諸君 私は知的財産が好きだ
諸君 私は知的財産が好きだ
諸君 私は知的財産が大好きだ
明細書作成が好きだ
発明抽出が好きだ
中間処理が好きだ
周辺技術の調査が好きだ
自分の書いた請求項を眺めるのが好きだ
審判を起こすのが好きだ
審判を起こされるのも好きだ
特許訴訟が好きだ
特許で 実用新案で
意匠で 商標で
著作権で パリ条約で
ＰＣＴで 不正競争防止法で
ＧＰＬで Creative Commonsで
この地上に存在するありとあらゆる知的財産が大好きだ
構成要件をならべた特許請求の範囲が轟音と共に従来技術を吹き飛ばすのが好きだ
従来技術として記載した先行文献が課題点でばらばらになった時など心がおどる
緻密に組み立てた無効審判が先行特許を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて燃えさかる特許公報から飛び出してきた車輪の再発明を審判請求でなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった
ソフトウェア分野の出願件数が特許出願件数を蹂躙するのが好きだ
プログラムなど書いたこともないベテラン弁理士がソフトウェア特許を理解しようと審査基準を何度も何度も読んでいる様など感動すら覚える
間の外れた拒絶理由通知を包袋から引き上げていく様などはもうたまらない
誤字脱字満載の拒絶理由通知が私の作成した意見書にばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ
哀れな警告人が民事訴訟で健気にも立ち上がってきたのを
無効審判と損害賠償の訴えで事業ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
英米の弁護士団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだったパテントポートフォリオが蹂躙され類似品が製造され販売されていく様はとてもとても悲しいものだ
過剰な著作権に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
侵害のレッテルをはられ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ
諸君 私は知財紛争を地獄の様な知財紛争を望んでいる
諸君 私に付き従う大隊戦友諸君
君達は一体何を望んでいる？
更なる知財紛争を望むか？
情け容赦のない糞の様な知財紛争を望むか？
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な情報社会を望むか？
よろしい ならば知財だ
我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で半世紀もの間堪え続けてきた我々にただの知財紛争ではもはや足りない！！
知的財産権法はわずかに一法律分野 特許法を構成するのはわずか２００の条文に過ぎない
だが情報社会ではあらゆる知識・思想が解放され流通すると私は信仰している
ならば知的財産権法は国境のない新たな時代の憲法となる
我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に情報革命の意味を思い知らせてやる
連中に情報社会のルールを思い知らせてやる
知的財産制度と情報技術の融合には奴らの哲学では思いもよらないルールが必要であることを思い知らせてやる
一千人の法律家と情報技術者の革命団で
世界をひっくり返してやる
「最後の大隊大隊指揮官より全空中艦隊へ」
目標米国本土シリコンバレー上空！！
第三次情報革命 状況を開始せよ
征くぞ 諸君
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↓inspired by
http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50105281.html
