資家、アレックス・ベルが、売り込みに来たGenCoinのチームに投げかける言葉。
    「度胸があるのはわかった。ジェンコインが優れたアルゴリズムなのもわかった。君たちのチームワークもわかった。でも、私を動かしたいなら、もうひとつ答えてくれ。なぜ?なせジェンコインなんだ?貧困をなくすことができる、必要なところに必要なお金を行き渡らせることができる、セキュリティも万全。ピアツーピアの仮想通貨を売り込みに来る連中はみな同じ事を言うよ。だが、私が興味あるのはそこだけではない。結局のところ、人だ。なぜ君はこれをやるんだ?君たちの、それぞれのストーリーを聞かせてくれ。君は、なぜ、ジェンコインに懸けるのか?why?」

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  • 残念ね。私はそんな彼が好きだったの。
    ある男女の別れ話。
    「今のあなたは、私の知らない人だわ」
    「今は前よりもましになった。君が知ってる彼は、根性なしだ。」
    「残念ね。私はそんな彼が好きだったの。」
    “I just don’t know you.”
    “I’m a better person now. That’s the whom i am.”
    “Really?”
    “Yeah, yeah. The guy you talking about, I hate his guts.”
    “That’s really ashamed. Because that’s the person I wanna be with.”

  • 団結は力なり
    ハイチコミュニティの中で、合言葉のように繰り返される「団結は力なり」。英語の勉強を兼ねようと思って一応英語で観てて、この「団結は力なり」がなんて言ってるのかどーしても聞き取れなかったんですが、ggってみたら英語ではなくてフランス語でした。
    “L'Union Fait La Force"(団結は力なり)
    ハイチの国章にも書かれている、ハイチの国是のようです。

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というわけで

そんな「スタートアップ」、セックスや暴力のシーンも多めなので電車の中や家族の中で観るのは気まずいですが、そこまで際どいシーンはないので、平日に残業して帰って来て、妻子の寝静まった暗い家の中で一人寂しく飯を食いながらの晩酌の友としては充分楽しめました。

ところで、このGenCoinの公式?サイトがありました。最近こういうのみかけますね、架空の企業がホントにあるかのようなホームページ。ちょっとネタバレもあるので、数話みてちょっと状況理解してから見た方が良いかもです。

www.gencoin.io

トライアスロンの歴史といま

トライアスロンっていったいなんなんだ、というのがggっても知りたい事が日本語でまとまってるのが意外となかったので、自分でまとめてみました。

(1)黎明期:“Les trois sports”

1900年代初期から、ヨーロッパには複数の競技を組み合わせて総合成績を競う"Les trois sports"(≒three sports≒3種目競技)と呼ばれる競技が存在した。ただこれは時により、カヌー、ラン、バイク、の三種目だったり、幅跳び、砲丸投げ短距離走の三種目だったりして、必ずしも連続して行うものでもなかった。

History of Triathlon: 1904 | Triathlon Facts

wikipediaには1904年の第三回オリンピック競技大会で行われたトライアスロンのページがあるが、これも幅跳び、砲丸投げ短距離走の3種目の総合成績を競う種目だった。

Athletics at the 1904 Summer Olympics – Men's triathlon - Wikipedia

現代でも陸上の世界には5種目競技、7種目競技、10種目競技などがあるが、どちらかというとこっちに近いものと考えて良いだろう。

1920年代から、スイム、バイク、ランの順に連続して行うレースが行われた記録がチラチラと出始める。

だがこれらはいずれもまだあくまでも"Les trois sports"で、トライアスロンという言葉はまだなかった。

Triathlon History | totaltriathlon.com

(2)誕生期:サンディエゴ・トラック・クラブ

1974年、カリフォルニアの陸上競技クラブ「サンディエゴ・トラック・クラブ」が、陸上競技の練習の一環として、スイム、ラン、バイクを連続して行い(順序がこうなったのは翌年)、総合タイムを競うというタイプのイベントを行った。これが現代トライアスロンの起源であり、「トライアスロン」という言葉もこのときに発明されたといわれている。

