前2回にわたってお送りしました「インターネット時代の知財を再定義する試みβ」のスピンオフとして、これを調べたり考えたりするのに一橋大学の図書館に籠ったときに撮った写真をいくつか挙げておきます。
インターネット時代の知財を再定義する試みβ(2) - It's Not About the IP
インターネット時代の知財を再定義する試みβ(1) - It's Not About the IP
全体像はこんな感じ。
JR中央線の国立駅から一直線に南に延びる大学通りの西側と東側にキャンパスがあります。国分寺と立川の間だから一文字ずつとって国立、というのがもともとの地名の由来のようで、箱根土地が文教地区としていろいろ頑張って誘致したみたいですね。いまではすっかり国立市(クニタチシ)として成立して「国立市立国立小学校」とか「国立ほげほげ歯科医院」とかあって文字面だけみるとコクリツの施設なの?と一瞬思ってしまうトリックにあふれています。この街で「国立」という文字をみたときはクニタチなのかコクリツなのか文脈から一瞬考えないといけないという面倒な感じなんですけどだいたいクニタチで合ってる。
一橋大学の図書館。
一橋のキャンパスには伊藤忠太さんという築地本願寺なんかも設計した建築家が設計したものがけっこうあって、この方が妖怪のような何かをモチーフにするのが好きという癖があったようで、変わった妖怪のようなものがところどころにあります。この手前にもよくわからないレリーフがありますね。
夜は時計台の文字盤が光ります。
シンボル・兼松講堂と佐野善作先生。佐野善作先生はもともと皇居脇にあった一橋大学の前身である東京高等商業学校が大学に昇格した時の学長で、関東大震災で皇居脇のキャンパスが崩壊して国立の地にキャンパスを移したりとか色々とご尽力された方。
キャンパス内は地域に開放されていて、朝なんかは近所の方が集まってラジオ体操やってたりします。キャンパス内の林にはカブトムシとかもいて、夏の早朝には近所の子供たちがカブトムシ採集で盛り上がっていたりする。
兼松講堂の隣にあるのは矢野二郎先生の立像。佐野善作先生よりも前の商法講習所の時代から校長を務めていたりした方。
佐野先生の左側にあるのが西キャンパス本館。「おおかみこどもの雨と雪」の前半は国立が舞台になっていて、花とおおかみおとこが出会うのはこの本館の教室です。
本館の入り口部分。
本館入り口のエントランス部分にあるレリーフ。ちょっと怖い顔してますが、よくみると左右で阿吽になっていて愛嬌があります。
キャンパス内には指定文化財になっている建造物があるんですけど、この旧守衛所もそれ。
西キャンパス奥にある陸上トラックから図書館を望む。
西キャンパスから南側の道を一本隔てたところにある佐野書院は、佐野善作先生の住居跡。いまでは一橋大学の所有地です。
東キャンパスの入り口。西キャンパス←→東キャンパスをつなぐ横断歩道は、一橋大学の授業時間に合わせて学生が移動するために赤と青の時間が調整されているとかいないとか。
東キャンパス本館。この前にある池にふざけて入ると退学になるという噂。
東キャンパスからちょっと離れたところにある寮。一橋大学の校章であるマーキュリーマークがあります。
の近くにある多摩蘭坂の標柱。よくわかんないんですが、忌野清志郎さん率いるRCサクセションの名曲「多摩蘭坂」の聖地らしいです。忌野清志郎 さんがこの坂の途中のアパートに住んでいたことがあったらしい。
RCサクセション 多摩蘭坂 at 武道館 1981 (曲前が首都圏版より数秒長い地方版)
落ち着いた、品のある良い街ですね、国立。