弁理士に関するテレビドラマや小説ってどんなのがあるの?みたいな話題はわりと周期的に出てきたりしますが、我らがバイブル、マスターキートンにも弁理士が登場する回があります。第3巻チャプター5、「すべての人に花束を」。
世にも珍しい青いアマリリスの発明や、「犬の安眠枕」の発明を盗んで勝手に特許を取って大儲けしている悪徳弁理士。
いやー 羨ましい 許せないですね。
この回はキートンは出てこない、父ちゃん回なのですが、父ちゃんがこんなことを言ってます。
このマンガが描かれたのは1980年代、弁理士も今よりはよっぽど儲かる職業で、知る人ぞ知る専門職だけに悪いことして大儲けしてる人もいるに違いないという感じだったのかもしれないですけど、聞いたことないですね。手を汚してうなるほどの金を手に入れた弁理士。真面目に働いてうなるほどの金を手に入れた弁理士の話は聞いたことありますけど。
こういうマンガのような話は確かに一見ありそうですけど、発明として特許にすることと事業として成功することとは全く別物なので、良い特許がとれれば自動的にビジネスが儲かるというもんでは残念ながら全然ないんですよね。そんなにビジネスの才能があるならわざわざ冒認特許でサイドビジネスやる前に弁理士として大成功して大儲けしているでしょう。
弁理士が手を汚すっていっても、なんでしょうね、いま話題になってる例の商標出願の元弁理士もぜんぜん儲かってなさそうですし、あとは、せいぜいクライアントから料金だけもらって手続せずに着服したとかそういうセコイ話しか聞かないですね。
まあなんだかんだ言って現在でも弁理士として真面目にハードワークに働けば数年で年収1000万超える人というのは多いとは言いませんが珍しくもないですし、有数の大事務所の経営者にでもなれば億もなくはないでしょうからね。悪いことするより、真面目に働くことでしか儲からない仕事だと思います。
- 作者: 勝鹿北星
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1989/07
- メディア: 新書
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
ちなみに弁理士が出てくる小説といえばこれですかね
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/12/21
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (53件) を見る