Story of the First Triathlon

San Diego Track Club – Running San Diego Since 1954

ちなみにこのサンディエゴ・トラック・クラブ、現在も活動中でfacebookページもある。

San Diego Track Club

https://www.facebook.com/SanDiegoTrackClub/

我らがチガジョグもいつかこのような伝説になるかもしれないわけだ()

(3)第一発展期:アイアンマンレース開始

サンディエゴ・トラック・クラブでのトライアスロンレースに参加したある軍人が、その後、軍役の関係でハワイに移住した。カリフォルニアでのトライアスロンレースを忘れられなかった彼は、ハワイで同様のレースを開催することを思いつく。しかもそれは、練習といったものではなく、すでにハワイにあったスイム、バイク、ランのそれぞれ最長級のレース距離を連続して行い、ジャンルを越えたアスリート最強を決定するという、「ぼくのかんがえたさいきょうのあすりーと」的イベントだった。1978年にアイアンマンと称して行われたこのイベントは伝説となり、現在に続くトライアスロン文化の礎を築くことになる。

SIMPLE SOLUTIONS FOR PLANET EARTH AND HUMANITY: JUDY AND JOHN COLLINS: Founders of the Triathlon

アイアンマンレースは継続的に開催され、1982年にはその様子が全米にテレビ放映された。この大会で、ある一般女性選手がランのゴール手前で動けなくなり倒れるが、動かなくなった脚を引きずって這ってゴールに辿り着く。この様子は全米から世界に発信されて感動と共感を呼び、アイアンマンレースは、必ずしもエリートではない一般人が努力と強い意思で挑戦を成し遂げることの象徴として知られていく。

Julie Moss's Inspirational Near-Win in the 1982 Ironman · MoveMe Quotes

ちなみに現在、アイアンマンの公式ルールにおけるランの部には、「選手は、走り、歩き、または這って進むことができる」(Athletes may run, walk, or crawl)と規定されており、「這う」規定はこの出来事を踏まえて追加された。

Rules and Regulations

(4)第二発展期:オリンピック競技へ

テレビ放映された1982年のアイアンマンレースは世界中のアスリートを魅了して多くのフォロワーを生み出し、トライアスロンレースを運営するための団体がすぐに世界各地に設立された。これらの団体が開催するトライアスロンレースをみたオリンピック運営は、早々にオリンピック競技にトライアスロンレースを取り入れる検討を開始する。乱立した団体間の調整や政治的なアレコレは難航し、2000年のシドニーオリンピックにて、ついにオリンピックディスタンスでのトライアスロンが正式種目として開始された。

Triathlon Olympic History

Triathlon.org

(5)成熟期:現在のトライアスロンレース

現在では、各国で以下のようなトライアスロンレースが開催されており、これらのレースがトライアスロン文化を形成している。

まず、以下のような体系化された世界的レースシリーズがある。

これらの世界的レースシリーズとは別に、各国で独自に発展したローカルレースが行われている。

アイアンマンを冠するロングディスタンスのレースは、現在、日本では開催されていない。

ヨーロッパには、距離こそロングディスタンス相当であるものの、「エクストリームトライアスロン」と呼ばれる以下の三大変態トライアスロンレースがある。この3つを完走した日本人は現時点でいなさげ。

  • スイスマン(スイス)
    古代ローマから続く過酷な石畳の山道、標高5500m級のアルプス山脈、永久凍土のトレイルを抜けるスイス満喫の冒険。英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語のいずれかによって運営側とコミュニケーション可能なサポーターの同行が義務付けられており、ランの最後には併走する。制限時間19時間。
    SWISSMAN Xtreme Triathlon – a unique triathlon adventure in Switzerland

  • ノースマン(ノルウェー
    フィヨルドを泳ぐところから始まり、天気の変わりやすいガチな山中とトレイルを進むノルウェーの森満喫の冒険。英語かノルウェー語のいずれかによって運営側とコミュニケーション可能なサポーターの同行が義務付けられる。ラン後半の32.5km地点、37.5km地点にて、スタートから14時間半、15時間半、17時間半の制限時間が設けられており、その通過時間によりゴール地点が2箇所に分けられる。ここを通過すればゴール地点には制限時間なし。完走者にはゴール地点に応じて栄光のブラックシャツ、ホワイトシャツが与えられる。
    Isklar Norseman Xtreme Triathlon | Simply the ultimate triathlon on planet earth

  • ケルトマン(スコットランド
    水温10度のオーシャンスイムから始まり、ランでは中盤から舗装道路を含むロールートとガチトレイルのハイルートに分けられる。この分岐地点での制限時間がそれぞれ11時間と13時間。ここを通過すればゴール地点には制限時間なし。完走者にはルートに応じて栄光のブルーシャツ、ホワイトシャツが与えられる。英語かスコットランド語で運営側とコミュニケーション可能なサポーターの同行が義務付けられる。
    CELTMAN!

その他、ヨーロッパにある憧れのローカルレース

さあ、死ぬまでにいくつ出られるかな~

ブログ記事中の文言が商標権侵害になんかなるわけない

知財に関する正しい理解が広まることを願うはてな村のIPエヴァンジェリストを自称したりしなかったりする者として、これはちょっと書いておかないといけないかもな、と思ってしまったので書いておきます。

oreno-yuigon.hatenablog.com

「ブログ中の文字が他人の商標権侵害になるといってはてなからメールが届いた」という話のようです。

なるわけねえ

という感じです。弁理士100人にきいたら100人が、

なるわけねえ

と答えるでしょう。

さすがにこの事実関係ではてながそんな風に言ってくるとは考え難く、なんかあえてちょっとマスクしてるのかな、という気もしなくもないので触れていいのかわかりませんが、これを読んで「ブログ中で他人の商標を書いたら侵害になるのかもしれない」と思ってしまう人がいたら悲しいし、「知的財産について正しい知識を身に付けなければいけません。」というのがこのエントリの趣旨であるなら、やっぱりちょっと書いておきます。

商標権の侵害とは、
「権原なき第三者が、登録商標と同一または類似の商標を、指定商品または指定役務と同一又は類似の商品または役務について使用をすること」
です。で、例えばこれ↓

AEON

が、AEONの商標権の侵害にあたるか、を当てはめて検討すると、↑これは商標じゃありません。これだけで切れます。↑これはただの文字だからです。伝わったでしょうか。 商標権侵害の定義のうち、以下の赤字の部分です。

「権原なき第三者が、登録商標と同一または類似の商標を、指定商品または指定役務と同一又は類似の商品または役務について使用をすること」

商標権侵害の定義のコア部分を満たしません。だから商標権の侵害ではあり得ません。他にも突っ込みどころがある、というか突っ込みどころしかありませんが、もう心臓部分が破壊されてしまったのでこれで終了です。

こういうのを「商標的使用態様じゃない」といったりしますが、これは↓ここで少し詳しく書きました。

ysmatsud.hatenablog.com

そもそも商標制度ってなんなんだ、というのは↓ここでも書きました。ここで書いたような商標制度の根本原理からしても、本事案は商標権の侵害にはなりません。

ysmatsud.hatenablog.com

ちなみに、コメントやブコメをみると、希釈化に当たりうるのでは、という話も出ていますね。希釈化というのは、倫理的には問題になり得ますが、法上の商標権の侵害にはなりません。希釈化というのは、例えばホッチキスとかもともとは商標ですけど、普通名称化していますよね。普通名称としてはステイプラーとかいうのですが、ホッチキスっていいますよね。あんまりみんななんでもかんでもホッチキスホッチキスいうと、ホッチキスとして差別化できなくなります。こういうのを希釈化、ダイリューションとかといいます。最近だと「ググる」とかでしょうか。「ヤフーでググる」みたいな。
で、本事案では希釈化の問題ではないですね。強いて言えばどちらかというと汚染(ポリューション)には当たるかもしれません。でも、どっちにしろこれも上述の商標権の侵害の定義を満たさないので侵害にはなり得ません。

というわけで、事情によっては商標権侵害ではないところでの名誉棄損とかそういう系の話にはなり得るのかもしれませんが、とにかく、これを商標権の侵害というのは無理スジです。

大磯クリテリウム/山道最速王決定戦

こないだ大磯クリテリウムと山道最速王決定戦をハシゴしてきました。面白かった。

大磯クリテリウム

http://walkride-cycling.info/oiso-c/

久しぶりの大磯クリテ。2年前に出た前回はド初心者で、何が起きてるかわからずに千切られてそのまま終わった感じでした。

ysmatsud.hatenablog.com

それからトライアスロンのレースには何度か出てアイアンマンも完走し、もうド初心者名乗るのも違うかなという感じであるものの、トライアスロンレースってのはドラフティング禁止なんですね。トレインとか禁止です。普段の練習も基本的に空いた時間に一人で走る感じなんで、依然として集団走行は初心者です。

でも昨年からグランツールとかのレースを観まくって、それなりにロードレースというのがわかってきたつもりではあります。stravaなんかでもまだまだ全然上がいますが、場合によっては上位に入ることもあります。けっこう戦えるんじゃないか、という気はしていました。

なんなら下位カテゴリなら優勝しちゃったらどうしようかなー、昼から箱根で別のレースなんですぐ移動しないといけないから、表彰台のれないの勿体無いし申し訳無いなー、なんて妄想していたんですが、全然優勝しませんでしたw 甘くないですねww

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ただ前回と比べると格段に戦えてたとも思います。

  • ビビらずに集団の中にいられた
    前回は、真隣りに他人が走ってるのにヒビってすぐ下がったりしてましたが、今回は最後までビビらずに集団の中にいられました。それなりにバイク慣れして、速さに慣れて、動体視力も上がり、まあそんなもんだと思えるようになったんでしょうか。

  • 先頭集団にいられた
    ドラフティング禁止のトライアスロンのバイクパートでは、数百メートル差での抜いたり抜かれたりを繰り返すことも珍しくありませんが、集団走行のロードレースでは一度でも先頭集団に千切られたらほぼ終了、ということはわかってきました。集団速しです。そのためには位置取りが重要であることもわかってきました。 スタートは後方でも、先頭集団の中でちょっとのスキをみつけて、ちょっとずつちょっとずつ前に上がり、終盤のスプリントにそこそこの位置から参加できれば勝てるかもしれない…と思っていましたが、甘かった!!なんとか先頭集団らしきものの中にはずっといましたが、集団の中で前の方にいけません。スキなし。ギチギチのまま走ってるようにみえます。どうやって前にいけばいいんでしょうアレ。

  • 最後のスプリントで上がれた
    脚もまだソコソコ余裕あるんだけど前方にいくスキないなー、かといってここから一人で集団脇から飛び出して逃げて逃げ切る度胸も自信もないなー、と先頭集団の後方でくすぶってるうちに最終周になり、小田原側の折り返しで詰まった後にスパートが始まったときは既に先頭集団の前方と後方には取り返しのつかない数十メートルの差ができてた。でも、最後の平塚側の折り返し後のスプリントでは何人か抜いて抜かれずに順位を上げてフィニッシュできました。

前回は最終周なんか千切られてほぼ単独走で、もう終わってくれと思いながらヘロヘロでゴールしたことを考えれば格段の進歩です。今回は何が起きてるかは把握できていたし、なによりも「レースした」という高揚感がありました。集団走行経験やレース勘は圧倒的に足りてませんが、脚力自体はそんなに負けてなかったと思ってます。持久力的にもキツいと思うまで使いきれてなかったので、もうちょっと上のカテゴリでも先頭集団についていけそうだし楽しめそうだな、と思いました。

youtu.be

またリベンジに行きます、大磯クリテリウム

山道最速王決定戦

というわけで、表彰台に後ろ髪ひかれることもなくw、心置きなくすぐに箱根へ自走。20kmくらいですかね。まあ普通にこいで1時間という感じです。

山道最速王決定戦 2017@箱根ターンパイク 2017年3月19日(日)

無事に本日、2レース目のスタートラインに並ぶ。
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このレースは自動車専用道路の箱根ターンパイク、13.6kmで981mを一気にランで駆け上がるという変態レースで、初開催の今回はあの青学の「山の神」神野大地くんと、「日本近代トレランの父」鏑木毅さんの豪華ゲストもいます。

二人は遅れて後ろからスタートするという企画で、鏑木さんは応援しながら追い上げる役で、神野くんは追い上げてぶっちぎる役。確か2km地点くらいのところで神野くんに抜かされましたが、周りもどよめくさすがの別格のやばさでした。  

ところで箱根ターンパイクといえば、自転車ヒルクライムのレースもあってそれにも出たことあったんですが、あれは自分史上で最も変態だと思ったレースでした。大抵のエンデュランスレースでは、レース中に「もう二度とやりたくない」と思いながらも翌日には「またやりたい」と思うものですが、そんななかで箱根ヒルクライムは唯一、いまだに「やっぱりできれば二度とやりたくない」と思っているレースです。まじでずっと登りなんですよ。あたまおかしい。箱根五区のコースも何度か走ったことありますけど、あっちはやっぱりそもそも人間が歩くことを想定した道だからなのか、それなりにクネクネと蛇行しながら登っていくわけですけど。箱根ターンパイクは、そもそも自動車のための道路なんで、容赦ないんですね。ドーンと一直線に上り。休みなく。もうね、あほかと。  

そんなわけでできればもう二度とやりたくないと思っている箱根ターンパイク、ランならもうちょっと楽しめるかもな、と思ったんですよね。

で、結論として、やっぱりランも「できれば二度とやりたくない」と思いましたね。キツすぎるでしょこれ。もうね、あほかと。普通のレースとかトレイルとかだと、いくら上るっつっても上るとこもあれば下るとこもあるじゃないですか。なんだかんだ下りの方が気持ち良いですよね。下るために上ってるようなもんです。それが上りしかないわけですから。いいとこなし。そしてバイクのときは気にならなかったですけど、曲がるところがすげー傾いてバンクしてるんですよ。すげえ斜めで足捻りそうになりながら走るの。走りにくい走りにくい。

というわけで私はやっぱりちょっともう遠慮したいと思ってますけど、でも面白いレースだと思いますよ。自動車専用道路なんてめったに走れるもんじゃないし、あんなにずっと上りっぱなしっていうのはトレミルでもなければできないですからね。運営の課題もいろいろあるようですけど、しっかり改善して、来年以降も続けていって欲しいと思います。

しかしとにかく、あれを喜んで走る人には尊敬を込めて言わせて頂きたいですね。

このド変態め!

ロードバイク・イメチェン計画

トライアスロン3種目のうちで唯一、「(道具に)お金をかければかけるだけタイムが縮む」といわれながら、あえて「できるだけお金かけないで、エンジンの性能を上げることによってのみタイムを縮めていく」というポリシーでやっているバイク。
3年前に初めてロードバイクをゲットしたときは、雲の上のように思えたアイアンマン完走という目標を遠い目で見上げながら、「少なくともアイアンマン完走まではこのまま何もいじらずにいく」と心に誓ったものですが、昨年下旬にアイアンマン完走を果たしました。

アイアンマンのトランジットエリアで出番を待つチェレステ×ホワイトの我が相棒

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深すぎる自転車の世界でまだまだ自転車ビギナーではあるものの、気がつけばバーテープとかボロボロ、消耗品のところは交換しないとな、という気がしてきました。当初の大目標だったアイアンマン完走は果たしたし、どうせパーツ変えるなら色変えてイメチェンしてみるのも良いんじゃないか、と思い立ち、メンテがてら白いパーツを黄色に変えて、チェレステ×イエロー化してみました。

以前の白いバーテープは全体的によごれて黒ずんでいかにもみすぼらしい感じになってしまっていたので、そんなに高いものではないし変えないといかんなと。今回のイメチェンを思い立つきっかけとなったところ。

  • シフトワイヤー

ギアとブレーキのワイヤーは常にピンと張ったストレスがかかっているところで、みためはわかんなくてもダメージがきていて、ある日とつぜん走ってる最中に切れたりするらしい。3年間のってれば変え時、ということで、アウターワイヤーが黄色のものに交換。

  • ボトルケージ

特に以前のボトルケージが壊れたわけではないけど、せっかくだし高いもんではないし気分転換に変えてみっか、ということで黄色に交換。しかしこれ、ちょっと落ち着いた薄い黄色。けっこう探し回ったんですが、意外と思うような真っ黄色というものはなかったですね。

  • サドル

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サドルも以前のものをまだまだ全然調子よく使っていたけど、サドルだけ白が残ってると絵的に締まらないな、と思ったのでメルカリでお手頃価格の中古品をゲット。

  • タイヤ

タイヤも磨り減ってきて変え時だったので、黄色のものに交換。

  • ホイール

ホイールも以前のものをまだまだ全然調子よく使っていたんですけど、深いリムに対する絵的な憧れがフツフツと沸きだして調べてみたら、まともなディープリムにしようとしたら10万超えが当たり前みたいですな。
しかし、カンパニョーロでリムもちょっと深いながらも玄人から「中途半端なセミディープの鉄下駄」と呼ばれ、「どうせ変えるならあと少しお金もってもうワンランク上のゾンダくらいまでにはしないと意味ない」と揶揄されるお手頃価格のホイールがあることを知り、むしろ私にはそんくらいが丁度良いじゃん、と思いホイールも交換。

イメチェンしてチェレステ×イエローになった我が相棒。胸熱です。

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チェレステバイクには海が似合う!色が変わっただけで物理的な性能はほぼステイですが、エンジンのテンションがアガるので実質的なグレードアップとなっておりますw

チェレステ×イエローにしてビアンキ×サンマルコ×カンパニョーロ。イタリアの風を感じるぜ!

マスターキートンの弁理士回

弁理士に関するテレビドラマや小説ってどんなのがあるの?みたいな話題はわりと周期的に出てきたりしますが、我らがバイブル、マスターキートンにも弁理士が登場する回があります。第3巻チャプター5、「すべての人に花束を」。

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世にも珍しい青いアマリリスの発明や、「犬の安眠枕」の発明を盗んで勝手に特許を取って大儲けしている悪徳弁理士。   f:id:ysmatsud:20170201220025j:plain:w300

いやー 羨ましい 許せないですね。 この回はキートンは出てこない、父ちゃん回なのですが、父ちゃんがこんなことを言ってます。 f:id:ysmatsud:20170201220056j:plain:w300

あの種の仕事(弁理士)は、道徳心のない者にやる資格はないんだ。手を汚せば、金がうなるほど入ってくる

このマンガが描かれたのは1980年代、弁理士も今よりはよっぽど儲かる職業で、知る人ぞ知る専門職だけに悪いことして大儲けしてる人もいるに違いないという感じだったのかもしれないですけど、聞いたことないですね。手を汚してうなるほどの金を手に入れた弁理士。真面目に働いてうなるほどの金を手に入れた弁理士の話は聞いたことありますけど。

こういうマンガのような話は確かに一見ありそうですけど、発明として特許にすることと事業として成功することとは全く別物なので、良い特許がとれれば自動的にビジネスが儲かるというもんでは残念ながら全然ないんですよね。そんなにビジネスの才能があるならわざわざ冒認特許でサイドビジネスやる前に弁理士として大成功して大儲けしているでしょう。

弁理士が手を汚すっていっても、なんでしょうね、いま話題になってる例の商標出願の元弁理士もぜんぜん儲かってなさそうですし、あとは、せいぜいクライアントから料金だけもらって手続せずに着服したとかそういうセコイ話しか聞かないですね。

まあなんだかんだ言って現在でも弁理士として真面目にハードワークに働けば数年で年収1000万超える人というのは多いとは言いませんが珍しくもないですし、有数の大事務所の経営者にでもなれば億もなくはないでしょうからね。悪いことするより、真面目に働くことでしか儲からない仕事だと思います。

MASTERキートン (3) (ビッグコミックス)

MASTERキートン (3) (ビッグコミックス)

ちなみに弁理士が出てくる小説といえばこれですかね

下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケット (小学館文庫)

例のフリーの特許を解説するよ(弁理士試験受験生へのクイズつき)

フリーがマネーフォワードを特許権侵害で訴えたのが話題になっています。
例によっていろんなところでいろんなことが言われているみたいですが、特許を軽く読んでみたので、誰に届くかわかりませんが、インターネットの大海原にちょっと解説を投げ込んでおきます。

特許5503795はこれ↓

patents.google.com

特許になっている請求項は全部で14項。構成は以下のようになってます。
・請求項1:装置
  L請求項2-12:装置の従属
・請求項13:請求項1に対応する方法
・請求項14:請求項1に対応するプログラム

それでは、請求項1をみてみます。この文言によって特許権の権利範囲が定まります。

【請求項1】
 クラウドコンピューティングによる会計処理を行うための会計処理装置であって、
 ユーザーにクラウドコンピューティングを提供するウェブサーバを備え、前記ウェブサーバは、
 ウェブ明細データを取引ごとに識別し、
 各取引を、前記各取引の取引内容の記載に基づいて、前記取引内容の記載に含まれうるキーワードと勘定科目との対応づけを保持する対応テーブルを参照して、特定の勘定科目に自動的に仕訳し、
 日付、取引内容、金額及び勘定科目を少なくとも含む仕訳データを作成し、
 作成された前記仕訳データは、ユーザーが前記ウェブサーバにアクセスするコンピュータに送信され、前記コンピュータのウェブブラウザに、仕訳処理画面として表示され、
 前記仕訳処理画面は、勘定科目を変更するためのメニューを有し、
 前記対応テーブルを参照した自動仕訳は、前記各取引の取引内容の記載に対して、複数のキーワードが含まれる場合にキーワードの優先ルールを適用し、優先順位の最も高いキーワードにより、前記対応テーブルの参照を行う
ことを特徴とする会計処理装置。

要するに自動仕訳ですね。
この下線の引いてあるところが発明のポイントです。この下線は、出願後に、特許にするために修正(補正)したということを表していて、特許庁は、この下線部分がなければダメだけど、この下線部分があれば特許にするよ、という判断をしたことになります。

この発明のポイント部分で、
「複数のキーワードが含まれる場合にキーワードの優先ルールを適用し、優先順位の最も高いキーワードにより、前記対応テーブルの参照を行う」
といってます。これはどういうことなんでしょうか。

明細書を読んでみると、例えば、「取引内容の記載」が「モロゾフ JR大阪三越伊勢丹店」である場合、「JR」をキーワードとして自動で勘定科目に仕訳ようとすると「旅費交通費」に分類されるけど、「モロゾフ」をキーワードとして自動で勘定科目に仕訳ようとすると贈答品の「接待費」に分類されることが起きうるといってます。こういう場合に、どっちを優先して分類するのかを、予めルール付けておく、ということですね。例えば、優先順位として、
 1 品目(item)
 2 取引先(partner)
 3 ビジネスカテゴリー(biz_category)
 4 グループ名(corp_group)
 5 商業施設名(building)
みたいな感じで優先ルールをもっておいて、かつ、
モロゾフ」は「取引先」
「JR」は「グループ名」
三越伊勢丹」は「商業施設名」
みたいなデータを持っておいて照らし合わせれば、「モロゾフ」、「JR」、「三越伊勢丹」の複数のキーワードのうち、優先順位の高い「取引先」である「モロゾフ」のキーワードに着目して、「接待費」に分類できるよね。便利だよね。

という、そういう特許です。

そんなの当たり前じゃん、という気もしますが、拒絶理由通知で引用されている引用文献をみてみます。

patents.google.com

これでは、取引内容の記載が「水道局 トウキョウト スイドウ」だったら、勘定科目を「水道光熱費」に分類する、みたいなことが書かれていて、要するに、従来は、全文一致で分類してたっぽいです。

フリーの特許では、そんな大量の取引内容を全文一致で網羅するように予め勘定科目と対応付けてテーブルもっておくなんて無理だろ、といってます。だから、例えば「モロゾフ JR大阪三越伊勢丹店」を、「モロゾフ」、「JR」、「三越伊勢丹」に分割して、上記のような方法でやれば、ある程度、現実的に解決可能なレベルでできるよね。しかも、クラウドに集まってきた、複数ユーザが手で分類した結果とかに基づいて機械学習していけば、きっとまあまあの精度で分類できるようになるよね。と、そういうことをいってます。

ちなみにこの出願、審査経過をみてみると、審査官に補正案の事前確認やって、やっぱりダメっていわれたので、生きてる請求項に限定した、ということになってますね。
まあ、今の請求項はちょっと広すぎるかなという気はします。「優先ルール」が↑ああいうことをいってる、というのは請求項だけ読んでわかんないですもんね。なんか限定するハメにはなるかもしれません。無効にできるかは、適当な先行文献をみつけられるか次第ですかね。

それでは突然ですが、弁理士試験受験生のあなた、または特許実務経験の浅いあなたにクイズ!!

この出願を時系列でおさらいしてみます。

【原出願日】平成25年3月18日(2013.3.18)
【出願日】平成25年10月17日(2013.10.17)
【審査請求日】平成25年10月17日(2013.10.17)
【早期審査対象出願】
【登録日】平成26年3月20日(2014.3.20)
【発行日】平成26年5月28日(2014.5.28)

この出願、分割出願なんですけど、原出願が公開されてないんですよね。なんででしょう。なんでだと思いますか。弁理士試験受験生のあなた。せっかくなので考えてみて下さい。どんなときにこうなると思いますか。


















はい、原出願は取り下げられてるんでしょうね、たぶん。公開されてないってことは。しかし、なんで取り下げなんてするんでしょう。なんでだと思いますか。なんでわざわざ取り下げなんて面倒なことするんでしょう。なんとなくで取り下げとかしません、普通は。ケースとしてはレアですが、取り下げなきゃいけない、というシチュエーションもあります。さあ、それはどんなシチュエーションでしょう。考えてみて下さい。これはわりと法律がちゃんとわかってないとわかんないと思います。法律がわかってても、それなりの実務経験があって、やったことないとピンとこないかもしれません。でも考えればわかるかもしれません。さあ。どうでしょう。なんで取り下げてるんだと思いますか。


















ヒントは、早期審査してるところです。実施してるからでしょう。そしたら、原出願もきっと早期審査してたと考えるのが自然です。原出願について、公開される前に、早期審査して、拒絶理由がきて、補正して限定して、でもやっぱりダメだっていわれて、限定的減縮の補正制限がかかっちゃって、限定しすぎちゃったので、イチからスタートで分割して、分割したんだけど、分割出願に原出願と同じ請求項が残ってて、そのままだと39条くらっちゃうから、原出願は取り下げた。っていうパターンが考えられますね。違うかもしれないですけどね。